Disk Cloneにより、マスタVMから作成したイメージを元に、仮想マシンを作成することができます。マスタVMから作成したイメージのことをレプリカVMと呼びます。
Differential Cloneと異なり、Disk Cloneで作成した仮想マシンはレプリカVMとの差分ではなく、レプリカVMのイメージがそのままコピーされたものです。
Differential Cloneのように他仮想マシンとのイメージ共有によりディスク容量削減などのメリットはありませんが、イメージを単独で所有しているため他の仮想マシンの動作の影響を受けにくいメリットがあります。
Disk Cloneにより作成した仮想マシンの元となるレプリカVMはマスタVMとは異なるので、マスタVMに対し更新を行った場合でも、元となるレプリカVMには影響がありません。
ホスト名、IPアドレスなどのゲストOSの情報は、Windowsの場合、Sysprepを利用して設定します。VMware (vCenter Server管理) の場合、SysprepはvCenter Serverから実行されます。VMware (vCenter Server管理) 以外の環境については、Sysprepは、DeploymentManager から実行されます。VMware (vCenter Server管理) 以外の場合は、レプリカ作成時にDeploymentManagerのSysprep自動実行シナリオが実行されるように設定をする必要があります。
Disk Cloneは、Hyper-V、VMware、KVMで利用することができます。
Disk Cloneで仮想マシンを作成する手順については、「1.4.13. イメージ展開の利用例-Full Clone、Disk Clone、Differential Clone (vCenter Server) -」や「1.4.14. イメージ展開の利用例-Disk Clone、Differential Clone (DPM) -」を参照してください。