1. はじめに

1.1. 対象読者と目的

『CLUSTERPRO X SingleServerSafe 操作ガイド』は、システム導入後の保守・運用を行うシステム管理者を対象読者とし、CLUSTERPRO X SingleServerSafe の操作方法について説明します。

1.2. 本書の構成

1.3. 本書で記述される用語

本書で説明する CLUSTERPRO X SingleServerSafe は、クラスタリングソフトウェアである CLUSTERPRO X との操作性などにおける親和性を高めるために、共通の画面・コマンドを使用しています。そのため、一部、クラスタとしての用語が使用されています。

以下ように用語の意味を解釈して本書を読み進めてください。

クラスタ、クラスタシステム

CLUSTERPRO X SingleServerSafe を導入した単サーバのシステム

クラスタシャットダウン/リブート

CLUSTERPRO X SingleServerSafe を導入したシステムのシャットダウン、リブート

クラスタリソース

CLUSTERPRO X SingleServerSafe で使用されるリソース

クラスタオブジェクト

CLUSTERPRO X SingleServerSafe で使用される各種リソースのオブジェクト

フェイルオーバグループ

CLUSTERPRO X SingleServerSafe で使用されるグループリソース(アプリケーション、サービスなど)をまとめたグループ

1.4. CLUSTERPRO X SingleServerSafe マニュアル体系

CLUSTERPRO X SingleServerSafeのマニュアルは、以下の 3 つに分類されます。各ガイドのタイトルと役割を以下に示します。

CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux インストールガイド』 (Install Guide)

CLUSTERPRO X SingleServerSafeを使用したシステムの導入を行うシステムエンジニアを対象読者とし、CLUSTERPRO X SingleServerSafeのインストール作業の手順について説明します。

CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 設定ガイド』 (Configuration Guide)

CLUSTERPRO X SingleServerSafeを使用したシステムの導入を行うシステムエンジニアと、システム導入後の保守・運用を行うシステム管理者を対象読者とし、CLUSTERPRO X SingleServerSafeの構築作業の手順について説明します。

『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux 操作ガイド』 (Operation Guide)

CLUSTERPRO X SingleServerSafe を使用したシステム導入後の保守・運用を行うシステム管理者を対象読者とし、CLUSTERPRO X SingleServerSafe の操作方法について説明します。

1.5. 本書の表記規則

本書では、注意すべき事項、重要な事項および関連情報を以下のように表記します。

注釈

この表記は、重要ではあるがデータ損失やシステムおよび機器の損傷には関連しない情報を表します。

重要

この表記は、データ損失やシステムおよび機器の損傷を回避するために必要な情報を表します。

参考

この表記は、参照先の情報の場所を表します。

また、本書では以下の表記法を使用します。

表記

使用方法

[ ] 角かっこ

コマンド名の前後
画面に表示される語 (ダイアログボックス、メニューなど) の前後
[スタート] をクリックします。
[プロパティ] ダイアログ ボックス

コマンドライン中の [ ] 角かっこ

かっこ内の値の指定が省略可能であることを示します。

clpstat -s[-h host_name]

#

Linux ユーザが、root でログインしていることを示すプロンプト

# clpcl -s -a

モノスペースフォント

パス名、コマンドライン、システムからの出力 (メッセージ、プロンプトなど)、ディレクトリ、ファイル名、関数、パラメータ

/Linux/5.2/jp/server/

太字

ユーザが実際にコマンドラインから入力する値を示します。

以下を入力します。
# clpcl -s -a

斜体

ユーザが有効な値に置き換えて入力する項目

rpm -i clusterprosss-<バージョン番号>-<リリース番号>.x86_64.rpm

CLUSTERPRO X SingleServerSafe 本書の図では、CLUSTERPRO X SingleServerSafe を表すために このアイコンを使用します。

1.6. 最新情報の入手先

最新の製品情報については、以下のWebサイトを参照してください。

2. CLUSTERPRO X SingleServerSafe コマンドリファレンス

本章では、CLUSTERPRO X SingleServerSafe で使用可能なコマンドについて説明します。

CLUSTERPRO X SingleServerSafe は、クラスタリングソフトウェアである CLUSTERPRO X との操作性などにおける親和性を高めるために、共通のコマンドを使用しています。

本章で説明する項目は以下のとおりです。

2.1. コマンドラインから操作する

CLUSTERPRO X SingleServerSafe では、コマンドプロンプトから操作するための多様なコマンドが用意されています。構築時やCluster WebUI が使用できない状況の場合などに便利です。コマンドラインでは、Cluster WebUI で行える以上の種類の操作を行うことができます。

注釈

モニタリソースの異常検出時の設定で回復対象にグループリソース(アプリケーションリソース、...)を指定し、モニタリソースが異常を検出した場合の回復動作遷移中(再活性化 → 最終動作)には、以下のコマンドまたは、Cluster WebUI からのサービスおよびグループへの制御は行わないでください。

  • サービスの停止/サスペンド

  • グループの開始/停止

    モニタリソース異常による回復動作遷移中に上記の制御を行うと、そのグループの他のグループリソースが停止しないことがあります。
    また、モニタリソース異常状態であっても最終動作実行後であれば上記制御を行うことが可能です。

重要

インストールディレクトリ配下に本マニュアルに記載していない実行形式ファイルやスクリプトファイルがありますが、CLUSTERPRO X SingleServerSafe以外からの実行はしないでください。実行した場合の影響については、サポート対象外とします。

2.2. コマンド一覧

重要

インストールディレクトリ配下に本マニュアルに記載していない実行形式ファイルやスクリプトファイルがありますが、CLUSTERPRO X SingleServerSafe以外からの実行はしないでください。実行した場合の影響については、サポート対象外とします。

2.3. 状態を表示する (clpstat コマンド)

CLUSTERPRO X SingleServerSafe の状態と、設定情報を表示します。

コマンドライン
clpstat -s [--long]
clpstat -g
clpstat -m
clpstat -i [--detail]
clpstat --cl [--detail]
clpstat --sv [--detail]
clpstat --grp [group_name] [--detail]
clpstat --rsc [resource_name] [--detail]
clpstat --mon [monitor_name] [--detail]
説明

サーバの状態や、設定情報を表示します。

パラメータ
-s
オプションなし

状態を表示します。

--long

クラスタ名やリソース名などの名前を最後まで表示します。

-g

グループマップを表示します。

-m

各モニタリソースの状態を表示します。

-i

設定情報を表示します。

--cl

設定情報を表示します。

--sv

サーバの設定情報を表示します。

--grp [group_name]

グループの設定情報を表示します。グループ名を指定することによって、指定したグループ情報のみを表示できます。

--rsc [resource_name]

グループリソースの設定情報を表示します。グループリソース名を指定することによって、指定したグループリソース情報のみを表示できます。

--mon [monitor_name]

モニタリソースの設定情報を表示します。モニタリソース名を指定することによって、指定したモニタリソース情報のみを表示できます。

--detail

このオプションを使用することによって、より詳細な設定情報を表示できます。

戻り値

0

成功

上記以外

異常

注意事項
本コマンドは、root 権限を持つユーザで実行してください。
本コマンドの出力結果で使用される言語は 『設定ガイド』の「その他の設定の詳細」 -「クラスタプロパティ」 - 「情報タブ」を参照してください。
オプションを指定しない場合と -s オプションを指定する場合は、サーバ名やリソース名などの名前が途中までしか出力されません。
エラーメッセージ

メッセージ

原因/対処法

Log in as root.

root 権限を持つユーザで実行してください。

Invalid configuration file. Create valid cluster configuration data.

Cluster WebUI で正しいクラスタ構成情報を作成してください。

Invalid option.

正しいオプションを指定してください。

Could not connect to the server. Check if the cluster daemon is active.

CLUSTERPRO Information Base サービスが起動しているか確認してください。

Invalid server status.

CLUSTERPRO デーモンが起動しているか確認してください。

Server is not active. Check if the cluster daemon is active.

CLUSTERPRO デーモンが起動しているか確認してください。

Invalid server name. Specify a valid server name in the cluster.

クラスタ内の正しいサーバ名を指定してください。

Invalid heartbeat resource name. Specify a valid heartbeat resource name in the cluster.

クラスタ内の正しいハートビートリソース名を指定してください。

Invalid network partition resource name. Specify a valid network partition resource name in the cluster.

クラスタ内の正しいネットワークパーティション解決リソース名を指定してください。

Invalid group name. Specify a valid group name in the cluster.

クラスタ内の正しいグループ名を指定してください。

Invalid group resource name. Specify a valid group resource name in the cluster.

クラスタ内の正しいグループリソース名を指定してください。

Invalid monitor resource name. Specify a valid monitor resource name in the cluster.

クラスタ内の正しいモニタリソース名を指定してください。

Connection was lost. Check if there is a server where the cluster daemon is stopped in the cluster.

クラスタ内に CLUSTERPRO デーモンが停止しているサーバがないか確認してください。

Invalid parameter.

コマンドの引数に指定した値に不正な値が設定されている可能性があります。

Internal communication timeout has occurred in the cluster server. If it occurs frequently, set the longer timeout.

CLUSTERPRO の内部通信でタイムアウトが発生しています。頻出するようであれば、内部通信タイムアウトを長めに設定してください。

Internal error. Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または、OS のリソース不足が考えられます。確認してください。

Invalid server group name. Specify a valid server group name in the cluster.

クラスタ内の正しいサーバグループ名を指定してください。

The cluster is not created.

クラスタ構成情報を作成し、反映してください。

Could not connect to the server. Internal error. Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または、OS のリソース不足が考えられます。確認してください。

Cluster is stopped. Check if the cluster daemon is active.

CLUSTERPRO デーモンが起動しているか確認してください。

Cluster is suspended. To display the cluster status, use --local option.

