ソフトウェア配布とは、管理対象マシンに対する一連のプロビジョニング処理中に行われるOSやアプリケーションのインストール処理のことをいいます。SigmaSystemCenter が配布対象とするソフトウェアには、配布するソフトウェアの定義方法により以下の5つの種類があります。
シナリオ
DeploymentManager が行うバックアップ・リストアやOS、アプリケーションのインストールに関する設定のことをシナリオといいます。シナリオはイメージファイルと処理実行時のオプションなどの設定の情報で構成されます。DeploymentManager では、管理対象マシンのバックアップイメージやインストールするパッチ、アプリケーションの情報をイメージファイルとして扱います。
テンプレート
テンプレートとは、仮想マシンのハードウェア設定やOSイメージなどの情報で構成される、仮想マシンを作成するための雛形です。SigmaSystemCenter で使用できるテンプレートには、以下の4 種類があります。Full Clone 用のテンプレートは、仮想化基盤製品上に、それ以外の種類のテンプレートは、SystemProvisioning のデータベース上に登録されます。
Full Clone 用のテンプレート
HW Profile Clone 用のテンプレート
Differential Clone 用のテンプレート
Disk Clone 用のテンプレート
ローカルスクリプト
ローカルスクリプトは、SystemProvisioning 管理サーバのOS上で実行するbat形式の実行可能ファイルです。ローカルスクリプトは、Windows OSのコマンドやSigmaSystemCenter 以外の製品のコマンドなどを利用し、SigmaSystemCenter が提供していない処理を実行するために使用します。
ファイル
管理対象マシンに配信するファイルです。SystemProvisioning 管理サーバ上のファイルを、管理対象マシンの指定フォルダに配信することができます。
論理ソフトウェア
論理ソフトウェアとは、テンプレートおよびシナリオ、ファイル、ローカルスクリプトの複数のソフトウェアを組み合わせて1本のソフトウェアとして管理したり、内部の設定を隠蔽化しソフトウェアを仮想化したりするための仕組みです。
テンプレートとシナリオ、ファイル、ローカルスクリプトを組み合わせて1本のソフトウェアとして配布の設定をすることができます。
「 1.3.11. 論理ソフトウェア 」 を参照してください。
ソフトウェア配布を使用して管理対象マシンに対してOSのインストールを行う際に、管理対象マシンに対して設定するホスト名やIPアドレスなどの固有情報は、ホストプロファイルの設定が使用されます。