ディスクボリュームの接続制御は、リソース割り当てなどの管理対象マシンに対するプロビジョニング処理中の後述の2つのタイミングで実行されます。実行タイミングの設定は、グループプロパティ設定/モデルプロパティ設定/ホスト設定の[ストレージ]タブ上のディスクボリュームの設定毎に行うことができます。
実行タイミングの設定は、ディスクボリュームの接続を、種別がOSイメージの稼動時配布ソフトウェアの配布より、前に行うか、後で行うかで指定します。OSイメージ以外の稼動時のソフトウェアについては、ソフトウェア配布より前にディスクボリュームの接続制御が行われます。詳細は、「1.3.7. 登録ソフトウェアの配布順序」を参照してください。
実行タイミングの設定は、SigmaSystemCenter 3.0で追加されました。従来のバージョン(SigmaSystemCenter 2.1以前)からアップグレードした場合、配布前に接続の設定となります。
配布前に接続
種別がOSイメージの稼動時配布ソフトウェアの配布を行う前に、ディスクボリュームの接続制御を行います。本指定が既定値となります。
グループ、モデル、ホストの設定場所により接続制御の実行順序は、以下のようになります。
ホスト設定にあるストレージを制御
モデルプロパティ設定にあるストレージを制御
グループプロパティ設定にあるストレージを制御
配布後に接続
種別がOSイメージの稼動時配布ソフトウェアの配布を行った後に、ディスクボリュームの接続制御を行います。稼動時配布ソフトウェアの配布の処理が、接続済みのディスクボリュームの影響を受ける場合は、本指定で配布後にディスクボリュームを接続することで、配布中の動作に影響を与えないようにすることができます。
ディスクボリュームの接続制御の後、管理対象マシンが接続したディスクを認識するため、図のように、再スキャンなどの処理が実行されます。
グループ、モデル、ホストの設定場所により接続制御の実行順序は、以下のようになります。
グループプロパティ設定にあるストレージを制御
モデルプロパティ設定にあるストレージを制御
ホスト設定にあるストレージを制御
また、同一[ストレージ]タブ上に複数のディスクボリュームが設定されている場合、[ストレージ]タブに表示される上から順に接続の制御が実行されます。
配布前に接続と配布後に接続の選択は、次の表のように、対象のディスクボリュームの利用内容に合わせて行う必要があります。
利用内容 | オプションの選択 | 備考 | |
---|---|---|---|
対象ディスクボリュームの種類 | その他条件 | ||
システムディスク | - | 配布前に接続 | |
データディスク | VMSプロビジョニングでデータストアとして利用する場合 | 配布後に接続 | VMSプロビジョニングにおけるOSインストールはデータディスクを非接続の状態で行う必要がある。 |
既に利用中のディスク。前回OS起動時に接続済みの状態で利用していた。 | 配布前に接続 | 前回OS起動時にOSが認識していたディスク構成で起動するために配布前に接続する。 |
管理対象マシンのプロビジョニング処理の詳細については、「1.6.マシンの構成変更時の処理」を参照してください。