クラスタがサスペンド状態です。クラスタの状態を表示するには、 --localオプションを使用してください。

2.4. CLUSTERPRO デーモンを操作する (clpcl コマンド)

CLUSTERPROデーモンを操作します。

コマンドライン
clpcl -s
clpcl -t [-w timeout] [--apito timeout]
clpcl -r [-w timeout] [--apito timeout]
clpcl --suspend [--force] [-w timeout] [--apito timeout]
clpcl --resume
説明

CLUSTERPROデーモンの起動、停止、サスペンド、リジュームなどを実行します。

パラメータ
-s

CLUSTERPROデーモンを起動します。

-t

CLUSTERPROデーモンを停止します。

-r

CLUSTERPROデーモンを再起動します。

--suspend

CLUSTERPROデーモンをサスペンドします。

--resume

CLUSTERPROデーモンをリジュームします。

-w timeout
-t, -r, --suspendオプションの場合にのみclpclコマンドがCLUSTERPROデーモンの停止またはサスペンドの完了を待ち合わせる時間を指定します。
単位は秒です。
timeoutの指定がない場合、無限に待ち合わせします。
timeoutに"0"を指定した場合、待ち合わせしません。
-wオプションを指定しない場合、
(ハートビートタイムアウト×2)秒待ち合わせします。
--force

--suspend オプションと一緒に用いることで、サーバの状態に関わらず強制的にサスペンドを実行します。

--apito timeout
CLUSTERPRO デーモンの停止、再起動、サスペンドを待ち合わせる時間(内部通信タイムアウト)を秒単位で指定します。1-9999 の値が指定できます。
[--apito] オプションを指定しない場合は、3600 秒待ち合わせを行います。
戻り値

0

成功

0 以外

異常

備考
本コマンドを -s または --resume オプションで実行した場合、対象のサーバで処理が開始したタイミングで制御を戻します。
-t または --suspend オプションで実行した場合、処理の完了を待ち合わせてから制御を戻します。
-r オプションで実行した場合、対象のサーバでCLUSTERPROデーモンが一度停止し、起動を開始したタイミングで制御を戻します。
CLUSTERPROデーモンの起動またはリジュームの状況はclpstatコマンドで確認してください。
注意事項
本コマンドは、root権限を持つユーザで実行してください。
本コマンドはグループの起動処理中、停止処理中に実行できません。
サスペンドを実行する場合は、CLUSTERPROデーモンが起動した状態で実行してください。--forceオプションを用いると、強制的にサスペンドを実行します。
リジュームを実行する場合は、clpstatコマンドを用いてCLUSTERPROデーモンが起動していないかを確認してください。
実行例

例1:サーバのCLUSTERPROデーモンを起動させる場合

# clpcl -s
サスペンド・リジュームについて
構成情報の更新、CLUSTERPROのアップデートなどを行いたい場合に、業務を継続したまま、CLUSTERPROデーモンを停止させることができます。この状態をサスペンドといいます。サスペンド状態から通常の業務状態に戻ることをリジュームといいます。
サスペンド・リジュームはサーバに対して処理を要求します。サスペンドは、サーバのCLUSTERPROデーモンが起動した状態で実行してください。
サスペンド状態では、活性していたリソースはそのまま活性した状態でCLUSTERPROデーモンが停止するため以下の機能が停止します。
  • 全てのモニタリソースが停止します。

  • グループまたはグループリソースの操作ができなくなります。(起動、停止)

  • 以下のコマンドが使用不可となります。

    • clpcl の --resume以外のオプション

    • clpstdn

    • clpgrp

    • clptoratio

    • clpmonctrl

エラーメッセージ

メッセージ

原因/対処法

Log in as root.

root 権限を持つユーザで実行してください。

Invalid configuration file. Create valid cluster configuration data.

Cluster WebUI で正しいクラスタ構成情報を作成してください。

Invalid option.

正しいオプションを指定してください。

Performed stop processing to the stopped cluster daemon.

停止している CLUSTERPRO デーモンに対して停止処理を実行しました。

Performed startup processing to the active cluster daemon.

起動している CLUSTERPRO デーモンに対して起動処理を実行しました。

Could not connect to the server. Check if the cluster daemon is active.

CLUSTERPRO デーモンが起動しているか確認してください。

Could not connect to the data transfer server. Check if the server has started up.

サーバが起動しているか確認してください。

Failed to obtain the list of nodes.Specify a valid server name in the cluster.

クラスタ内の正しいサーバ名を指定してください。

Failed to obtain the daemon name.

クラスタ名の取得に失敗しました。

Failed to operate the daemon.

クラスタの制御に失敗しました。

Resumed the daemon that is not suspended.

サスペンド状態ではない CLUSTERPROデーモンに対して、リジューム処理を実行しました。

Invalid server status.

CLUSTERPRO デーモンが起動しているか確認してください。

Server is busy. Check if this command is already run.

既に本コマンドを実行している可能性があります。確認してください。

Server is not active. Check if the cluster daemon is active.

CLUSTERPRO デーモンが起動しているか確認してください。

There is one or more servers of which cluster daemon is active. If you want to perform resume, check if there is any server whose cluster daemon is active in the cluster.

リジュームを実行する場合、クラスタ内にCLUSTERPRO デーモンが起動しているサーバがないか確認してください。

All servers must be activated. When suspending the server, the cluster daemon need to be active on all servers in the cluster.

サスペンドを実行する場合、クラスタ内の全てのサーバで、CLUSTERPRO デーモンが起動している必要があります。

Resume the server because there is one or more suspended servers in the cluster.

クラスタ内にサスペンドしているサーバがあるので、リジュームを実行してください。

Invalid server name. Specify a valid server name in the cluster.

クラスタ内の正しいサーバ名を指定してください。

Connection was lost. Check if there is a server where the cluster daemon is stopped in the cluster.

クラスタ内にCLUSTERPROデーモンが停止しているサーバがないか確認してください。

Invalid parameter.

コマンドの引数に指定した値に不正な値が設定されている可能性があります。

Internal communication timeout has occurred in the cluster server. If it occurs frequently, set the longer timeout.

CLUSTERPRO の内部通信でタイムアウトが発生しています。
頻出するようであれば、内部通信タイムアウトを長めに設定してみてください。

Processing failed on some servers. Check the status of failed servers.

全サーバ指定で停止処理を実行した場合、処理に失敗したサーバが存在します。処理に失敗したサーバの状態を確認してください。

Internal error. Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または、OS のリソース不足が考えられます。確認してください。

There is a server that is not suspended in cluster. Check the status of each server.

クラスタ内にサスペンド状態でないサーバが存在します。
各サーバの状態を確認してください。

Suspend %s : Could not suspend in time.

サーバはタイムアウト時間内にCLUSTERPROデーモンのサスペンド処理が完了しませんでした。サーバの状態を確認してください。

Stop %s : Could not stop in time.

サーバはタイムアウト時間内にCLUSTERPROデーモンの停止処理が完了しませんでした。サーバの状態を確認してください。

Stop %s : Server was suspended.
Could not connect to the server. Check if the cluster daemon is active..

CLUSTERPRO デーモンの停止要求をしましたが、サーバはサスペンド状態でした。

Could not connect to the server. Check if the cluster daemon is active.

CLUSTERPRO デーモンの停止要求をしましたが、サーバに接続できませんでした。
サーバの状態を確認してください。
Suspend %s : Server already suspended.
Could not connect to the server. Check if the cluster daemon is active.

CLUSTERPRO デーモンのサスペンド要求をしましたが、サーバはサスペンド状態でした。

Event service is not started.

イベントサービスが起動していません。
確認してください。

Mirror Agent is not started.

ミラーエージェントが起動していません。
確認してください。

Event service and Mirror Agent are not started.

イベントサービスとミラーエージェントが起動していません。確認してください。

Some invalid status. Check the status of cluster.

遷移中のグループが存在する可能性があります。グループの遷移が終了してから、再度実行してください。

2.5. サーバをシャットダウンする (clpstdn コマンド)

サーバをシャットダウンします。

コマンドライン

clpstdn [-r]

説明

サーバのCLUSTERPRO デーモンを停止し、シャットダウンします。

パラメータ
オプションなし

サーバシャットダウンを実行します。

-r

サーバシャットダウンリブートを実行します。

戻り値

0

成功

0 以外

異常

備考

本コマンドは、グループ停止処理が完了したタイミングで制御を戻します。

注意事項
本コマンドは、root権限を持つユーザで実行してください。
本コマンドはグループの起動処理中、停止処理中に実行できません。
実行例

例1: サーバシャットダウンを行う場合

# clpstdn

例2: サーバシャットダウンリブートを行う場合

# clpstdn -r

2.6. グループを操作する (clpgrp コマンド)

グループを操作します。

コマンドライン
clpgrp -s [group_name] [--apito timeout]
clpgrp -t [group_name] [--apito timeout]
説明

グループの起動、停止を実行します。

パラメータ
-s [group_name]

グループを起動します。グループ名を指定すると、指定されたグループのみ起動します。グループ名の指定がない場合は、全てのグループが起動されます。

-t [group_name]

グループを停止します。グループ名を指定すると、指定されたグループのみ停止します。グループ名の指定がない場合は、全てのグループが停止されます。

--apito timeout
グループの起動、停止を待ち合わせる時間(内部通信タイムアウト)を秒単位で指定します。1-9999 の値が指定できます。
[--apito] オプションを指定しない場合は、3600 秒待ち合わせを行います。
戻り値

0

成功

0 以外

異常

注意事項
本コマンドは、root権限を持つユーザで実行してください。
本コマンドを実行するサーバはCLUSTERPROデーモンが起動している必要があります。
実行例

グループ操作の実行を、簡単な例で説明します。

サーバで、「groupA」を持っている場合

  • サーバで以下のコマンドを実行すると、groupA が起動します。

# clpgrp -s groupA
サーバとフェイルオーバグループ

図 2.1 グループ起動

  • サーバで以下のコマンドを実行すると、groupA が停止します。

# clpgrp -t groupA
サーバとフェイルオーバグループ

図 2.2 グループ停止

エラーメッセージ

メッセージ

原因/対処法

Log in as root.

root 権限を持つユーザで実行してください。

Invalid configuration file. Create valid cluster configuration data.

Cluster WebUI で正しいクラスタ構成情報を作成してください。

Invalid option.

正しいオプションを指定してください。

Could not connect to the server. Check if the cluster daemon is active.

CLUSTERPRO デーモンが起動しているか確認してください。

Invalid server status.

CLUSTERPRO デーモンが起動しているか確認してください。

Server is not active. Check if the cluster daemon is active.

CLUSTERPRO デーモンが起動しているか 確認してください。

Invalid server name. Specify a valid server name in the cluster.

クラスタ内の正しいサーバ名を指定してください。

Connection was lost. Check if there is a server where the cluster daemon is stopped in the cluster.

クラスタ内にCLUSTERPROデーモンが停止しているサーバがないか確認してください。

Invalid parameter.

コマンドの引数に指定した値に不正な値が 設定されている可能性があります。

Internal communication timeout has occurred in the cluster server. If it occurs frequently, set the longer timeout.

CLUSTERPRO の内部通信でタイムアウトが発生しています。
頻出するようであれば、内部通信タイムアウトを長めに設定してください。

Invalid server. Specify a server that can run and stop the group, or a server that can be a target when you move the group.

グループを起動、停止、移動する先のサーバが不正です。
正しいサーバを指定してください。

Could not start the group. Try it again after the other server is started, or after the Wait Synchronization time is timed out.

他サーバが起動するのを待つか、起動待ち 時間がタイムアウトするのを待って、グループを起動させてください。

No operable group exists in the server.

処理を要求したサーバに処理可能なグループが存在するか確認してください。

The group has already been started on the local server.

Cluster WebUI や、clpstat コマンドでグループの状態を確認してください。

The group has already been started on the other server. To start/stop the group on the local server, use -f option.

Cluster WebUI や、clpstat コマンドでグループの状態を確認してください。
他サーバで起動しているグループを自サーバで起動/停止させたい場合は、グループの移動を 実行するか、-f オプションを加えて実行してください。

The group has already been started on the other server. To move the group, use "-h <hostname>" option.

Cluster WebUI や、clpstat コマンドでグループの状態を確認してください。
他サーバで起動しているグループを移動したい場合は、"-h <hostname>" オプションを加えて実行してください。

The group has already been stopped.

