ポリシーアクション実行の抑制設定により、死活監視とCPU高負荷のイベントについて、障害のイベント検出後、一定時間の間に回復イベントが発生した場合はポリシーアクションが実行されないようにすることが可能です。
回復イベントが発生しなかった場合は、ポリシー規則に設定されたポリシーアクションが実行されます。
本機能は、障害の発生とその回復が短時間に連続して発生する状況になる場合に利用すると有効です。
ポリシーアクションの実行抑制が利用可能な各監視の詳細について、説明します。
(1)死活監視
死活監視のイベントについては、ポリシーアクション実行の抑制設定はポリシープロパティの[全般]タブで可能です。イベントの種類により、以下の2つの設定があります。デフォルトで有効に設定されます。
死活監視障害検出時のアクション実行の抑制 (運用グループプロパティの[死活監視]タブのイベント)
ESMPRO/ServerManager、または、SystemProvisioningの死活監視機能のイベントに対する抑制設定です。
死活監視障害検出時のアクション実行の抑制 (仮想化基盤経由イベント)
各仮想化基盤の製品で検出される死活監視のイベントに対する抑制設定です。
なお、Rescue VMの死活監視のイベントはポリシーアクション実行の抑制機能の対象外です。
(2)CPU高負荷
CPU高負荷のイベントについては、ポリシーアクション実行の抑制設定はポリシープロパティの[全般]タブにおける以下の設定で可能です。デフォルトで有効に設定されます。
CPU負荷障害検出時のアクション実行の抑制
(3)抑制機能が利用可能なポリシー規則の一覧
各標準ポリシーにおける抑制設定が可能なポリシー規則は、以下の一覧のとおりです。新規にポリシー規則を作成する場合の各抑制設定の対象となるイベントの設定方法については、備考欄を参照してください。
障害の種類 |
抑制設定の可否(既定値、待機時間の既定値) |
対象ポリシー規則(標準ポリシー) |
備考 |
---|---|---|---|
死活監視の障害 |
可能(有効、180秒) |
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新規にポリシー規則を作成する場合は、イベント区分にマシンアクセス不可能障害を設定することで、死活監視関連の抑制設定の対象とすることが可能です。また、イベント区分のクラスタ:ノード停止についても、死活監視の抑制(仮想化基盤経由イベント)の対象とすることが可能です。 |
CPU高負荷 |
可能(有効、60秒) |
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新規にポリシー規則を作成する場合は、イベント区分にCPU負荷障害を設定することで、[CPU負荷障害検出時のアクション実行の抑制]の抑制設定の対象とすることが可能です。 |