NEC


2.12.8. ディスクボリュームの作成(ssc create diskvolume)

ディスクボリュームを作成します。

[構文]

ssc create diskvolume < DiskArrayName < PoolId | -pooltag StoragePoolTag...> > | < -pooltag StoragePoolTag... > [-num DiskVolumeNumber] [-name DiskVolumeName] [-type Type] [-serialno SerialNumber] [-snapshot SnapshotReserve] -capacity Capacity [-thin | -thick] [-shared | -unshared] [-iops [< Limit | none > < Reservation | none > < on | off >]]

[ディスクアレイ指定時の引数/オプション]

DiskArrayName

(必須)

ディスクアレイ名を指定します。

PoolId

プールIDを指定します。

NetAppストレージの場合は、UUIDを指定します。

-pooltagと同時指定することはできません。

[-pooltag StoragePoolTag...]

ストレージプールに設定しているタグを指定します。

複数指定可能です。

指定したタグを持つストレージプールを自動選択し、選択したストレージプールにボリュームを作成します。

複数タグを指定した場合は、すべてのタグを持つストレージプールが対象となります。

PoolIdと同時指定することはできません。

[-num DiskVolumeNumber]

ディスクボリューム番号を指定します。

省略した場合は、自動採番します。

NetAppストレージ、SMI-Sサービスの場合は、無効です。

-capacity Capacity

(必須)

容量をGB単位で指定します。

容量にはシステム領域は含まれません。

[-name DiskVolumeName]

ディスクボリュームの名前を指定します。

-typeを指定した場合、-nameは省略することはできません。

省略した場合、自動で名前が付与されます。

NetAppストレージの場合は、省略することはできません。

NetAppストレージ、SMI-Sサービスの場合は、大文字と小文字を区別します。

[-type Type]

ディスクボリュームの形式を指定します。

指定可能なタイプは、以下の通りです。

 WN : Windows (MBR) の場合に指定します。

 WG : Windows (GPT) の場合に指定します。

 LX : Linuxの場合に指定します。

iStorage以外では指定しないでください。

-nameを省略した場合、-typeは指定することはできません。

[-serialno SerialNumber]

ディスクアレイのシリアル番号を指定します。

同一のディスクアレイ名が複数存在する場合に、シリアル番号を指定します。

[-snapshot SnapshotReserve]

ディスクボリュームのスナップショットに使用する領域を指定します。

0から100まで指定可能です (単位:%)。

省略した場合、スナップショット領域の設定はストレージ装置の既定値に依存します。

NetAppストレージの場合のみ有効です。

[-thin | -thick]

<CLARiX / VNXの場合>

 StoragePoolに対する LUN作成 (Thin / Non Thin) 時に指定します。

  -thin : Thin LUNを作成します。

  -thick : Non Thin LUNを作成します。

 FLARE30以降のCLARiX / VNX にのみ有効です。

 オプションを指定しない場合は、RaidGroupに対してLUNを作成します。

 RaidGroupに対してオプションを指定して実行した場合は、エラーとなります。

 オプションを指定した場合は、StoragePoolに対してLUNを作成します。

 StoragePoolに対してオプションを指定せずに実行した場合は、エラーとなります。

<SMI-Sサービスの場合>

 -thin : シンプロビジョニングボリュームを作成します。

 -thick : シンプロビジョニングではない通常のボリュームを作成します。

 -thin / -thickを指定しない場合は、装置に依存します。

その他のストレージ装置では、オプション指定を無視します。

-pooltagと同時指定することはできません。

-pooltagを指定している場合、タグによって自動選択した装置、もしくはストレージプールの種別に基づいて、自動的に決定します。

[-shared | -unshared]

ディスクボリュームの共有状態を指定します。

 -shared : 共有にします。

 -unshared : 非共有にします。

省略した場合は、共有となります。

[-iops [< Limit | none > < Reservation | none > < on | off >]]

ディスクボリュームのIOPS設定を有効にします。

詳細設定として、以下を指定することが可能です。

 < Limit | none > : I/O流量制御のLDの上限値を、10~1000000で設定します。

  noneを指定した場合、設定されている上限値を削除します。

 < Reservation | none > : I/O流量制御のLDの下限値を、10~1000000で指定します。

  値を省略した場合、設定されている下限値を削除します。

 < on | off > : I/O流量制御の上限値制御が発生した場合のiStorageManager運用ログ出力有無を設定します。(on または off)

詳細設定を指定しない場合、各限界値はストレージプールに設定された初期値を利用します。

NECストレージに指定可能です。

詳細設定は、PoolId指定時のみ指定可能です。

[ディスクアレイ未指定時の引数/オプション]

-pooltag StoragePoolTag...

(必須)

ストレージプールに設定しているタグを指定します。

複数指定可能です。

指定したタグを持つストレージプールを自動選択し、選択したストレージプールにボリュームを作成します。

複数タグを指定した場合は、すべてのタグを持つストレージプールが対象となります。

-capacity Capacity

(必須)

容量をGB単位で指定します。

容量にはシステム領域は含まれません。

-name DiskVolumeName

(必須)

ディスクボリュームの名前を指定します。

NetAppストレージ、SMI-Sサービスがボリューム作成先に選択された場合、大文字と小文字は区別されます。

[-shared | -unshared]

ディスクボリュームの共有状態を指定します。

 -shared : 共有にします。

 -unshared : 非共有にします。

省略した場合は、共有となります。

[-iops]

ディスクボリュームのIOPS設定を有効にします。

各限界値は、ストレージプールに設定された初期値を利用します。

NECストレージに指定可能です。

項目

オプション

適用する設定

備考

ディスクアレイ名

DiskArrayName

ディスクアレイは自動選択します。

 

プールID

PoolId

ストレージプールは指定したタグを元に自動選択します。

 

ボリューム番号

-num

自動採番します。

 

OSタイプ

-type

下記の[注]を参照してください。

 

スナップショット領域

-snapshot

ストレージ装置の既定値に依存します。

 

シンプロビジョニング

-thin | -thick

タグによって自動選択した装置、もしくはストレージプールの種別に基づいて自動的に決定します。

 

[注]

[構文例]

 >ssc create diskvolume DiskArray-001 1 -capacity 200
 >ssc create diskvolume DiskArray-001 1 -capacity 200 -name Volume-001
 >ssc create diskvolume DiskArray-001 1 -capacity 200 -name Volume-001 -type lx
 >ssc create diskvolume DiskArray-001 1 -capacity 200 -num 1
 >ssc create diskvolume DiskArray-002 5e0a90ca-d9c6-11e0-8c89-005056b50006
  -capacity 5 -name Volume-001 -snapshot 0
 >ssc create diskvolume DiskArray-001 1 -capacity 200 -name Volume-001 -type lx
  -iops 1000 100 on

 >ssc create diskvolume DiskArray-001 1 -capacity 200 -name Volume-001 -thin
 >ssc create diskvolume DiskArray-001 1 -capacity 200 -name Volume-001 -thick  
 >ssc create diskvolume DiskArray-001 1 -capacity 200 -unshared

 >ssc create diskvolume DiskArray-001 -pooltag Gold Tokyo -capacity 200 
  -name Volume-001 -unshared
 >ssc create diskvolume -pooltag Gold Tokyo -capacity 200 -name Volume-001 
  -unshared
 >ssc create diskvolume -pooltag Gold Tokyo -capacity 200 -name Volume-003 
  -shared -iops