ボリューム最適作成機能とは、ディスクボリュームを作成する際に、ディスクボリュームの作成先として適切なディスクアレイとストレージプールをSigmaSystemCenterが自動的に選択する機能です。
ボリューム最適作成機能を利用するためには、ディスクボリューム作成時にストレージプールに設定したタグを指定します。この場合、指定したタグを持つストレージプールがボリューム作成先の候補となります。また、複数のタグを指定した場合、すべてのタグを持つストレージプールが候補となります。
ボリューム最適作成機能とタグ設定の機能を組み合わせて利用することで、以下のメリットがあります。
ボリューム最適作成機能を利用することで、各ストレージプールに設定したタグ、および各ストレージプールの残容量などから、最適なディスクボリュームの作成先を自動で選択することができるため、本機能がない場合に発生する以下の負荷を軽減することができます。
ディスクボリュームは、用途に合わせた性能や信頼性を確保する必要があり、それらを満たせるストレージプール上で明示的に指定して作成する必要がある。
複数のディスクアレイやストレージプールを取り扱う環境では、個々のストレージプールを個別に管理する必要があり、性能や用途別ストレージの状況把握や各ストレージプールの容量管理が難しい。
ディスクアレイやストレージプールの増設などで環境が変化した場合でも、タグの設定のみで運用に組み込むことが可能となります。
個々のストレージプールを個別に管理する場合、ディスクボリューム作成時に指定するストレージプールの切り替えなど、運用の見直しが必要になる可能性があります。
Webコンソールのストレージ管理機能では、タグ別に集約したストレージプールの容量情報やタグ別に作成可能なボリューム最大サイズなどが確認できます。ボリューム最適作成機能と併せて利用することで、管理負荷を更に軽減することができます。