ディスクボリュームの情報は、[リソース]ビューのディスクアレイ下に登録します。
ディスクボリュームは、SigmaSystemCenterを使用するか、各ストレージ管理ソフトウェアを使用するか、どちらかの方法で作成します。また、仮想環境の場合、仮想化基盤製品からディスクボリュームの情報を取得することが可能です。
SigmaSystemCenterからのディスクボリューム作成は、Webコンソールの[リソース]ビュー、または、ssc create diskvolumeコマンドで行うことができます。SigmaSystemCenterへのディスクボリュームの登録は作成時に自動的に行われます。
各ストレージ管理ソフトウェアを利用してディスクボリュームを作成する場合は、作成後に収集でストレージ管理ソフトウェアからSigmaSystemCenterにディスクボリュームの情報を取り込んでから、SigmaSystemCenterに登録する必要があります。
仮想環境でディスクボリュームをデータストアやRDM用として利用する場合、[リソース]ビュー下にディスクアレイとディスクボリュームを登録せずに仮想化基盤製品から取得した情報のみで、データストア作成やRDM用LUNとして仮想マシンに割り当てることが可能です。
[リソース]ビュー下に登録されていなくても、ディスクボリュームがデータストアやRDM用LUNとして利用可能になったときに、[仮想]ビューや[運用]ビュー上に情報が表示されます。
ただし、[リソース]ビュー下にディスクアレイやディスクボリュームが登録されていない場合、SigmaSystemCenterからディスクボリュームの作成や接続の制御を行うことはできません。
また、データストアやRDM用LUNとして登録する前は、ディスクボリュームの情報は[仮想]ビューや[運用]ビュー上で表示されないため、ssc show datastore -storageコマンドやssc rdmstorage showコマンドで確認する必要があります。
ディスクボリュームにタグを設定することができます。設定されたタグは、新規に登録するデータストア/RDM などに引き継がれます。 タグの引き継ぎに関しては「6.6.5. ストレージプール、ディスクボリュームへのタグ設定」を参照してください。
管理対象マシンとディスクボリュームの接続の処理は以下の2通りの方法で行うことができます。
リソース割り当てなど[運用]ビューの運用操作により、一連のプロビジョニングの処理の1つとして、管理対象マシンとディスクボリュームの接続/切断を行います。ディスクボリューム接続の処理は、グループプロパティ設定/モデルプロパティ設定/ホスト設定上のディスクボリューム接続の指定に従って行われます。
他のプロビジョニング処理は行わず、ディスクボリューム接続/切断のみを実行する場合は、ssc assign/release diskvolumeコマンドを実行します。グループプロパティ設定/モデルプロパティ設定/ホスト設定にディスクボリュームの接続の定義は必要ありません。
ssc assign/release diskvolumeコマンドは、マシン単位、グループ単位で実行することが可能です。運用グループ指定でssc assign/release diskvolumeコマンドを実行した場合、運用グループで稼動しているマシンすべてに対してディスクボリューム接続/切断を行います。
ディスクボリュームの削除は以下の方法があります。
Webコンソールの[リソース]ビューのディスクアレイ下に登録されているディスクボリュームを選択して削除します。複数選択可能です。
ssc delete diskvolumeコマンドを使用して対象のディスクボリュームを削除します。
SigmaSystemCenter上で対象のディスクボリュームの登録を解除した後、ストレージ管理ソフトウェアを使用して削除します。
ディスクアレイに対して、データレプリケーション表示の機能を有効にすると、ディスクアレイ配下のレプリケーションボリュームの情報を閲覧できるようになります。
レプリケーションボリュームは、管理対象として登録する必要はありません。管理しているソースボリュームの関連情報として閲覧することができます。
機種別に異なる点は以下のとおりです。
(1)iStorage
SMI-Sを利用してストレージを管理した場合、システムボリューム・二次キャッシュボリュームがディスクボリュームとして管理されてしまいます。これらのボリュームに対して、制御(削除・接続)は行えません。
(2)VMAX3
VMAX3では、以下のコマンドを利用できません。
ssc create/update/delete diskvolumeコマンド
データレプリケーション表示の機能は利用できません。
(3)VNX
ssc assign/release diskvolumeコマンドで管理対象マシンとディスクボリュームの接続を行うためには、管理対象マシンがホストに割り当てられている必要があります。
データレプリケーション表示の機能は利用できません。
(4)NAS環境(NetApp)
NAS環境では、管理対象マシンとディスクボリュームの接続の際、管理対象マシン側の情報としてIPアドレスかホスト名を使用します。ホスト名を使用する場合は、ホスト名から管理対象マシンのIPアドレスが取得できるように、ディスクアレイに対して、DNSの設定など名前解決の設定を行う必要があります。
ssc assign/release diskvolumeコマンドで管理対象マシンとディスクボリュームの接続を行うためには、管理対象マシンがホストに割り当てられている必要があります。ホストに割り当てられていない場合、IPアドレスやホスト名の情報を取得することができないため、エラーになります。
データレプリケーション表示の機能は利用できません。
(4)Unity
データレプリケーション表示の機能は利用できません。