Cluster WebUI や、clpstat コマンドでグループの状態を確認してください。

Failed to start one or more group resources. Check the status of group

Cluster WebUI や、clpstat コマンドでグループの状態を確認してください。

Failed to stop one or more group resources. Check the status of group

Cluster WebUI や、clpstat コマンドでグループの状態を確認してください。

The group is busy. Try again later.

グループが起動処理中、もしくは停止処理中なので、しばらく待ってから実行してください。

An error occurred on one or more groups. Check the status of group

Cluster WebUI や、clpstat コマンドでグループの状態を確認してください。

Invalid group name. Specify a valid group name in the cluster.

クラスタ内の正しいグループ名を指定してください。

Server is not in a condition to start group or any critical monitor error is detected.

Cluster WebUI や、clpstat コマンドでサーバの状態を確認してください。
グループを起動しようとしたサーバで「フェイルオーバ先サーバの除外に使用するモニタリソース」に含まれるモニタの異常が検出されています。

There is no appropriate destination for the group. Other servers are not in a condition to start group or any critical monitor error is detected.

Cluster WebUI や、clpstat コマンドでサーバの状態を確認してください。
他の全てのサーバで「フェイルオーバ先サーバの除外に使用するモニタリソース」に含まれるモニタの異常が検出されています。

The group has been started on the other server. To migrate the group, use "-h <hostname>" option.

Cluster WebUI や、clpstat コマンドでグループの状態を確認してください。
他サーバで起動しているグループを移動したい場合は、"-h <hostname>" オプションを加えて実行してください。

The specified group cannot be migrated.

指定されたグループはマイグレーションできません。

Some invalid status. Check the status of cluster.

何らかの不正な状態です。クラスタの状態を確認してください。

Internal error. Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または、OS のリソース不足が考えられます。確認してください。

2.7. ログを収集する (clplogcc コマンド)

ログを収集します。

コマンドライン

clplogcc [-t collect_type] [-r syslog_rotate_number] [-o path]

説明

データ転送サーバに接続し、ログ、OS情報等を収集します。

パラメータ
なし

ログを収集します。

-t collect_type

ログ収集パターンを指定します。省略した場合のログ収集パターンは type1 です。

-r syslog_rotate_number

syslog の収集する世代数を指定します。省略した場合は、2世代収集します。

-o path

収集ファイルの出力先を指定します。省略した場合は、インストールパスの tmp 配下にログが出力されます。

戻り値

0

成功

0 以外

異常

備考

ログファイルは tar.gz で圧縮されているので、tarコマンドに、xzf オプションを付けて解凍してください。

注意事項

本コマンドは、root権限を持つユーザで実行してください。

実行例

例1: サーバからログを収集する場合

# clplogcc
Collect Log server1 : Success

ログ収集を実行したサーバの実行結果(サーバ状態)が表示されます。

処理過程 サーバ名 : 実行結果(サーバ状態)
  • 実行結果

    本コマンドの結果で表示される処理過程は以下になります。

    処理過程

    説明

    Connect

    接続に失敗した場合に表示します。

    Get Filesize

    ファイルサイズ取得に失敗した場合に表示します。

    Collect Log

    ファイル取得の結果を表示します。

    実行結果(サーバ状態)については以下になります。

    実行結果(サーバ状態)

    説明

    Success

    成功です。

    Timeout

    タイムアウトしました。

    Busy

    サーバがビジー状態です。

    Not Exist File

    ファイルが存在しません。

    No Freespace

    ディスクに空き容量がありません。

    Failed

    その他のエラーによる失敗です。

エラーメッセージ

メッセージ

原因/対処法

Log in as root.

root 権限を持つユーザで実行してください。

Invalid configuration file. Create valid cluster configuration data.

Cluster WebUI で正しい構成情報を作成してください。

Invalid option.

正しいオプションを指定してください。

Specify a number in a valid range.

正しい範囲で数字を指定してください。

Specify a correct number.

正しい数字で指定してください。

Specify correct generation number of syslog.

正しいsyslogの世代数を指定してください。

Collect type must be specified 'type1' or 'type2' or 'type3' or 'type4' or 'type5' or 'type6'. Incorrect collection type is specified.

収集タイプの指定が間違っています。

Specify an absolute path as the destination of the files to be collected.

収集ファイルの出力先は絶対パスで指定してください。

Specifiable number of servers are the max number of servers that can constitute a cluster.

指定可能なサーバ数は、構成可能な最大サーバ数です。

Could not connect to the server. Check if the cluster daemon is active.

CLUSTERPRO デーモンが起動しているか確認してください。

Invalid server status.

CLUSTERPRO デーモンが起動しているか確認してください。

Server is busy. Check if this command is already run.

既に本コマンドを実行している可能性があります。確認してください。

Internal error. Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または OS のリソース不足が考えられます。確認してください。

2.7.1. タイプを指定したログの収集 (-t オプション)

指定したタイプのログのみを収集したい場合は、clplogcc コマンドで -t オプションを指定して実行します。
ログの収集タイプは type1 ~ 6、proactdiag を指定します。

type1

type2

type3

type4

type5

type6

proactdiag

  1. デフォルト収集情報

n/a

n/a

  1. syslog

n/a

n/a

n/a

  1. core

n/a

n/a

n/a

n/a

  1. OS 情報

n/a

n/a

  1. script

n/a

n/a

n/a

n/a

  1. ESMPRO/AC

n/a

n/a

n/a

n/a

n/a

  1. HA ログ

n/a

n/a

n/a

n/a

n/a

n/a

  1. ミラー統計情報

n/a

n/a

n/a

n/a

n/a

n/a

n/a

  1. クラスタ統計情報

n/a

n/a

n/a

n/a

n/a

  1. システムリソース統計情報

n/a

  1. プロアクティブ診断ログ

n/a

n/a

n/a

n/a

n/a

n/a

コマンドラインからは以下のように実行します。
実行例:収集タイプ type2 でログ収集を行う場合。
# clplogcc -t type2

オプションを指定しない場合のログ収集タイプは type1 です。

  1. デフォルト収集情報

    • CLUSTERPROサーバの各モジュールログ

    • アラートログ

    • CLUSTERPROサーバの各モジュールの属性情報 (ls -l)

      • bin、lib配下

      • alert/bin、webmgr/bin配下

      • ha/jra/bin、ha/sra/bin、ha/jra/lib、ha/sra/lib配下

      • drivers/md配下

      • drivers/khb配下

      • drivers/ka配下

    • CLUSTERPRO のモジュールに対する SELinux コンテキストの適用規則 (clpselctrl.sh --list の実行結果)

    • CLUSTERPRO インストールパス配下の SELinux コンテキスト情報 (ls -ZR の実行結果)

    • インストール済の全パッケージ情報 (rpm -qa の実行結果)

    • CLUSTERPRO X SingleServerSafeのバージョン情報 (rpm -qi clusterpro の実行結果)

    • distribution情報 (/etc/*-release)

    • ライセンス情報

    • 構成情報ファイル

    • ポリシファイル

    • CLUSTERPRO X SingleServerSafeが使用している共有メモリのダンプ

    • CLUSTERPRO のステータス状態 (clpstat --local の実行結果)

    • プロセス、スレッド情報 (ps、top の実行結果)

    • PCIデバイス情報 (lspci の実行結果)

    • サービス情報 (systemctl、chkconfig、ls コマンド等の実行結果)

    • kernelパラメータの出力結果 (sysctl -a の実行結果)

    • glibcバージョン (rpm -qi glibc の実行結果)

    • カーネルローダブルモジュール設定情報 (/etc/modules.conf、/etc/modprobe.conf)

    • カーネルのリングバッファ情報 (dmesg の実行結果)

    • ファイルシステム情報 (/etc/fstab)

    • IPCリソース情報 (ipcs の実行結果)

    • システム情報 (uname -a の実行結果)

    • ネットワーク統計情報 (netstat, ss の実行結果IPv4/IPv6)

    • ip (ip addr,link,maddr,route,-s l の実行結果)

    • 全ネットワークインターフェイス情報 (ethtool の実行結果)

    • 緊急OSシャットダウン時の採取情報

    • libxml2バージョン (rpm -qi libxml2 の実行結果)

    • 静的ホストテーブル (/etc/hosts)

    • ファイルシステムのエクスポートテーブル (exportfs -v の実行結果)

    • ユーザリソース制限情報 (ulimit -a の実行結果)

    • カーネルベースのNFSでエクスポートされるファイルシステム (/etc/exports)

    • OSのロケール (locale)

    • ターミナルセッションの環境変数 (export の実行結果)

    • 言語ロケール (/etc/sysconfig/i18n)

    • タイムゾーン (env - date の実行結果)

    • CLUSTERPROサーバのワーク領域情報

    • 各監視オプション製品に関する情報
      監視オプション製品をインストールされていれば収集されます
    • モニタリソースのタイムアウト発生時に採取したダンプ情報

    • Oracle モニタリソース異常検出時に採取した Oracle 詳細情報

    • Cluster WebUI の操作ログ

    • API サービスの操作ログ

    • AWS 関連の情報

      以下のコマンドの実行結果

      • which aws

      • aws --version

      • aws configure list

      • aws ec2 describe-network-interfaces

      • aws ec2 describe-instance-attribute --attribute disableApiStop

      以下のインスタンスメタデータ

      • ami-id

      • instance-type

      • availability-zone

      • region

    • OCI 関連の情報

      以下のインスタンスメタデータ

      • image

      • shape

      • availabilityDomain

      • region

    • Google Cloud 関連の情報

      以下のインスタンスメタデータ

      • image

      • vmSize

      • zone

    • Azure 関連の情報

      以下のインスタンスメタデータ

      • imageReference

      • location

      • vmSize

      • zone

  2. syslog

    • syslog (/var/log/messages)

    • syslog (/var/log/syslog)

    • 指定された世代数の syslog (/var/log/messages.x)

    • journal ログ (/var/run/log/journal/ 配下のファイルなど)

  3. coreファイル

    • CLUSTERPROモジュールのcoreファイル
      /opt/nec/clusterpro/log配下に以下のアーカイブ名で格納されます。

    アラート関連

    altyyyymmdd_x.tar

    WebManager サーバ関連

    wmyyyymmdd_x.tar

    CLUSTERPROコア関連

    clsyyyymmdd_x.tar
    srayyyymmdd_x.tar
    jrayyyymmdd_x.tar

    yyyymmdd はログの収集日付、 x はシーケンシャル番号になります。

  4. OS情報

    • カーネルモードLANハートビート、キープアライブ情報

      • /proc/khb_moninfo

      • /proc/ka_moninfo

    • /dev

    • /proc/devices

    • /proc/mdstat

    • /proc/modules

    • /proc/mounts

    • /proc/meminfo

    • /proc/cpuinfo

    • /proc/partitions

    • /proc/pci

    • /proc/version

    • /proc/ksyms

    • /proc/net/bond*

    • /proc/scsi/ ディレクトリ内の全ファイル

    • /proc/ide/ ディレクトリ内の全ファイル

    • /etc/fstab

    • /etc/rc*.d

    • /etc/syslog.conf

    • /etc/syslog-ng/syslog-ng.conf

    • /proc/sys/kernel/core_pattern

    • /proc/sys/kernel/core_uses_pid

    • /etc/snmp/snmpd.conf

    • カーネルのリングバッファ情報 (dmesg の実行結果)

