(1) FC/iSCSI SAN環境
FC/iSCSI SAN環境で、ディスクボリュームの接続制御を行うためには、SigmaSystemCenterに、以下の設定が必要です。
[運用]ビューのホスト設定の[ストレージ]タブ
HBA番号とディスクボリュームの組み合わせで管理対象マシンと接続するディスクボリュームを定義します。対象のディスクアレイとディスクボリュームは、事前に[リソース]ビューに登録しておく必要があります。接続するディスクボリュームのLUNや接続処理の実行タイミングの指定もホスト設定で行います。
ssc assign diskvolumeコマンドでディスクボリュームの接続処理のみを行う場合は、本設定を行う必要はありません。
グループプロパティ設定/モデルプロパティ設定の[ストレージ]タブ
グループ/モデル配下の複数のホストで同一のディスクボリュームを共有して使用する場合、グループプロパティ設定/モデルプロパティ設定で一括して設定することができます。グループ/モデル単位で設定を行うため、ホストごとに設定を行う必要がなくなります。
[リソース]ビューのディスクアレイ設定
制御対象となるディスクアレイとディスクボリュームを登録します。
[リソース]ビューのマシンプロパティ設定の[ストレージ]タブ
マシンに搭載されたHBAの情報を、HBAの接続先のディスクアレイとの組み合わせで登録します。接続先のディスクアレイは、事前に[リソース]ビューに登録しておく必要があります。
下図の例において、Host1にMachine1をリソース割り当てした時、SigmaSystemCenterは以下のディスクボリュームの接続制御を行います。
ホスト設定にあるHBAとディスクボリュームとの関連付け情報、LUN、実行タイミングの取得
Host1のホスト設定よりHBA番号1とDiskArray1のDisk1とDisk2の関連付け、LUN、実行タイミングの指定を取得します。
ディスクアレイの情報取得
DiskArray1のDisk1とDisk2について、ディスクアレイやディスクボリュームのIDなど接続処理の際に必要となる情報を取得します。
マシンの情報取得
割り当てを行ったMachine1のマシン設定より、Host1のホスト設定上のHBA番号1に対応するHBAのアドレス (WWNNやWWPN) とパス情報を取得します。パス情報は、HBAとディスクアレイ上のポート間のパスの組み合わせを特定するもので、接続処理の際に使用します。
接続処理
手順1から手順3で取得できた情報を使って、ホスト設定上の実行タイミングの指定により、稼動時ソフトウェア配布の前か後に接続処理を実行します。接続処理では、ストレージ管理ソフトウェアに対して、実際の接続処理を行うコマンドやAPIの呼び出しを行います。
ディスクボリュームのLUNは手順1で指定されたLUNを割り当てます。ホスト設定でLUNの指定がない場合は、先頭のディスクボリュームを"0"として、順番に+1した値をセットします。
接続処理が完了すると、管理対象マシンからディスクボリュームへのアクセスができるようになります。
(2) NAS環境
NAS環境で、ディスクボリュームの接続制御を行うためには、SigmaSystemCenterに、以下の設定が必要です。
[運用]ビューのホスト設定の[ネットワーク]タブ
ディスクアレイに登録する管理対象マシンのIPアドレスの設定を行います。NIC番号はIPアドレスを割り当てる対象の管理対象マシンのNICのNIC番号を指定します。
[運用]ビューのホスト設定の[ストレージ]タブ
IPアドレス(または、ホスト名)とディスクボリュームの組み合わせで管理対象マシンとディスクボリュームの接続を定義します。対象のディスクアレイとディスクボリュームは、事前に[リソース]ビューに登録しておく必要があります。
公開先ホストのIPアドレスとして指定するIPアドレスは、ホスト設定の[ネットワーク]タブで設定する必要があります。
ssc assign diskvolumeコマンドでディスクボリュームの接続処理のみを行う場合は、本設定を行う必要はありません。
また、N+1リカバリで利用する場合は、本設定を行わずに利用してください。「6.4.7. NAS環境、iSCSI SAN環境(ソフトウェアイニシエータ)でN+1リカバリを行う場合の利用方法」を参照してください。
グループプロパティ設定/モデルプロパティ設定の[ストレージ]タブ
グループ/モデル配下の複数のホストで同一のディスクボリュームを共有して使用する場合、グループプロパティ設定/モデルプロパティ設定で一括して設定することができます。グループ/モデル単位で設定を行うため、ホストごとに設定を行う必要がなくなります。
グループプロパティ設定/モデルプロパティ設定では、IPアドレスの代わりに、NICのNIC番号で指定する必要があります。配下のホスト設定の[ネットワーク]タブにおいて、指定のNIC番号に対応するNICに設定されているIPアドレスが、公開先ホストのIPアドレスとして使用されます。
NICに設定されているIPアドレスが複数ある場合は、次のようにNICインデックスの指定により、使用するIPアドレスを指定することが可能です。NICインデックスを省略した場合、NICインデックスは1として扱われます。
指定形式: NIC番号/NICインデックス
[リソース]ビューのディスクアレイ設定
制御対象となるディスクアレイとディスクボリュームを登録します。
[リソース]ビューのマシンプロパティ設定の[ネットワーク]タブ
マシンに搭載されたNICの情報を登録します。
下図の例において、Host1にMachine1をリソース割り当てした時、SigmaSystemCenterは以下のディスクボリュームの接続制御を行います。
ホスト設定にあるIPアドレスとディスクボリュームとの関連付け情報、LUN、実行タイミングの取得
Host1のホスト設定よりIPアドレス192.168.1.1とDiskArray1のDisk1とDisk2の関連付けを取得します。
ディスクアレイの情報取得
DiskArray1のDisk1とDisk2について、ディスクアレイやディスクボリュームのIDなど接続処理の際に必要となる情報を取得します。
マシンの情報取得
割り当てを行ったMachine1のマシン設定より、NIC1の情報を取得します。
接続処理
手順1から手順3で取得できた情報を使って、稼動時ソフトウェア配布の後に接続処理を実行します。接続処理では、ストレージ管理ソフトウェアに対して、実際の接続処理を行うAPIの呼び出しを行います。
接続処理が完了すると、管理対象マシンからディスクボリュームへのアクセスができるようになります。