(1)SigmaSystemCenterのディスクボリュームと管理対象マシンとの接続制御
SigmaSystemCenterのディスクボリュームと管理対象マシンとの接続の機能は、次のように2つの使用方法があります。
ssc assign/release diskvolumeコマンドを使用して、ディスクボリュームと管理対象マシンとの接続/切断のみを行います。
本使用方法では、グループプロパティ設定/モデルプロパティ設定/ホスト設定でのディスクボリュームと管理対象マシンとの接続の定義は必要なく、コマンド実行時に接続に必要な情報を指定します。
対象の管理対象マシンは、稼動中/未稼動のどちらの状態でも処理を実行することができます。ただし、VNXおよびNAS環境では管理対象マシンは稼動中である必要があります。
ssc assign/release diskvolumeコマンドを運用グループ指定で実行する場合は、指定の運用グループで稼動中のマシンすべてに対して、指定したディスクボリュームの接続/切断を一括して行うことができます。
リソース割り当てやマスタマシン登録などの運用操作により、ディスクボリュームと管理対象マシンとの接続を行います。
業務が稼動できるように、ディスクボリュームと管理対象マシンの接続以外に複数のプロビジョニング処理が実行されます。SigmaSystemCenterは、グループプロパティ設定/モデルプロパティ設定/ホスト設定上にあるディスクボリュームとの接続の定義に従って、ディスクボリュームと管理対象マシンとの接続制御を実行します。
運用操作による管理対象マシンとディスクボリュームとの接続は、SigmaSystemCenterの以下の操作時に実行されます。
リソース割り当て
マスタマシン登録
スケールアウト
置換
用途変更
構成変更
運用操作による管理対象マシンとディスクボリュームとの切断は、SigmaSystemCenterの以下の操作時に実行されます。
割り当て解除
スケールイン
置換
用途変更
操作が完了した後、指定通りにディスクボリュームの接続が行われたか、また、定義外のディスクボリュームの接続があるかなどの接続状況をWebコンソールで確認することができます。
次の図は、ホスト設定にディスクボリュームの接続の定義を行い、リソース割り当ての操作を行った場合の動作イメージの説明です。
(2)管理対象マシンのOS上での作業について
ディスクボリュームは、管理対象マシンとディスクボリュームとの接続後、管理対象マシンのOSがディスクボリュームを使用できるようにする必要があります。SigmaSystemCenterにおけるディスクボリュームと管理対象マシンが接続された状態とは、ディスクアレイに対して管理対象マシンからのアクセスが許可されただけの状態のため、管理対象マシンのOSからディスクボリュームを使用できるようにする作業は別途必要です。
新規に作成したディスクボリュームを接続した場合、管理対象マシンのOSが使用できるようにボリュームの登録やパーティション作成などを管理対象マシンのOS上で行う必要があります。また、NAS環境では、NFSの利用方法に従って、管理対象マシンのOSに対してファイルサーバ(ディスクアレイ)の共有ディスク(ディスクボリューム)へのアクセスができるようにする必要があります。
上記作業は、通常、管理対象マシンのOS上で行う必要がありますが、VMware、Hyper-V、KVMの場合、ssc create/scan datastoreコマンドを使用してSigmaSystemCenterから使用可能な状態にすることができます。