    • ifconfig (ifconfig の実行結果)

    • iptables (iptables -L の実行結果)

    • ipchains (ipchains -L の実行結果)

    • df (df の実行結果)

    • rawデバイス情報 (raw -qa の実行結果)

    • カーネルモジュールロード情報 (lsmod の実行結果)

    • ホスト名、ドメイン名情報 (hostname、domainname の実行結果)

    • dmidecode (dmidecode の実行結果)

    • LVM デバイス情報 (vgdisplay -v の実行結果)

    • snmpd バージョン情報 (snmpd -v の実行結果)

    • 仮想化基盤情報 (virt-what の実行結果)

    • lsblk (lsblk -i の実行結果)

    • getenforce (getenforce の実行結果)

    ログ収集を実行した場合、コンソールに以下のメッセージが表示されることがありますが、異常ではありません。ログは正常に収集されています。

    hd#: bad special flag: 0x03
    ip_tables: (C) 2000-2002 Netfilter core team
    (hd#にはサーバ上に存在するIDEのデバイス名が入ります)
  5. スクリプト
    Cluster WebUI で作成されたグループ起動/停止スクリプト
    上記以外のユーザ定義スクリプト(/opt/nec/clusterpro/scripts以外)を指定した場合は、ログ収集の採取情報に含まれないため、別途採取する必要があります。
  6. ESMPRO/AC関連ログ
    acupslogコマンドの実行により収集されるファイル
  7. HA ログ

    • システムリソース情報

    • JVM モニタログ

    • システムモニタログ
  8. ミラー統計情報
    このバージョンでは収集されません。
  9. クラスタ統計情報

    • クラスタ統計情報

    • /perf/cluster 配下
  10. システムリソース統計情報

  • システムリソース統計情報

  • /perf/system 配下

  1. プロアクティブ診断ログ

    • 追加ログ採取ツールの実行により収集されるファイル

2.7.2. syslog の世代 (-r オプション)

syslogを、指定した世代分収集するには以下のように実行します。

例)世代数 3 でログ収集を行う場合

# clplogcc -r 3

収集したログには以下の syslog が含まれています。

/var/log/messages
/var/log/messages.1
/var/log/messages.2
  • オプションを指定しない場合は、2世代収集されます。

  • 指定できる世代数は、0~99 です。

  • 0 を指定した場合は、全ての syslog を収集します。

世代数

取得する世代

0

全世代

1

カレント

2

カレント + 世代1

3

カレント + 世代1~2

:

x

カレント + 世代1~(x-1)

2.7.3. ログファイルの出力先 (-o オプション)

  • ファイル名は、「サーバ名-log.tar.gz」で保存されます。

  • ログファイルは tar.gz で圧縮されているので、tarコマンドに、xzf オプションを付けて解凍してください。

-o オプションを指定しない場合

インストールパスの tmp 配下にログが出力されます。

# clplogcc
Collect Log サーバ名: Success
# ls /opt/nec/clusterpro/tmp
サーバ名-log.tar.gz

-o オプションを指定する場合

以下のようにコマンドを実行すると、指定したディレクトリ /home/log 配下にログが出力されます。

# clplogcc -o /home/log
Collect Log サーバ名: Success
# ls /home/log
サーバ名-log.tar.gz

2.7.4. 異常発生時の情報採取

以下の異常発生時に、障害解析のための情報を採取します。

  • 構成するサーバデーモンが、シグナルの割り込みによる終了(core dump)、内部ステータス異常による終了などで異常終了した場合

  • グループリソースの活性異常、非活性異常が発生した場合

  • モニタリソースの監視異常が発生した場合

採取する情報は以下です。

  • 情報

    • CLUSTERPROサーバの一部のモジュールログ

    • CLUSTERPRO X SingleServerSafeが使用している共有メモリのダンプ

    • 構成情報ファイル

    • CLUSTERPROモジュールのcoreファイル

  • OS情報(/proc/*)

    • /proc/devices

    • /proc/partitions

    • /proc/mdstat

    • /proc/modules

    • /proc/mounts

    • /proc/meminfo

    • /proc/net/bond*

  • コマンド実行による情報

    • sysctl -a の結果

    • ps の結果

    • top の結果

    • ipcs の結果

    • netstat -in の結果

    • netstat -apn の結果

    • netstat -gn の結果

    • netstat -rn の結果

    • ifconfig の結果

    • ip addr の結果

    • ip -s l の結果

    • df の結果

    • raw -qa の結果

    • journalctl -e の結果

この情報はログ収集のデフォルト収集情報として採取されるため、別途採取する必要はありません。

2.8. 構成情報の反映、バックアップを実行する (clpcfctrl コマンド)

2.8.1. 構成情報を反映する(clpcfctrl --push)

構成情報をサーバに反映します。

コマンドライン

clpcfctrl --push [-p portnumber] [-x directory] [--nocheck]

説明

Cluster WebUI で作成した構成情報をサーバに反映します。

パラメータ
--push
反映時に指定します。
省略できません。
-p portnumber
データ転送ポートのポート番号を指定します。
省略時は初期値を使用します。通常は指定の必要はありません。
-x directory
指定したディレクトリにある構成情報を反映する場合に指定します。
--nocheck

変更を反映させるために必要な操作のチェックを行わずに配信します。配信した構成情報を反映させるためには必要に応じた操作を手動で実行する必要があります。

戻り値

0

成功

0以外

異常

備考

Cluster WebUIでエクスポートしたクラスタ構成情報ファイルを、clpcfctrl --push コマンドでクラスタサーバーへ配信するには以下の手順に従ってください。

  1. Cluster WebUIを起動し、[設定モード]に切り替えます。

  2. 必要に応じて、Cluster WebUIからクラスタ構成を変更します。

  3. Cluster WebUIから、[設定のエクスポート]を選択し、任意のフォルダへクラスタ構成情報ファイル(zip形式)を保存します。

  4. Cluster WebUIのエクスポートしたクラスタ構成情報ファイル(zip形式)を、クラスタサーバーから参照可能な任意のフォルダに展開します。

  5. クラスタ内のいずれかのクラスタサーバーのコマンドプロンプトから、clpcfctrl --push を実行します。

注意事項

本コマンドはroot権限をもつユーザで実行してください。

クラスタから一部サーバを削除した構成情報をアップロードする際は、削除するサーバの CLUSTERPRO サーバをアンインストールしてください。

--nocheck オプションは保守手順などの特別な用途においてのみ使用します。通常の操作では使用しないでください。

実行例

例1: Linux上で Cluster WebUI を使用してファイルシステム上に保存した構成情報を配信する場合

# clpcfctrl --push -x /mnt/config
file delivery to server 127.0.0.1 success.
The upload is completed successfully.(cfmgr:0)
Command succeeded.(code:0)
エラーメッセージ

メッセージ

原因/対処法

Log in as root.

rootユーザで実行してください。

This command is already run.

本コマンドはすでに起動されています。

Invalid option.

オプションが不正です。オプションを確認してください。

Invalid mode.
Check if --push or --pull option is specified.

--pushを指定しているか確認してください。

The target directory does not exist.

指定されたディレクトリは存在しません。

Invalid host name.
Server specified by -h option is not included in the configuration data.

-hで指定したサーバが構成情報に含まれていません。指定したサーバ名またはIPアドレスが正しいか確認してください。

Canceled.

コマンドの問い合わせに"y"以外を入力した場合に表示されます。

Failed to initialize the xml library.
Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to load the configuration file.
Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to change the configuration file.
Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to load the all.pol file.
Reinstall the RPM.

CLUSTERPROサーバRPMを再インストールしてください。

Failed to load the cfctrl.pol file.
Reinstall the RPM.

CLUSTERPROサーバRPMを再インストールしてください。

Failed to get the install path.

CLUSTERPROサーバRPMを再インストールしてください。

Reinstall the RPM.

Failed to get the cfctrl path.
Reinstall the RPM.

CLUSTERPROサーバRPMを再インストールしてください。

Failed to get the list of group.

グループ一覧の取得に失敗しました。

Failed to get the list of resource.

リソース一覧の取得に失敗しました。

Failed to initialize the trncl library.
Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to connect to server %1.
Check if the other server is active and then run the command again.
サーバとの接続に失敗しました。他のサーバが起動しているか確認してください。
サーバ起動後、再度コマンドを実行してください。
Failed to connect to trnsv.
Check if the other server is active.

サーバとの接続に失敗しました。他のサーバが起動しているか確認してください。

File delivery failed.
Failed to deliver the configuration data. Check if the other server is active and run the command again.
構成情報の配信に失敗しました。他のサーバが起動しているか確認してください。
サーバ起動後、再度コマンドを実行してください。
Multi file delivery failed.
Failed to deliver the configuration data. Check if the other server is active and run the command again.
構成情報の配信に失敗しました。他のサーバが起動しているか確認してください。
サーバ起動後、再度コマンドを実行してください。
Failed to deliver the configuration data.
Check if the other server is active and run the command again.
構成情報の配信に失敗しました。他のサーバが起動しているか確認してください。
サーバ起動後、再度コマンドを実行してください。
The directory "/work" is not found.
Reinstall the RPM.

CLUSTERPROサーバRPMを再インストールしてください。

Failed to make a working directory.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

The directory does not exist.

クラスタ構成情報のパスが正しいか確認してください。

This is not a directory.

クラスタ構成情報のパスが正しいか確認してください。

The source file does not exist.

クラスタ構成情報のパスが正しいか確認してください。

The source file is a directory.

クラスタ構成情報のパスが正しいか確認してください。

The source directory does not exist.

クラスタ構成情報のパスが正しいか確認してください。

The source file is not a directory.

クラスタ構成情報のパスが正しいか確認してください。

Failed to change the character code set (EUC to SJIS).

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to change the character code set (SJIS to EUC).

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Command error.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to initialize the cfmgr library.
Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または、OSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to get size from the cfmgr library.
Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または、OSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to allocate memory.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to change the directory.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to run the command.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to make a directory.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to remove the directory.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to remove the file.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to open the file.

クラスタ構成情報のパスが正しいか確認してください。

Failed to read the file.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to write the file.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Internal error.
Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

The upload is completed successfully.
To apply the changes you made, shutdown and reboot the cluster.

アップロードは成功しました。変更を反映するためにサーバシャットダウン、再起動を実行してください。

The upload was stopped.
To upload the cluster configuration data, stop the cluster.

アップロードは停止しました。構成情報をアップロードするためにはサーバを停止してください。

The upload was stopped.
To upload the cluster configuration data, stop the Mirror Agent.

アップロードは停止しました。構成情報をアップロードするためにはMirrorAgent(clusterpro_md) を停止してください。

The upload was stopped.
To upload the cluster configuration data, stop the resources to which you made changes.

アップロードは停止しました。構成情報をアップロードするためには変更を加えたリソースを停止してください。

The upload was stopped.
To upload the cluster configuration data, stop the groups to which you made changes.

