コンテナクラスタ内のノードに対して、SigmaSystemCenterでシャットダウン、電源オフ操作を行った場合のSigmaSytemCenterの動作の詳細について説明します。
SigmaSystemCenterは、シャットダウン(電源オフ)操作時に次のように段階的に処理を行い、コンテナクラスタ上で動作しているアプリケーションへのシャットダウンの影響が少なくなるように動作します。後述の図も参考にしてください。また、参考情報として、かっこ内にkubectlコマンドで同様の操作を行った場合の例について記載しています。
SigmaSystemCenterでシャットダウン(電源オフ)操作を実行
下記以降、SigmaSystemCenterによる自動の処理が行われます。
対象ノードのPodのスケジューリング設定を停止
SigmaSystemCenterは、対象ノードにPodがスケジューリングされないよう、Podのスケジューリング設定を停止(スケジューリングしない)に変更します(kubectl cordon 相当)。
対象ノードのPodの退去
SigmaSystemCenterは、対象ノード上で動作するPodを別ノードに退去させ、アプリケーションの動作を維持します(kubectl drain 相当)。
対象ノードのシャットダウン
コンテナ層の前準備が完了したので、シャットダウンの実処理を行います。
対象ノードのPodのスケジューリング設定を開始
起動後、ノードが使用されるように、Podのスケジューリング設定を開始(スケジューリングする)に設定します(kubectl uncordon 相当)。
Podのスケジューリング設定の変更は、直前の状態に関係なく行われますので注意してください。
次回仮想マシン起動後も、Podのスケジューリング設定を停止のままにしておきたい場合、SigmaSystemCenterからノードの仮想マシンの電源をオフにした後、再度Podのスケジューリング設定を変更してください。
SigmaSystemCenterから仮想マシンの電源をオフにした場合、Podのスケジューリング設定を開始となりますが、電源がオフの仮想マシンにはPodがスケジューリングされません。