仮想マシンに割り当てるCPU数やCPUの能力を設定します。
以下の操作実行時に指定のCPUが作成され、仮想マシンに割り当てられます。
新規リソース割り当て、[ポータル]ビューのVM作成、スケールアウト
マスタマシン登録
リソース割り当て
再構成
VM編集
VM作成(テンプレート指定なし)
VMインポート
CPUの設定項目について、以下に説明します。
CPU数
仮想マシンに搭載させる仮想CPUの数を指定します。
VMwareのvSphere5環境では、マルチコアの設定を行うことが可能です。SigmaSystemCenterは、次のように仮想マシンのコア数の合計が、CPU数の指定と同じになるように仮想マシンにCPUを割り当てます。
コア数の設定 | テンプレート、またはイメージのコア数の設定を引き継ぐ |
ソケット数の設定 | CPU数の指定 / マスタVMのコア数 |
例:CPU数の指定が4、マスタVMのコア数が2の場合、ソケット数は2となります。
CPUシェア
実際に仮想マシンに割り当てる仮想マシンサーバのCPUリソースの配分の目安を設定します。
以下の中から選択します。具体的な数値による指定も可能です。
・ 4000 最高/Highest
・ 2000 高/High
・ 1000 普通/Normal
・ 500 低/Low
・ 250 最低/Lowest
各仮想化基盤製品に制御を行う際、設定値を使用して以下の計算を行った結果を使用します。
VMware | 設定値 * CPU数 |
XenServer | 設定値 * 256 / 1000 |
Hyper-V | 設定値 / 10 |
KVM | 設定値 * 1024 / 1000 |
各仮想化基盤製品はCPUシェアの設定値以外に仮想マシンサーバ上で動作している仮想マシン数なども考慮して、最終的なCPUリソースの割り当て量を決定します。CPUシェアの設定値は仮想マシンサーバ上で動作している仮想マシン間の相対的な値として使用してください。
CPU予約
実際に仮想マシンに割り当てる仮想マシンサーバのCPUリソースの割り当て量下限をMHz単位で設定します。仮想化基盤製品によりCPUリソースの配分が少なくなりすぎないように、最低限の割当量を確保しておきたい時に設定します。XenServerとKVMの場合は、CPU予約の設定は使用されません。
VMware | 設定値をそのまま使用 | |
Hyper-V | 設定値 * 100 / (CPU数 * ホストクロック値(MHz)) | VMが使用可能なリソースに対する割合(%)で設定 |
0、または、空を指定した場合は、CPU予約の指定はなしとして扱われます。
CPUリミット
実際に仮想マシンに割り当てる仮想マシンサーバのCPUリソースの割り当て量上限をMHz単位で設定します。CPUシェア設定が他仮想マシンのCPUシェア設定との間の相対的な値として使用されるのに対し、CPUリミット設定は設定値以上のCPUリソースが割り当てられないようにするための値として使用されます。XenServerの場合は、CPUリミットの設定は使用されません。
各仮想化基盤製品に制御を行う際、設定値を使用して以下の計算を行った結果を使用します。
VMware | 設定値をそのまま使用 | |
Hyper-V | 設定値 * 100 / (CPU数 * ホストクロック値(MHz)) | VMが使用可能なリソースに対する割合(%)で設定 |
KVM | quota値 = 設定値 * period値(デフォルト100000) / ホストクロック値(MHz) | KVMにquota値を設定 |
0、または、空を指定した場合は、CPUリミットの指定はなしとして扱われます。
上記説明のCPUの詳細機能の仮想化基盤別の利用可否や対応内容については、以下の表の通りです。
機能 | VMware | Hyper-V | XenServer | KVM |
---|---|---|---|---|
CPU数の指定・変更 | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 |
CPUシェアの指定・変更 | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 |
CPU予約の指定・変更 | 利用可能 | 利用可能 | 利用不可 | 利用不可 |
CPUリミットの指定・変更 | 利用可能 | 利用可能 | 利用不可 | 利用可能 |