アップロードは停止しました。構成情報をアップロードするためにはサーバをサスペンドする必要があります。アップロードするためには変更を加えたグループを停止してください。

The upload was stopped.
To upload the cluster configuration data, suspend the cluster.

アップロードは停止しました。構成情報をアップロードするためにはサーバをサスペンドしてください。

The upload is completed successfully.
To apply the changes you made, restart the Alert Sync service.
To apply the changes you made, restart the WebManager service.
アップロードは成功しました。
構成情報を反映させるために AlertSync サービス(clusterpro_alertsync) を再起動してください。
構成情報を反映させるために WebManager サービス(clusterpro_webmgr) を再起動してください。
The upload is completed successfully.
To apply the changes you made, restart the Information Base service.
アップロードは成功しました。
クラスタ構成情報を反映させるために Information Base サービス(clusterpro_ib) を再起動 してください。
The upload is completed successfully.
To apply the changes you made, restart the API service.
アップロードは成功しました。
クラスタ構成情報を反映させるために API サービスを再起動 してください。
The upload is completed successfully.
To apply the changes you made, restart the Node Manager service.
アップロードは成功しました。
クラスタ構成情報を反映させるために Node Manager サービスを再起動 してください。
Internal error.
Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または、OSのリソース不足が考えられます。確認してください。

The upload is completed successfully.

アップロードは成功しました。

The upload was stopped.
Failed to deliver the configuration data.
Check if the other server is active and run the command again.

アップロードは停止しました。構成情報の配信に失敗しました。他のサーバの起動状態を確認し、コマンドを再実行してください。

The upload was stopped.
There is one or more servers that cannot be connected to.
To apply cluster configuration information forcibly, run the command again with "--force" option.

アップロードは停止しました。接続できないサーバが存在します。構成情報を強制的にアップロードするためには--forceオプションを指定してコマンドを再実行してください。

2.8.2. 構成情報をバックアップする (clpcfctrl --pull)

構成情報をバックアップします。

コマンドライン

clpcfctrl --pull -l|-w [-p portnumber] [-x directory]

説明

Cluster WebUI で使用するために構成情報をバックアップします。

パラメータ
--pull
バックアップ時に指定します。
省略できません。
-l
Linux上の Cluster WebUI で使用する構成情報としてバックアップする場合に指定します。
-wと同時に指定することはできません。
-w
Windows上の Cluster WebUI で使用する構成情報としてバックアップする場合に指定します。
-lと同時に指定することはできません。
-p portnumber
データ転送ポートのポート番号を指定します。
省略時は初期値を使用します。通常は指定の必要はありません。
-x directory
指定したディレクトリに構成情報をバックアップします。
-lまたは-wと共に使用します。
-lを指定した場合は、Linux上の Cluster WebUI で読み込むことができる構成情報としてバックアップします。
-wを指定した場合は、Windows上のCluster WebUI で読み込むことができる構成情報として保存します。
戻り値

0

成功

0以外

異常

備考

clpcfctrl --pull コマンドで取得したクラスタ構成情報ファイルを、Cluster WebUI でクラスタサーバーへ配信するには以下の手順に従ってください。

  1. clpcfctrl --pull コマンドを実行し、任意のフォルダへクラスタ構成情報ファイルを保存します。

    1. の clp.conf と scripts を選択し、zip 形式で圧縮したファイルを作成します (ファイル名は任意)。

  2. Cluster WebUI の設定モードから [設定のインポート] をクリックし、保存したファイル (zip 形式) を読み込みます。

  3. 必要に応じて、Cluster WebUI からクラスタ構成を変更し、[設定の反映] をクリックする。

注意事項

本コマンドはroot権限を持つユーザで実行してください。

実行例

例1: Linux上の Cluster WebUI で読み込むための構成情報を指定ディレクトリにバックアップする場合

# clpcfctrl --pull -l -x /mnt/config
Command succeeded.(code:0)
エラーメッセージ

メッセージ

原因/対処法

Log in as root.

rootユーザで実行してください。

This command is already run.

すでに起動されています。

Invalid option.

オプションが不正です。オプションを確認してください。

Invalid mode.
Check if --push or --pull option is specified.

--pullを指定しているか確認してください。

The target directory does not exist.

指定されたディレクトリは存在しません。

Canceled.

コマンドの問い合わせに"y"以外を入力した場合に表示されます。

Failed to initialize the xml library.
Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to load the configuration file.
Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to change the configuration file.
Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to load the all.pol file.
Reinstall the RPM.

CLUSTERPROサーバRPMを再インストールしてください。

Failed to load the cfctrl.pol file.
Reinstall the RPM.

CLUSTERPROサーバRPMを再インストールしてください。

Failed to get the install path.
Reinstall the RPM.

CLUSTERPROサーバRPMを再インストールしてください。

Failed to get the cfctrl path.
Reinstall the RPM.

CLUSTERPROサーバRPMを再インストールしてください。

Failed to initialize the trncl library.
Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to connect to server %1.
Check if the other server is active and then run the command again.
サーバとの接続に失敗しました。他のサーバが起動しているか確認してください。
サーバ起動後、再度コマンドを実行してください。
Failed to connect to trnsv.
Check if the other server is active.

サーバとの接続に失敗しました。他のサーバが起動しているか確認してください。

Failed to get configuration data.
Check if the other server is active.

構成情報の取得に失敗しました。他のサーバが起動しているか確認してください。

The directory "/work" is not found.
Reinstall the RPM.

CLUSTERPROサーバRPMを再インストールしてください。

Failed to make a working directory.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

The directory does not exist.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

This is not a directory.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

The source file does not exist.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

The source file is a directory.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

The source directory does not exist.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

The source file is not a directory.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to change the character code set (EUC to SJIS).

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to change the character code set (SJIS to EUC).

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Command error.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to initialize the cfmgr library.
Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または、OSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to get size from the cfmgr library.
Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または、OSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to allocate memory.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to change the directory.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to run the command.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to make a directory.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to remove the directory.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to remove the file.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to open the file.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to read the file.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to write the file.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Internal error.
Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

2.9. タイムアウトを一時調整する(clptoratio コマンド)

現在のタイムアウト倍率の延長、表示を行います。

コマンドライン
clptoratio -r ratio -t time
clptoratio -i
clptoratio -s
説明

以下の各種タイムアウト値を一時的に延長します。

  • モニタリソース

  • ハートビートリソース

  • アラート同期サービス

  • WebManager サービス

現在のタイムアウト倍率を表示します。

パラメータ
-r ratio
タイムアウト倍率を指定します。1 以上の整数値で設定してください。最大タイムアウト倍率は10000倍です。
「1」を指定した場合、-i オプションと同様に、変更したタイムアウト倍率を元に戻すことができます。
-t time
延長期間を指定します。
分m、時間h、日d が指定できます。最大延長期間は30日です。
例)2m、3h、4d
-i

変更したタイムアウト倍率を元に戻します。

-s

現在のタイムアウト倍率を参照します。

戻り値

0

成功

0 以外

異常

備考
サーバシャットダウンを実行すると、設定したタイムアウト倍率は無効になります。サーバがシャットダウンされていなければ、設定したタイムアウト倍率、延長期間は保たれます。
-s オプションで参照できるのは、現在のタイムアウト倍率のみです。延長期間の残り時間などは参照できません。
状態表示コマンドを用いて、元のタイムアウト値を参照できます。
ハートビートタイムアウト
# clpstat --cl --detail
モニタリソースタイムアウト
# clpstat --mon モニタリソース名 --detail
注意事項
本コマンドは、root 権限を持つユーザで実行してください。
サーバのCLUSTERPRO デーモンが起動した状態で実行してください。
タイムアウト倍率を設定する場合、延長期間の指定は必ず行ってください。しかし、タイムアウト倍率指定に「1」を指定した場合は、延長期間を指定することはできません。
延長期間指定に、「2m3h」などの組み合わせはできません。
実行例

例1: タイムアウト倍率を3日間2倍にする場合

# clptoratio -r 2 -t 3d

例2: タイムアウト倍率を元に戻す場合

# clptoratio -i

例3: 現在のタイムアウト倍率を参照する場合

# clptoratio -s
present toratio : 2

現在のタイムアウト倍率は 2 で設定されていることが分かります。

エラーメッセージ

メッセージ

原因/対処法

Log in as root.

root 権限を持つユーザで実行してください。

Invalid configuration file. Create valid cluster configuration data.

Cluster WebUI で正しいクラスタ構成情報を作成してください。

Invalid option.

正しいオプションを指定してください。

Specify a number in a valid range.

正しい範囲で数字を指定してください。

Specify a correct number.

正しい数字で指定してください。

Scale factor must be specified by integer value of 1 or more.

倍率は 1 以上の整数値で指定してください。

Specify scale factor in a range less than the maximum scale factor.

最大倍率を超えない範囲で倍率を指定してください。

Set the correct extension period.

正しい延長期間の設定をしてください。

Ex) 2m, 3h, 4d

最大延長期間を超えない範囲で延長期間を設定してください。

Set the extension period in a range less than the maximum extension period.

CLUSTERPRO デーモンが起動しているか確認してください。

Could not connect to the server. Check if the cluster daemon is active.

CLUSTERPRO デーモンが起動しているか確認してください。

Server is not active. Check if the cluster daemon is active.

クラスタ内に CLUSTERPRO デーモンが停止しているサーバがないか確認してください。

Connection was lost. Check if there is a server where the cluster daemon is stopped in the cluster.

クラスタ内に CLUSTERPRO デーモンが停止しているサーバがないか確認してください。

Invalid parameter.

コマンドの引数に指定した値に不正な値が設定されている可能性があります。

Internal communication timeout has occurred in the cluster server. If it occurs frequently, set the longer timeout.

CLUSTERPRO の内部通信でタイムアウトが発生しています。頻出するようであれば、内部通信タイムアウトを長めに設定してみてください。

Processing failed on some servers. Check the status of failed servers.

処理に失敗したサーバが存在します。
クラスタ内のサーバの状態を確認してください。クラスタ内の全てのサーバが起動した状態で実行してください。

Internal error. Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または OS のリソース不足が考えられます。確認してください。

2.10. ログレベル/サイズを変更する(clplogcf コマンド)

ログレベル、ログ出力ファイルサイズの設定の変更、表示を行います。

コマンドライン

clplogcf -t type -l level -s size

説明
ログレベル、ログ出力ファイルサイズの設定を変更します。
現在の設定値を表示します。
パラメータ
-t type
設定を変更するモジュールタイプを指定します。
指定可能なタイプには、オプション指定なしで実行した際に出力される情報(TYPE列)を参照してください。
-l level
ログレベルを指定します。
指定可能なログレベルは以下のいずれかです。
1、2、4、8、16、32
数値が大きいほど詳細なログが出力されます。
-s size
ログを出力するファイルのサイズを指定します。
単位は byte です。
なし

現在設定されている全情報を表示します。

戻り値

0

成功

0以外

異常

備考

CLUSTERPRO X SingleServerSafeが出力するログは、各タイプで 4 つのログファイルを使用します。このため-sで指定したサイズの4倍のディスク容量が必要です。

注意事項
本コマンドはroot権限をもつユーザで実行してください。
本コマンドの実行にはCLUSTERPROイベントサービスが動作している必要があります。
サーバを再起動すると設定は元に戻ります。
実行例

例1: pmのログレベルを変更する場合

# clplogcf -t pm -l 8

例2: pmのログレベル、ログファイルサイズを参照する場合

# clplogcf -t pm
TYPE, LEVEL, SIZE
pm, 8, 1000000

例3: 現在の設定値を表示する場合

# clplogcf
TYPE, LEVEL, SIZE
trnsv, 4, 1000000
xml, 4, 1000000
logcf, 4, 1000000
エラーメッセージ

メッセージ

原因/対処法

Log in as root.

rootユーザで実行してください。

Invalid option.

