Volume(ディスクボリューム)と管理対象マシンの接続の制御のために、以下の準備が必要です。
Data ONTAPの設定
System Managerなどの管理ツールを使用して、AggregateとVolumeの作成を行います。
Aggregateの作成
Volumeの作成先となるAggregateを作成します。
Volumeの作成
作成したAggregate上に、マシンと接続を行う対象となるVolumeの作成を行います。SigmaSystemCenterでVolumeを作成する場合はこの作業は不要です。
SigmaSystemCenterでは、Volume TypeはFlexibleのみに対応しています。Traditional、Cacheは対応していません。
作成したVolumeをSigmaSystemCenterに登録すると、[リソース]ビュー上のディスクボリューム情報で表示されるvolumeの物理容量は、スナップショットの領域を含まないサイズで表示されます。また、[仮想]ビューのデータストア一覧やLUN一覧で表示されるサイズも同様となります。
SigmaSystemCenterの設定、操作
ディスクボリュームの登録
ディスクアレイ登録後、制御の対象となるディスクボリュームとしてVolumeを[リソース]ビューに登録します。ディスクボリュームの登録時、Data ONTAPで作成済みのVolumeの一覧が選択肢として表示されます。作成済みのVolumeが表示されない場合は収集を実行してください。登録対象のディスクボリュームの作成をSigmaSystemCenterを使用して行う場合は、下記を参照してください。
名前:Data ONTAPで作成したVolumeのVolume名が表示されます。
共有状態:複数のマシン間でディスクボリュームを共有する場合は、共有状態を共有に変更します。
ディスクボリュームの作成
Data ONTAPでディスクボリューム(Volume)の作成を行わない場合は、SigmaSystemCenterを使用してディスクボリュームを作成します。
Webコンソールの[リソース]ビュー、または、ssc create diskvolumeコマンドで、ディスクボリュームを作成します。SigmaSystemCenterからディスクボリュームの作成を行った場合、ディスクボリュームの登録は自動的に行われるため、上記ディスクボリュームの登録の作業は不要です。
Volume TypeはFlexibleで作成します。
指定する容量はスナップショットに使用する領域を含みます。
スナップショットに使用する領域の割合は、ディスクアレイのデフォルト値が使用されます。Data ONTAP8の場合、デフォルト値は20%です。
NICの登録([リソース]ビュー/マシンプロパティ設定)
管理対象マシンがNASのネットワークに接続するNICについて、設定を行います。NICの設定にはNIC番号、MACアドレスの情報を登録します。NIC番号は、ホスト設定で、IPアドレスを割り当てるNICを特定するための番号として使用されます。
ホスト、IPアドレスの登録([運用]ビュー/ホスト設定)
管理対象マシン側の接続情報をホスト設定に登録します。ホスト設定の[ネットワーク]タブにて、IPアドレスなど接続時に使用する管理対象マシン側の接続情報を設定します。
NIC番号:指定のIPアドレスを割り当てるNICのNIC番号を指定します。
IPアドレス:管理対象マシンのIPアドレスを設定します。
ホストに接続するディスクボリュームの登録([運用]ビューのグループプロパティ設定/モデルプロパティ設定/ホスト設定)
リソース割り当て時に接続を行うディスクボリュームと管理対象マシン側のIPアドレスの組み合わせをホスト設定に登録します。共有使用するディスクボリュームの場合、グループ設定やモデル設定で設定することができます。ディスクボリュームは対象のディスクアレイとディスクボリューム名の組み合わせで指定します。IPアドレスは[ネットワーク]タブにて、設定されているIPアドレスの中から選択します。
グループ/モデルで設定する場合は管理対象マシン側はIPアドレスではなくNIC番号で指定する必要があります。配下のホスト設定上で、指定するNIC番号に対応するNICの設定にIPアドレスが設定されている必要があります。
ホスト名を設定する場合は、ホスト名から管理対象マシンのIPアドレスが取得できるように、ディスクアレイに対して、DNSの設定など名前解決の設定を行う必要があります。
なお、ssc assign/release diskvolumeコマンドによるマシンとディスクボリュームの接続/切断のみの機能を利用し、リソース割り当てやマスタマシン登録などの操作ではディスクボリューム接続制御が実行されないように利用したい場合は、グループプロパティ設定/モデルプロパティ設定/ホスト設定に接続の設定を登録しないでください。