[運用]ビュー上のホスト定義に割り当てるリソースの利用範囲を制限したり、使用状況を管理するために、プールを使用します。
プールには、主にマシンリソースの割り当ての管理に使用するグループプール/共通プールと仮想マシンに割り当てる仮想リソースの管理に使用するリソースプールの2種類があります。
以下のように、プールの種類により利用が可能な管理対象マシンのマシン種別は、それぞれ異なります。
共通プール: 物理マシン、仮想マシンサーバ、仮想マシン
グループプール:物理マシン、仮想マシンサーバ
リソースプール:仮想マシン
運用グループ上のホスト定義に割り当てが可能な管理対象マシンの範囲を定義します。グループプールと共通プールの2種類があります。
グループプールは、運用グループ単位で定義することができます。
グループプールに追加する操作は、[プールに追加]の操作で行うことができます。グループプールは、N+1リカバリにおける予備マシンを追加する場所となるので、[プールに追加]の操作実行時にシャットダウンが行われます。既に構築済みで運用中のマシンをグループプールに追加しないようにしてください。
ホスト定義に管理対象マシンの割り当ての操作を行う際、ホスト定義に割り当てが可能なマシンは、以下の表のように、設定や操作の指定内容により決まります。
N+1リカバリのように、障害が発生したとき、予備のマシンを障害発生マシンと置換して復旧を行う運用を行う場合、置換先のマシンが明示的に決まるように、[プールマシン使用方法]の指定は[グループプールのマシンを使用する]を選択し、予備マシンはグループプールに追加して運用してください。
グループプロパティの[プールマシン使用方法]の指定 | 割り当ての操作実行時の割り当て対象の選択方法の指定 | |
---|---|---|
・Webコンソールから[自動選択]を指定して実行する場合 ・sscコマンドで対象マシンの指定を省略する場合 ・割り当ての処理が伴うポリシーアクションが実行される場合 | ・Webコンソールから[手動選択]で選択し、対象のマシンを指定し実行する場合 ・sscコマンドで対象のマシンを指定する場合 ・マスタマシン登録を実行する場合(マスタマシン登録は対象マシンの指定が必須) | |
[グループプールのマシンを使用する] | グループプール上の未使用マシンが自動的に選択されます。共通プールのマシンは選択されません。 | グループプールと共通プールの両方の未使用マシンを選択可能です。 |
[グループプールに有効なマシンがない場合、未使用のマシンの中からマシンを選択する] | グループプール上の未使用マシンが自動的に選択されます。グループプールにない場合は、共通プール上の未使用マシンが自動的に選択されます。 |
リソースプールは、仮想マシンに割り当てる仮想リソースを管理するためのプールです。リソースプールでは、仮想リソースの使用状況を確認したり、グループ内で使用される仮想リソースの使用量を制限したりすることができます。リソースプールは、使用対象の仮想マシンが所属するカテゴリやグループに割り当てて使用します。
仮想マシンの作成や仮想リソースの使用方法については、「4.2. VM作成」を参照してください。リソースプールの使用方法については、「4.6. リソースプール」を参照してください。