オプションが不正です。オプションを確認してください。

Failed to change the configuration. Check if clpevent is running.

clpeventが起動されていない可能性があります。

Invalid level

指定したレベルが不正です。

Invalid size

指定したサイズが不正です。

Failed to load the configuration file. Check if memory or OS resources are sufficient.

生成されていないサーバです。

Failed to initialize the xml library. Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to print the configuration. Check if clpevent is running.

clpeventが起動されていない可能性があります。

2.11. ライセンスを管理する(clplcnsc コマンド)

ライセンスの管理を行います。

コマンドライン
clplcnsc -i [licensefile…]
clplcnsc -l [-a]
clplcnsc -d serialno [-q]
clplcnsc -d -t [-q]
clplcnsc -d -a [-q]
clplcnsc --reregister licensefile...
説明

本製品の製品版・試用版ライセンスの登録、参照、削除を行います。

パラメータ
-i [licensefile…]

ライセンスファイルを指定すると、そのファイルよりライセンス情報を取得し、登録します。ライセンスファイルは複数指定することができます。ワイルドカードの指定も可能です。指定しなければ、対話形式によりライセンス情報を入力し登録します。

-l [-a]

登録されているライセンスを参照します。表示する項目を以下に示します。

項目名

説明

Serial No

シリアルナンバー (製品版のみ)

User name

ユーザ名 (試用版のみ)

Key

ライセンスキー

Licensed Number of CPU

ライセンス許諾数(CPU単位)

Licensed Number of Computers

ライセンス許諾数(ノード単位)

Start date

有効期間開始日 1 2

End date

有効期間終了日 1 2

Status

ライセンスの状態

状態

説明

valid

有効

invalid

無効

unknown

不明

inactive

有効期間開始前 1 2

expired

有効期間終了後 1 2

1(1,2,3,4)

期限付きライセンスの場合に表示します。

2(1,2,3,4)

試用版ライセンスの場合に表示します。

-a オプションを指定しない場合は、ライセンスの状態が invalid, unknown, expired であるライセンスは表示しません。
-a オプションを指定した場合は、ライセンスの状態に関わらず、全てのライセンスを表示します。
-d <param>

param

serialno

指定したシリアルナンバーのライセンスを削除します。

-t

登録されている全ての試用版ライセンスを削除します。

-a

登録されている全てのライセンスを削除します。

-q

ライセンスを削除する時の確認メッセージを表示せずに削除します。-dオプションと一緒に指定してください。

--reregister licensefile…

期限付きライセンスを再登録します。通常、このオプションでコマンドを実行する必要はありません。

戻り値

0

正常終了

1

キャンセル

3

初期化エラー

5

オプション不正

8

その他内部エラー

実行例
  • 登録

    • 対話形式

      # clplcnsc -i

    製品版、製品版(期限付き)

    製品区分選択

    Selection of License Version
        1.  Product Version
        2.  Trial Version
        e. Exit
    Select License Version. [1, 2, or e (default:1)] ...
    

    シリアルナンバー入力

    Enter serial number [ Ex. XXXXXXXX000000 ] ...
    

    ライセンスキー入力

    Enter license key
    [ Ex. XXXXXXXX-XXXXXXXX-XXXXXXXX-XXXXXXXX] ...
    

    試用版

    製品区分選択

    Selection of License Version
        1.  Product Version
        2.  Trial Version
        e. Exit
    Select License Version. [1, 2, or e (default:1)] ...
    

    ユーザ名入力

    Enter user name [ 1 to 63byte ] ...
    

    ライセンスキー入力

    Enter license key
    [ Ex. XXXXXXXX-XXXXXXXX-XXXXXXXX-XXXXXXXX] ...
    
    • ライセンスファイル指定

      # clplcnsc -i /tmp/cpulcns.key
  • 参照

    # clplcnsc -l

製品版

< CLUSTERPRO X SingleServerSafe <PRODUCT> >

Seq... 1
Serial No..... AAAAAAAA000001
Key..... A1234567-B1234567-C1234567-D1234567
Licensed Number of CPU... 2
Status... valid

Seq... 2
Serial No..... AAAAAAAA000002
Key..... E1234567-F1234567-G1234567-H1234567
Licensed Number of Computers... 1
Status... valid

製品版(期限付き)

< CLUSTERPRO X SingleServerSafe <PRODUCT> >

Seq... 1
Serial No..... AAAAAAAA000001
Key..... A1234567-B1234567-C1234567-D1234567
Start date..... 2018/01/01
End date...... 2018/01/31
Status........... valid

Seq... 2
Serial No..... AAAAAAAA000002
Key..... E1234567-F1234567-G1234567-H1234567
Status........... inactive

試用版

< CLUSTERPRO X SingleServerSafe <TRIAL> >

Seq... 1
Key..... A1234567-B1234567-C1234567-D1234567
User name... NEC
Start date..... 2018/01/01
End date...... 2018/02/28
Status........... valid
  • 削除

    # clplcnsc -d AAAAAAAA000001 -q
  • 削除

    # clplcnsc -d -t -q
  • 削除

    # clplcnsc -d -a

削除確認

Are you sure to remove the license? [y/n] ...
注意事項

本コマンドは、root 権限を持つユーザで実行してください。

-d オプション利用時に -aオプションを併用した場合、全ての試用版ライセンスおよび製品版ライセンスが削除されます。試用版ライセンスのみ削除する場合は -t オプションを併用してください。製品版ライセンスも含めて削除してしまった場合は製品版ライセンスの再登録をしてください。
ライセンス参照時は、あるライセンスに複数のライセンスが包含されている場合、それぞれ個別に表示されます。
エラーメッセージ

メッセージ

原因/対処法

Processed license num
(success: %d, error : %d).
処理したライセンス数(成功: %d, 失敗: %d)
失敗が 0 でない場合は、何らかの理由でライセンス処理が失敗しています。
ライセンス情報が正しいか確認してください。

Command succeeded.

コマンドは成功しました。

Command failed.

コマンドは失敗しました。

Log in as root.

コマンドの実行権がありません。root 権限を持つユーザで実行してください。

Invalid cluster configuration data. Check the cluster configuration information.

クラスタ構成情報が不正です。Cluster WebUI でクラスタ構成情報を確認してください。

Initialization error. Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または OS のリソース不足が考えられます。確認してください。

The command is already run.

コマンドは、既に実行されています。ps コマンドなどで
実行状態を確認してください。

The license is not registered.

ライセンスが未登録状態です。

Could not opened the license file. Check if the license file exists on the specified path.

ライセンスファイルへの I/O ができません。ライセンスファイルが指定されたパスに存在するか確認してください。

Could not read the license file. Check if the license file exists on the specified path.

ライセンスファイルへの I/O ができません。ライセンスファイルが指定されたパスに存在するか確認してください。

The field format of the license file is invalid. The license file may be corrupted. Check the destination from where the file is sent.

ライセンスファイルのフィールド形式が不正です。ライセンスファイルが壊れている可能性があります。ファイルの送付元に確認してください。

The cluster configuration data may be invalid or not registered.

クラスタ構成情報が不正または、未登録状態が
考えられます。確認してください。

Failed to terminate the library. Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または OS のリソース不足が考えられます。確認してください。

Failed to register the license. Check if the entered license information is correct.

入力したライセンス情報が正しいか確認してください。

Failed to open the license. Check if the entered license information is correct.

入力したライセンス情報が正しいか確認してください。

Failed to remove the license.

ライセンスの削除に失敗しました。パラメータ誤り、メモリ不足、または OS のリソース不足が考えられます。確認してください。

This license is already registered.

このライセンスはすでに登録されています。
登録されているライセンスを確認してください。

This license is already activated.

このライセンスはすでに使用されています。
登録されているライセンスを確認してください。

This license is unavailable for this product.

このライセンスはこの製品では使用できません。
ライセンスを確認してください。

The maximum number of licenses was reached.

登録可能なライセンスの最大数に達しました。
期限切れのライセンスを削除してください。

Internal error. Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または OS のリソース不足が考えられます。確認してください。

2.12. メッセージを出力する (clplogcmd コマンド)

指定したメッセージをsyslog,アラートログに登録する、またはmail通報するコマンドです。

コマンドライン

clplogcmd -m message [--syslog] [--alert] [--mail] [-i eventID] [-l level]

注釈

通常、サーバの構築や運用ではこのコマンドの実行は不要です。EXECリソースのスクリプトに記述して使用するコマンドです。

説明

EXECリソースのスクリプトに記述し、任意のメッセージを出力先に出力します。

パラメータ
-m message
出力するメッセージを指定します。省略できません。メッセージの最大サイズは511バイトです。(出力先にsyslogを指定した場合は485バイトです。) 最大サイズ以降のメッセージは表示されません。
メッセージには英語、数字、記号 3 が使用可能です。
--syslog
--alert
--mail
--trap
syslog、alert、mail、trapの中から出力先を指定します (複数指定可能です。)。
このパラメータは省略可能です。省略時にはsyslogとalertが出力先になります。
-i eventID
イベントIDを指定します。イベントIDの最大値は10000です。
このパラメータは省略可能です。省略時にはeventIDに1が設定されます。
-l level
出力するアラートのレベルです。
ERR、WARN、INFOのいずれかを指定します。このレベルによってCluster WebUI でのアラートログのアイコンを指定します。
このパラメータは省略可能です。省略時にはlevelにINFOが設定されます。
詳細はオンラインマニュアルを参照してください。
戻り値

0

成功

0 以外

異常

注意事項
本コマンドは、root権限を持つユーザで実行してください。
出力先にmailを指定する場合、mailコマンドでmail送信ができる設定を行ってください。
実行例
例1: メッセージのみ指定する場合(出力先 syslog,alert)
EXECリソースのスクリプトに下記を記述した場合、syslog、alertにメッセージを出力します。
clplogcmd -m test1

syslogには、下記のログが出力されます。

Sep 1 14:00:00 server1 clusterpro: <type: logcmd><event: 1> test1
例2: メッセージ、出力先、イベントID、レベルを指定する場合(出力先 mail)
EXECリソースのスクリプトに下記を記述した場合、Cluster WebUI のクラスタのプロパティで設定したメールアドレスにメッセージが送信されます。
clplogcmd -m test2 --mail -i 100 -l ERR
mailの送信先には、下記の内容のメールが送信されます。
Message:test2
Type: logcmd
ID: 100
Host: server1
Date: 2018/09/01 14:00:00
例3: メッセージ、出力先、イベント ID、レベルを指定する場合 (出力先 trap)
EXEC リソースのスクリプトに下記を記述した場合、Cluster WebUI のクラスタのプロパティで設定したSNMP トラップ送信先にメッセージが送信されます。
clplogcmd -m test3 --trap -i 200 -l ERR

