SigmaSystemCenterのポリシー制御と監視機能は、複数の連携製品およびコンポーネントを使用して、管理対象マシンやデバイスの稼動状態や、障害、性能を監視し、検出した障害に対して、メール通報やN+1リカバリのような復旧処理のポリシーアクションを自動的に実行します。
また、障害が発生したマシンや装置とその影響範囲を、Webコンソール上で閲覧することができるため、障害の状況を容易に把握することができます
監視機能で検出するイベントと実行するポリシーアクションの対応関係は、ポリシー規則としてポリシーの設定で行います。SigmaSystemCenterのポリシー機能には、以下の特長があります。
ポリシーの設定では、複数のポリシー規則を定義することができるため、管理方針や管理対象マシンの種類別に整理して管理することができます。
ポリシー規則の設定では、イベントに対するポリシーアクションを複数設定したり、ポリシーアクションの実行条件を指定したりすることができるため、障害時の処置方法をきめ細かく定義することが可能です。
運用グループやモデル単位で異なるポリシーを割り当てることができるため、運用グループやモデル単位で運用方法を定義することが可能です。
特定の運用内容を想定して作成された複数の標準ポリシーの中から、管理環境に合う適切なものをテンプレートとして利用することが可能なため、複雑なポリシーの定義を簡易に行うことが可能です。
ポリシーは、マシン以外のデバイスに対しても適用することができます。
ポリシーについては、「2.2. ポリシー」の説明を参照してください。
監視機能では、ESMPRO/ServerManager、ESMPRO/ServerAgentや、VMware vCenter Server、SystemMonitor 性能監視などの複数の連携製品、およびコンポーネントを使用して、管理対象マシンに対して次の監視が可能です。
死活監視
ハードウェア監視
性能監視
その他の監視
監視機能の各製品・コンポーネントのイベントは、イベント定義ファイルなどで定義されています。
監視機能の概要については、「2.4. SigmaSystemCenterの監視機能」を参照してください。
ポリシーアクションは、監視機能で検出されたイベントに対する処置として実行するように定義することができます。ポリシーアクションには、次のような種類があります。
メール通報やイベントログへの書き込み
管理対象マシンのステータス情報変更や管理対象マシンの状態の確認
管理対象マシンへのプロビジョニング
グループ内の管理対象マシンへのプロビジョニング
仮想マシンサーバ上の仮想マシンのVM移動。
ローカルスクリプトの実行
アクション実行待機や実行結果のリセット
また、監視機能で検出されたイベントの情報は、上記のポリシーアクションにより通知されるメールやイベントログ以外では、Webコンソール上で確認することができます。
イベントが発生したマシンや装置について、アイコン表示やステータス情報で確認できます。
[運用]ビュー、[リソース]ビュー、[仮想]ビューの各構成の関係を表示する[トポロジ]タブの画面により、発生した障害の影響範囲を容易に把握することが可能です。「2.10. システム構成のトポロジ」を参照してください。