SANブート環境では、管理対象マシンの外部のストレージ上のディスクを使用して環境を構築します。SigmaSystemCenterから、管理対象マシンの監視、ソフトウェア配布、電源制御、ストレージ管理などを行うことができます。
N+1リカバリは、SigmaSystemCenterのストレージ制御の機能を利用して、ディスクを予備マシンにつなぎかえることで実現するSANブート置換を使用します。
管理サーバと管理対象マシンは、管理LANを経由して接続できるようにする必要があります。管理LANは、主に監視、バックアップ・リストア、アプリケーション・パッチ配布、電源制御などで使用します。また、BMC(OOB管理)を利用して電源管理や障害監視を行うために管理サーバから管理対象マシンに搭載されるBMCに接続できるようにする必要があります。
SigmaSystemCenterから、ストレージ管理ソフトウェアを経由してストレージ管理ができるようにする必要があります。必要となるストレージ管理ソフトウェアやストレージ機器の管理のための構成はストレージの種類によりそれぞれ異なります。ストレージの制御を行うために必要な構成の詳細については、「6.2. ストレージ管理を行うためのシステム構成」を参照してください。
SigmaSystemCenterから、VLANやロードバランサの制御を行う場合は、NetvisorPro Vが必要です。ネットワークの構成の詳細については、「5.3.1. 物理スイッチと物理ロードバランサの制御を行うためのシステム構成」を参照してください。
管理対象マシンには、DPMクライアントとESMPRO/ServerAgentをインストールします。また、管理対象マシンとストレージ間の接続パスが冗長になっている場合、StoragePathSaviorなどストレージのパスを管理する製品が必要です。
SANブート環境の構築方法や設定の詳細については、「SAN ブート導入ガイド」を参照してください。