SNMP トラップの送信先には、下記の内容の SNMP トラップが送信されます。

Trap OID: clusterEventError
添付データ1: clusterEventMessage = test3
添付データ2: clusterEventID = 200
添付データ3: clusterEventDateTime = 2011/08/01 09:00:00
添付データ4: clusterEventServerName = server1
添付データ5: clusterEventModuleName = logcmd
3

メッセージに記号を含む場合の注意点は以下のとおりです。

  • "" で囲む必要がある記号

    # & ' ( ) ~ | ; : * < > , .
    (例 "#"をメッセージに指定すると、 #が出力されます。)
  • \ を前につける必要がある記号

    \ ! " & ' ( ) ~ | ; : * < > , .
    (例 \をメッセージに指定すると、 \が出力されます。)
  • で囲む必要がありかつを前につける必要がある記号

    `
    (例 "`"をメッセージに指定すると、 `が出力されます。)
  • メッセージにスペースを含む場合、""で囲む必要があります。

  • メッセージに % は使用できません。

2.13. モニタリソースを制御する (clpmonctrl コマンド)

モニタリソースの制御を行います。

コマンドライン
clpmonctrl -s [-m resource_name] [-w wait_time]
clpmonctrl -r [-m resource_name] [-w wait_time]
clpmonctrl -c [-m resource_name]
clpmonctrl -v [-m resource_name]
clpmonctrl -e -m resource_name
clpmonctrl -n [-m resource_name]
説明

モニタリソースの一時停止/再開を行います。

パラメータ
-s

監視を一時停止します。

-r

監視を再開します。

-c

回復動作の回数カウンタをリセットします。

-v

回復動作の回数カウンタを表示します。

-e

障害検証機能を有効にします。必ず-mオプションでモニタリソース名を指定してください。

-n

障害検証機能を無効にします。-mオプションでモニタリソース名を指定した場合は、そのリソースのみが対象となります。-mオプションを省略した場合は、全モニタリソースが対象となります。

-m resource_name
制御するモニタリソースを指定します。
省略可能で、省略時は全てのモニタリソースに対して制御を行います。
-w wait_time
モニタリソース単位で監視制御を待合わせます。(秒)
省略可能で、省略時は5秒が設定されます。
戻り値

0

正常終了

1

実行権限不正

2

オプション不正

3

初期化エラー

4

構成情報不正

5

モニタリソース未登録

6

指定モニタリソース不正

10

CLUSTERPRO未起動状態

11

CLUSTERPROデーモンサスペンド状態

90

監視制御待ちタイムアウト

128

二重起動

255

その他内部エラー

実行例

例1: 全モニタリソースを一時停止する場合

# clpmonctrl -s
Command succeeded.

例2: 全モニタリソースを再開する場合

# clpmonctrl -r
Command succeeded.
備考

既に一時停止状態にあるモニタリソースに一時停止を行った場合や既に起動済状態にあるモニタリソースに再開を行った場合は、本コマンドはエラー終了し、モニタリソース状態は変更しません。

注意事項
本コマンドは、root権限を持つユーザで実行してください。
モニタリソースの状態は、状態表示コマンドまたは Cluster WebUI で確認してください。
clpstatコマンドまたは、Cluster WebUI でモニタリソースの状態が"起動済"または、"一時停止"であることを確認後、実行してください。
モニタリソースの回復動作が下記のように設定されている場合、-vオプションで表示される "FinalAction Count" には 「最終動作前スクリプト」の実行回数が表示されます。
  • 最終動作前にスクリプトを実行する: 有効

  • 最終動作: "何もしない"

エラーメッセージ

メッセージ

原因/対処

Command succeeded.

コマンドは成功しました。

Log in as root.

コマンドの実行権がありません。root 権限を持つユーザで実行してください。

Initialization error. Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または OS のリソース不足が 考えられます。確認してください。

Invalid cluster configuration data. Check the cluster configuration information.

クラスタ構成情報が不正です。Cluster WebUI でクラスタ構成情報を確認してください。

Monitor resource is not registered.

モニタリソースが登録されていません。

Specified monitor resource is not registered. Check the cluster configuration information.

指定されたモニタリソースは、登録されていません。
Cluster WebUI でクラスタ構成情報を確認してください。

The cluster has been stopped. Check the active status of the cluster daemon by using the command such as ps command.

クラスタは、停止状態です。
ps コマンドなどで CLUSTERPRO デーモンの起動状態を確認してください。

The cluster has been suspended. The cluster daemon has been suspended. Check activation status of the cluster daemon by using a command such as the ps command.

CLUSTERPRO デーモンは、サスペンド状態です。ps コマンドなどで CLUSTERPRO デーモンの起動状態を確認してください。

Waiting for synchronization of the cluster... The cluster is waiting for synchronization. Wait for a while and try again.

クラスタは、同期待ち状態です。
クラスタ同期待ち完了後、再度実行して ください。

Monitor %1 was unregistered, ignored. The specified monitor resources %1is not registered, but continue processing. Check the cluster configuration data.

指定されたモニタリソース中に登録されていないモニタリソースありますが、無視して処理を継続します。
Cluster WebUI でクラスタ構成情報を確認してください。
%1 :モニタリソース名

Monitor %1 denied control permission, ignored. but continue processing.

指定されたモニタリソース中に制御できないモニタリソースがありますが、無視して処理を継続します。
%1 :モニタリソース名

This command is already run.

コマンドは、既に実行されています。ps コマンドなどで実行状態を確認してください。

Internal error. Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または OS のリソース不足が 考えられます。確認してください。

-m オプションに指定可能なモニタリソースタイプ
タイプ
監視の一時停止/再開
回復動作の
回数カウンタ/リセット
障害検証機能の
有効化/無効化

diskw

ipw

miiw

mtw

pidw

volmgrw

userw

n/a

mrw

n/a

genw

oraclew

db2w

psqlw

mysqlw

odbcw

sqlserverw

sambaw

nfsw

httpw

ftpw

smtpw

pop3w

imap4w

tuxw

wlsw

wasw

otxw

jraw

sraw

psrw

psw

2.14. グループリソースを制御する (clprscコマンド)

グループリソースの制御を行います。

コマンドライン
clprsc -s resource_name [-f] [--apito timeout]
clprsc -t resource_name [-f] [--apito timeout]
説明

グループリソースを起動/停止します。

パラメータ
-s

グループリソースを起動します。

-t

グループリソースを停止します。

-f
グループリソース起動時は、指定したグループリソースが依存する全グループリソースを起動します。
グループリソース停止時は、指定したグループリソースに依存している全グループリソースを停止します。
--apito
グループリソースの起動、停止を待ち合わせる時間(内部通信タイムアウト)を秒単位で指定します。1-9999 の値が指定できます。
[--apito] オプションを指定しない場合は、3600 秒待ち合わせを行います。
戻り値

0

正常終了

0以外

異常終了

実行例

グループリソース構成

# clpstat
========== CLUSTER STATUS  ==========
Cluster : cluster
<server>
    server1     : Online
        lanhb1  : Normal
        lanhb2  : Normal
<group>
    ManagementGroup     : Online
        current : server1
        ManagementIP    : Online
    failover1   : Online
        current : server1
        exec1   : Online
<monitor>
    ipw1        : Normal
==================================

例1:グループfailover1のリソースexec1を停止する場合

# clprsc -t exec1
Command succeeded.

# clpstat

========== CLUSTER STATUS  ==========
<省略>
<group>
    ManagementGroup     : Online
        current : server1
        ManagementIP    : Online
    failover1   : Online
        current : server1
        exec1   : Offline
<省略>

例2:グループfailover1のリソースexec1を起動する場合

# clprsc -s exec1
Command succeeded.

# clpstat
========== CLUSTER STATUS  ==========
<省略>
<group>
    ManagementGroup     : Online
        current : server1
        ManagementIP    : Online
    failover1   : Online
        current : server1
        exec1   : Online
<省略>
注意事項
本コマンドは、root権限を持つユーザで実行してください。
グループリソースの状態は、状態表示コマンドまたは Cluster WebUI で確認してください。
エラーメッセージ

メッセージ

原因/対処

Log in as root.

root 権限を持つユーザで実行してください。

Invalid cluster configuration data. Check the cluster configuration information.

クラスタ構成情報が不正です。Cluster WebUI でクラスタ構成情報を確認してください。

Invalid option.

正しいオプションを指定してください。

Could not connect server. Check if the cluster service is active.

CLUSTERPRO サービスが起動しているか確認してください。

Invalid server status. Check if the cluster service is active.

CLUSTERPRO サービスが起動しているか確認してください。

Server is not active. Check if the cluster service is active.

CLUSTERPRO サービスが起動しているか確認してください。

Invalid server name. Specify a valid server name in the cluster.

クラスタ内の正しいサーバ名を指定してください。

Connection was lost. Check if there is a server where the cluster service is stopped in the cluster.

クラスタ内に CLUSTERPRO サービスが停止しているサーバがないか確認してください。

Internal communication timeout has occurred in the cluster server. If it occurs frequently, set the longer timeout.

CLUSTERPRO の内部通信でタイムアウトが発生しています。
頻出するようであれば、内部通信タイムアウトを長めに設定してください。

The group resource is busy. Try again later.

グループリソースが起動処理中、もしくは停止処理中のため、しばらく待ってから実行してください。

An error occurred on group resource. Check the status of group resource.

Cluster WebUI や、clpstat コマンドでグループリソースの状態を確認してください。

Could not start the group resource. Try it again after the other server is started, or after the Wait Synchronization time is timed out.

他サーバが起動するのを待つか、起動待ち時間が タイムアウトするのを待って、グループリソースを起動させてください。

No operable group resource exists in the server.

処理を要求したサーバに処理可能なグループリソースが存在するか確認してください。

The group resource has already been started on the local server.

Cluster WebUI や、clpstat コマンドでグループリソースの状態を確認してください。

The group resource has already been started on the other server.

Cluster WebUI や、clpstat コマンドでグループリソースの状態を確認してください。
グループリソースをローカルサーバで起動するには、グループを停止してください。

The group resource has already been stopped.

Cluster WebUI や、clpstat コマンドでグループリソースの状態を確認してください。

Failed to start group resource. Check the status of group resource.

Cluster WebUI や、clpstat コマンドでグループリソースの状態を確認してください。

Failed to stop resource. Check the status of group resource.

Cluster WebUI や、clpstat コマンドでグループリソースの状態を確認してください。

Depended resource is not offline. Check the status of resource.

依存しているグループリソースの状態が停止済でないため、グループリソースを停止できません。
依存しているグループリソースを停止するか、-f オプションを指定してください。

Depending resource is not online. Check the status of resource.

