マシンの個別ステータスは、ハードウェアステータスの補足情報として、障害の詳細情報を確認するためのステータスです。管理対象マシンに関係する複数のステータス情報で構成され、それぞれに障害の有無の情報がセットされます。ハードウェアステータスとの違いについては、「 2.3.2. マシンのハードウェアステータスと個別ステータスの関係 」 を参照してください。
マシンの個別ステータスは、Webコンソールの[リソース]ビューにて、対象マシンのマシンステータス情報の[(状態詳細)]をクリックすることで閲覧することができます。
個別ステータスの情報が変更されるタイミングは以下のとおりです。変更契機のタイミングや利用可能な管理対象マシンの種類は個別ステータスごとに異なります。詳細は後述の表を参照してください。
関連するイベントの発生時
監視製品・コンポーネントが検出したイベントに対応して、そのイベントに対応する個別ステータスが変更されます。
イベントと個別ステータスの関連情報の詳細については、「イベントと個別ステータスの対応表」を参照してください。
[総合診断]の操作実行時
[総合診断]実行時、 診断が可能な個別ステータスについて、診断結果が反映されます。
[総合診断]は、管理対象マシンの状態の診断が必要なときに任意のタイミングで使用することができます。
主に障害復旧時の確認の際、使用します。
総合診断については、「 2.9.4. 総合診断(総合回復診断) 」 を参照してください。
マシン診断、センサー診断、総合回復診断のポリシーアクション実行時
各種の診断のポリシーアクションが実行されたとき、 診断が可能な個別ステータスについて、診断結果が反映されます。
マシン診断、センサー診断のポリシーアクションは、障害検出時に自動の復旧アクションを実行する前にイベントが発生した対象マシンが異常かどうか再チェックするために使用することができます。
各診断の機能については、「 2.9. 診断機能について 」 を参照してください。
所属する仮想マシンサーバのハードウェアステータスが変更されたとき
「仮想マシンサーバ」の個別ステータスのみの変更タイミングです。
対象マシンが仮想マシンの場合、所属する仮想マシンサーバのハードウェアステータスが変更されたときに所属仮想マシンサーバのハードウェアステータスが「仮想マシンサーバ」の個別ステータスに反映されます。
ハードウェアステータスに対する[故障状態の解除]操作時や[リセット(正常)]の操作実行時
イベントや診断で状態を回復できない場合に、状態を"正常"に戻すために使用します。すべての個別ステータスで利用できます。
次の表では、各個別ステータスについて、利用可能なマシンの種類や状態の変更契機を説明します。
個別ステータス名 |
説明 |
対象マシン |
状態の変更契機 |
変更契機の 関連イベントの 通報元 |
備考 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
物理 マシン |
仮想 マシン サーバ |
仮想 マシン |
関連 イベント 発生時 |
総合 診断 実行時 |
マシン 診断 実行時 |
センサー 診断 実行時 |
所属VM サーバの 変更時 | ||||
ネットワークインタフェース |
Hyper-Vの仮想マシンサーバの障害情報 |
○ |
○ |
HyperVProvider |
Hyper-V環境のみ。 | ||||||
ノード |
○ |
○ |
HyperVProvider |
Hyper-V環境のみ。 | |||||||
リソース(VM) |
○ |
○ |
HyperVProvider |
Hyper-V環境のみ。 | |||||||
CLUSTERPRO(パブリックLAN) |
CLUSTERPRO 関連の障害情報 |
○ |
○ |
△ |
SystemMonitorEvent |
回復イベントがないため、復旧後、手動リセットが必要。 | |||||
CLUSTERPRO(サーバ) |
○ |
○ |
△ |
SystemMonitorEvent |
回復イベントがないため、復旧後、手動リセットが必要。 | ||||||
CPU負荷 |
ESMPRO/ ServerManager で検出されるCPU負荷アラート |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent | ||||||
死活状態 |
ESMPRO/ ServerManager による死活監視の障害情報 |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent | ||||||
ディスク |
ESMPRO/ ServerManager 経由のディスクの障害情報 |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent | ||||||
ディスク(回復可能) |
○ |
○ |
△ |
SystemMonitorEvent |
回復イベントがないため、復旧後、手動リセットが必要。 | ||||||
ディスク(要交換) |
○ |
○ |
△ |
SystemMonitorEvent |
回復イベントがないため、復旧後、手動リセットが必要。 | ||||||
LAN |
ハードウェア監視の障害情報 |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | ||
監視用ASIC/IC |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
電流 |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
OobManagement |
回復イベントがないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
CPU縮退状態 |
○ |
○ |
△ |
SystemMonitorEvent |
回復イベントがないため、復旧後、手動リセットが必要。 | ||||||
メモリ縮退状態 |
○ |
○ |
△ |
SystemMonitorEvent |
回復イベントがないため、復旧後、手動リセットが必要。 | ||||||
OSブート |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
ブートエラー |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
Management Subsystem Health |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
