SigmaSystemCenterは、NetvisorProを使用して物理スイッチに対し、以下のVLANの制御が可能です。
VLANの作成と削除
スイッチのポートに対して、VLANの割り当てと割り当て解除
VLANの割り当ての際、複数VLANの使用可否の設定。
SigmaSystemCenterのVLAN制御の対象となるVLANやポートに対して、スイッチの直接操作で設定を変更しないでください。
スイッチの直接操作で設定変更を行った場合、SigmaSystemCenterには反映されません。
既にスイッチ上のみに設定されているVLANについては、SigmaSystemCenterにスイッチと同じ設定を登録することで設定内容を合わせることができます。
(1)指定VLANの作成と削除
スイッチに対して指定VLANの作成と削除を実行します。
(2)ポートに対する指定VLANの割り当てと割り当て解除
スイッチの指定ポートに対して、指定のVLANの割り当てと割り当て解除を実行します。VLANの割り当てを行うと、制御対象となったポートは指定VLANと同一のVLANが割り当てられた他のポートと通信ができるようになります。割り当て解除を行うと、他のポートと通信ができなくなります。
VLANを割り当てた対象ポート上での複数VLANの使用可否については、下記(3)のタグの指定により切り替わります。
指定VLANの割り当てと割り当て解除の動作は、リソース割り当てなど各運用操作を実行したときに実行されます。「5.6.3. SigmaSystemCenterの操作の際、実行されるネットワーク制御について(物理環境の場合)」を参照してください。
次の図はVLANの割り当てと割り当て解除の制御の説明です。
(3)ポートに対する複数VLANの割り当て可否の指定(タグの使用可否の指定)
VLANの割り当て処理の際、タグの指定により、制御対象のポートに対して複数VLANの割り当て可否を設定できます。この設定により、制御対象ポートに入力されるイーサーネットフレーム内のVLANタグの利用可否が切り替わります。運用グループやスイッチの各ポートに対してタグの使用可否の指定を設定することができます
タグの指定がない場合は、制御対象のポートはアクセスポートとして動作するように設定されます。タグの指定がある場合は、トランクポートとして動作するように設定されます。
利用するVLANの種類とタグの指定の関係は次の表のとおりです。
タグの指定 | 利用するVLANの種類 |
---|---|
あり | タグベースVLAN |
なし | ポートベースVLAN |
単一のポートに種類の異なるVLANを混在して設定することはできません。
既にVLANが割り当てられているポートにタグの指定がある場合、そのポートに対してタグ指定ありで別のVLANを割り当てることができます。VLAN割り当て済みのポートにタグの指定がない場合、そのポートに対して別のVLANを割り当てることはできません。
タグ指定があるとき、次の図のようにVLAN制御が実行されます。