次に、先ほどシャットダウンした各マシンを起動してみましょう。
本書の環境では、前述の「7.2.2. マシンシャットダウン」の操作により、SSCがインストールされた仮想マシンがシャットダウンされているため、SSCのWebコンソールから、物理サーバ、仮想マシンの起動操作を行う事ができません。
最初に、各物理サーバの電源ボタンを押し、起動を行ってください。
物理サーバの起動後、SSCがインストールされた仮想マシン(SSCManager)は、自動的に起動されます。ただし、その他の仮想マシンは起動されません。
起動完了後、SSCのWebコンソールで各マシンの状態を確認すると、以下の状態となっています。
図 物理サーバの電源ボタン押下後の画面
次に、SSCのWebコンソールから、[マシン起動]の操作を行います。
本操作により、以下の処理が行われます。
残りの仮想マシンの起動
各ESXiのメンテナンスモードの解除
VMwareのvSphere HA / DRS機能を利用している場合、「7.2.2. マシンシャットダウン」実施時、マシンシャットダウン時にvSphere HA / DRS機能が無効化されているため、有効化を行います。
[仮想]ビュー(画面右上の[仮想]をクリック)から、ツリービュー上で一括操作の単位となる[Datacenter]をクリックした画面から、画面右側の[操作]メニュー下の[マシン起動]をクリックします。操作確認のダイアログが表示されますので[OK]をクリックすると、マシン起動の処理が開始します。
図 [マシン起動]操作
操作が完了すると、画面は次のように表示されます。
操作実行前に物理サーバ(ESXi)に設定されていたメンテナンスモードは、マシンシャットダウン時の「シャットダウンオプション」画面で[VMサーバの起動時にメンテナンスモードを解除する]のチェックをオンに指定していたため、自動的に解除されます。
また、各物理サーバ上の仮想マシンについては、物理サーバのシャットダウン前は起動していたので、「7.2.1. 仮想マシン自動起動の設定」での[VMサーバシャットダウン時に自動停止されたVMを起動する]のチェックオンの指定により、自動的に起動されます。
図 マシン起動完了時の画面
以上で、電源操作のテストは完了です。