OS停止 |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
POST Error |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
ウォッチドッグタイマ |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
筐体 |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
筐体イントリュージョン |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
ケーブル/内部接続 |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
システムイベント |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
スロット/コネクタ |
○ |
○ |
△ |
△ |
△ |
△ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 総合/マシン/センサー診断で故障検出不可。 | |||
チップセット |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
デバイスベイ |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントがないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
電源モジュール |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
ファン |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
プロセッサ |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
メモリ |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
メモリ縮退 |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
モジュール/ボード(未実装) |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
異常系割り込み |
○ |
○ |
△ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントがないため、復旧後、手動リセットが必要。 | ||||||
温度 |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
電圧 |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
電源 |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
電池 |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
冷却装置 |
○ |
○ |
△ |
○ |
○ |
○ |
SystemMonitorEvent, OobManagement |
回復イベントで"正常"の判定ができないため、復旧後、総合診断で回復判定を行うか、手動リセットが必要。 総合/マシン/センサー診断を行うためにはOOB管理の設定が必要。 | |||
CPU使用率 |
vCenter Server 経由で検出される障害情報 |
○ |
○ |
○ |
△ |
△ |
VMwareProvider |
仮想マシンサーバのみ総合/マシン診断で回復判定が可能。 VMware環境のみ。 | |||
ハートビート状態 |
○ |
○ |
VMwareProvider |
VMware環境のみ。 | |||||||
メモリ使用率 |
○ |
○ |
○ |
△ |
△ |
VMwareProvider |
仮想マシンサーバのみ総合/マシン診断で回復判定が可能。 VMware環境のみ。 | ||||
ネットワーク接続性 |
○ |
△ |
VMwareProvider |
回復イベントがないため、復旧後、手動リセットが必要。 VMware環境のみ。 | |||||||
電源状態 |
○ |
○ |
VMwareProvider |
VMware環境のみ。 | |||||||
接続状態 |
○ |
○ |
○ |
○ |
VMwareProvider, StandaloneEsxProvider |
VMware環境のみ。 | |||||
ストレージ接続性 |
○ |
○ |
VMwareProvider, StandaloneEsxProvider |
VMware環境のみ。 | |||||||
ディスク接続状態 |
マシン診断で検出される障害情報 |
○ |
- |
○ |
○ |
- |
総合/マシン診断でのみ更新される。 復旧後、総合診断により回復判定を行うか、手動リセットが必要。 KVM環境では利用できない。 | ||||
OS状態 |
○ |
- |
○ |
○ |
- |
総合/マシン診断でのみ更新される。 復旧後、総合診断により回復判定を行うか、手動リセットが必要。 | |||||
仮想マシンサーバ |
所属仮想マシンサーバの障害状況 |
○ |
- |
○ |
- |
仮想マシンのイベントで更新されない。 対象仮想マシンが所属する仮想マシンサーバのハードウェアステータスが変更されたとき、仮想マシンサーバのハードウェアステータスの情報が反映される。 | |||||
Ping状態 |
SystemProvisioningによる死活監視の障害情報 |
○ |
○ |
○ |
○ |
AliveMonitor | |||||
Port接続性 |
○ |
○ |
○ |
○ |
AliveMonitor | ||||||
SystemProvisioning死活監視状態 |
○ |
○ |
○ |
○ |
AliveMonitor | ||||||
RMCP Ping状態 |
SystemProvisioningによるBMC死活監視の障害情報 |
○ |
○ |
○ |
BmcAliveMonitor | ||||||
IPMIコマンド状態 |
○ |
○ |
○ |
BmcAliveMonitor | |||||||
BMC 死活監視状態 |
○ |
○ |
○ |
BmcAliveMonitor |