依存しているグループリソースの状態が起動済でないため、グループリソースを起動できません。
依存しているグループリソースを起動するか、-f オプションを指定してください。

Invalid group resource name. Specify a valid group resource name in the cluster.

グループリソースが登録されていません。

Server is not in a condition to start resource or any critical monitor error is detected.

Cluster WebUI や、clpstat コマンドでグループリソースの状態を確認してください。
グループリソースを起動しようとしたサーバで「フェイルオーバ先サーバの除外に使用するモニタリソース」に含まれるモニタの異常が検出されています。

Internal error. Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または OS のリソース不足が考えられます。確認してください。

2.15. クラスタサーバに処理を要求する(clprexec コマンド)

CLUSTERPROがインストールされた他サーバへ処理実行を要求します。

コマンドライン
clprexec --failover {[group_name] | [-r resource_name]} -h IP [-w timeout] [-p port_number] [-o logfile_path]
clprexec --script script_file -h IP [-p port_number] [-w timeout] [-o logfile_path]
clprexec --notice {[mrw_name] | [-k category[. keyword]]} -h IP [-p port_number] [-w timeout] [-o logfile_path]
clprexec --clear {[mrw_name] | [-k category[. keyword]]} -h IP [-p port_number] [-w timeout] [-o logfile_path]
説明

指定した処理実行要求を他クラスタのサーバに発行します。

パラメータ
--failover
グループフェイルオーバ要求を行います。group_nameにはグループ名を指定してください。
グループ名を省略する場合は、-rオプションによりグループに属するリソース名を指定してください。
--script script_name
スクリプト実行要求を行います。
script_nameには、実行するスクリプト(シェルスクリプトや実行可能ファイル等)のファイル名を指定します。
スクリプトは-h で指定した各サーバのCLUSTERPRO インストールディレクトリ配下のwork/rexec ディレクトリ配下に作成しておく必要があります。
--notice
CLUSTERPROサーバへ異常発生通知を行います。
mrw_nameにはメッセージ受信モニタリソース名を指定してください。
モニタリソース名を省略する場合、-kオプションでメッセージ受信モニタリソースのカテゴリ, キーワードを指定してください。
--clear
メッセージ受信モニタリソースのステータスを"異常"から"正常"へ変更する要求を行います。
mrw_nameにはメッセージ受信モニタリソース名を指定してください。
モニタリソース名を省略する場合、-kオプションでメッセージ受信モニタリソースのカテゴリ, キーワードを指定してください。
-h IP Address
処理要求発行先のCLUSTERPROサーバのIPアドレスを指定してください。
カンマ区切りで複数指定可能、指定可能なIPアドレス数は32個です。
※ 本オプションを省略する場合、処理要求発行先は自サーバになります。
-r resource_name

--failoverオプションを指定する場合に、処理要求の対象となるグループに属するリソース名を指定します。

-k category[.keyword]
--noticeまたは--clearオプションを指定する場合、categoryに外部連携モニタリソースに設定しているカテゴリを指定してください。
外部連携モニタリソースのキーワードを指定する場合は、categoryのあとにドット区切りで指定してください。
-p port_number
ポート番号を指定します。
port_numberに処理要求発行先サーバに設定されているデータ転送ポート番号を指定してください。
本オプションを省略した場合、デフォルト29002を使用します。
-o logfile_path
logfile_pathには、本コマンドの詳細ログを出力するファイルpathを指定します。
ファイルにはコマンド1回分のログが保存されます。
※ CLUSTERPROがインストールされていないサーバで本オプションを指定しない場合、標準出力のみとなります。
-w timeout
コマンドのタイムアウトを指定します。指定しない場合は、デフォルト180秒です。
5~MAXINTまで指定可能です。
戻り値

0

正常終了

0以外

異常終了

注意事項
[clprexec] コマンドを使って異常発生通知を発行する場合、CLUSTERPRO サーバ側で実行させたい異常時動作を設定したメッセージ受信モニタリソースを登録/起動しておく必要がある。
-h オプションで指定する IP アドレスを持つサーバは、下記の条件を満たす必要がある。
= CLUSTERPRO X 3.0以降がインストールされていること
= CLUSTERPRO が起動していること
( --script オプション以外の場合)
= mrwが設定/起動されていること
( --notice, --clear オプションの場合)
[クライアント IP アドレスによる接続制限] が有効の場合、[clprexec] コマンドを実行する装置の IP アドレスを追加しておくこと。
[クライアント IP アドレスによる接続制限] は、『設定ガイド』の「その他の設定の詳細」 -「クラスタプロパティ」 - 「WebManager タブ」を参照してください。
実行例

例1: CLUSTERPROサーバ1(10.0.0.1)に対して、グループfailover1のフェイルオーバ要求を発行する場合

# clprexec --failover failover1 -h 10.0.0.1 -p 29002

例2: CLUSTERPROサーバ1(10.0.0.1)に対して、グループリソース(exec1)が属するグループのフェイルオーバ要求を発行する場合

# clprexec --failover -r exec1 -h 10.0.0.1

例3: CLUSTERPROサーバ1(10.0.0.1)に対して、スクリプト(script1.sh)実行要求を発行する場合

# clprexec --script script1.sh -h 10.0.0.1

例4: CLUSTERPROサーバ1(10.0.0.1)に対して異常発生通知を発行する

※ mrw1設定 カテゴリ:earthquake、キーワード:scale3

  • 外部連携モニタリソース名を指定する場合

    # clprexec --notice mrw1 -h 10.0.0.1 -w 30 -p /tmp/clprexec/ lprexec.log
  • 外部連携モニタリソースに設定されているカテゴリとキーワードを指定する場合

    # clprexec --notice -h 10.0.0.1 -k earthquake.scale3 -w 30 -p /tmp/clprexec/clprexec.log

例5: CLUSTERPROサーバ1(10.0.0.1)に対してmrw1のモニタステータス変更要求を発行する

※ mrw1の設定 カテゴリ:earthquake、キーワード:scale3

  • 外部連携モニタリソース名を指定する場合

    # clprexec --clear mrw1 -h 10.0.0.1
  • 外部連携モニタリソースに設定されているカテゴリとキーワードを指定する場合

    # clprexec --clear -h 10.0.0.1 -k earthquake.scale3
エラーメッセージ

メッセージ

原因/対処

rexec_ver:%s

-

%s %s : %s succeeded.

-

%s %s : %s will be executed from now.

要求発行先のサーバで処理結果を確認してください。

%s %s : Group Failover did not execute because Group(%s) is offline.

-

%s %s : Group migration did not execute because Group(%s) is offline.

-

Invalid option.

コマンドの引数を確認してください。

Could not connect to the data transfer servers. Check if the servers have started up.

指定した IP アドレスが正しいかまたは IP アドレスを持つサーバが起動しているか確認してください。

Command timeout.

指定した IP アドレスを持つサーバで処理が完了しているか確認してください。

All servers are busy.Check if this command is already run.

既に本コマンドが実行されている可能性があります。確認してください。

%s %s : This server is not permitted to execute clprexec.

Cluster WebUI 接続制限のクライアント IP アドレス一覧にコマンドを実行するサーバの IP アドレスが 登録されているか確認してください。

%s %s : Specified monitor resource(%s) does not exist.

コマンドの引数を確認してください。

%s failed in execute.

要求発行先の CLUSTERPRO サーバの状態を確認してください。

2.16. 再起動回数を制御する(clpregctrl コマンド)

再起動回数制限の制御を行います。

コマンドライン
clpregctrl --get
clpregctrl -g
clpregctrl --clear -t type -r registry
clpregctrl -c -t type -r registry
説明

サーバ上で再起動回数の表示/初期化を行います。

パラメータ
-g, --get

再起動回数情報を表示します。

-c, --clear

再起動回数を初期化します。

-t type

再起動回数を初期化するタイプを指定します。指定可能なタイプはrcまたはrmです。

-r registry

レジストリ名を指定します。指定可能なレジストリ名はhaltcountです。

戻り値

0

正常終了

1

実行権限不正

2

二重起動

3

オプション不正

4

構成情報不正

10~17

内部エラー

20~22

再起動回数情報取得失敗

90

メモリアロケート失敗

91

ワークディレクトリ変更失敗

実行例

再起動回数情報表示

# clpregctrl -g
******************************
-------------------------
type : rc
registry : haltcount
comment : halt count
kind : int
value : 0
default : 0
-------------------------
type : rm
registry : haltcount
comment : halt count
kind : int
value : 3
default : 0
******************************
Command succeeded.(code:0)
#

例1、2は、再起動回数を初期化します。

例1:グループリソース異常による再起動回数を初期化する場合

# clpregctrl -c -t rc -r haltcount
Command succeeded.(code:0)
#

例2:モニタリソース異常による再起動回数を初期化する場合

# clpregctrl -c -t rm -r haltcount
Command succeeded.(code:0)
#
注意事項

本コマンドは、root 権限を持つユーザで実行してください。

エラーメッセージ

メッセージ

原因/対処

Command succeeded.

コマンドは成功しました。

Log in as root.

コマンドの実行権がありません。
root 権限を持つユーザで実行してください。

The command is already executed. Check the execution state by using the "ps" command or some other command.

コマンドは、既に実行されています。
ps コマンドなどで実行状態を確認してください。

Invalid option.

オプションが不正です。

Internal error. Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または OS のリソース不足が考えられます。確認してください。

2.17. プロセスの健全性を確認する (clphealthchk コマンド)

プロセスの健全性を確認します。

コマンドライン

clphealthchk [ -t pm | -t rc | -t rm | -t nm | -h]

注釈

本コマンドは、単一サーバ上でプロセスの健全性を確認します。健全性を確認したいサーバ上で実行する必要があります。

説明

単一サーバ上でのプロセスの健全性を確認します。

パラメータ
なし

clppm/clprc/clprm/clpnm の健全性を確認します。

-t <process>

process

pm

clppm の健全性を確認します。

rc

clprc の健全性を確認します。

rm

clprm の健全性を確認します。

nm

clpnm の健全性を確認します。

-h

Usageを出力します。

戻り値

0

正常終了

1

実行権限不正

2

二重起動

3

初期化エラー

4

オプション不正

10

プロセスストール監視機能未設定

11

クラスタ未起動状態(クラスタ起動待ち合わせ中、クラスタ停止処理中を含む)

12

クラスタサスペンド状態

100

健全性情報が一定時間更新されていないプロセスが存在する

-t オプション指定時は、指定プロセスの健全性情報が一定時間更新されていない

255

その他内部エラー

実行例

例1: 健全な場合

# clphealthchk
pm OK
rc OK
rm OK
nm OK

例2: clprc がストールしている場合

# clphealthchk
pm OK
rc NG
rm OK
nm OK

# clphealthchk -t rc
rc NG

例3: クラスタが停止している場合

# clphealthchk
The cluster has been stopped
備考

クラスタが停止している場合や、サスペンドしている場合にはプロセスは停止しています。

注意事項

本コマンドは、root 権限を持つユーザで実行してください。

エラーメッセージ

メッセージ

原因/対処

Log in as root.

コマンドの実行権がありません。root 権限を持つユーザで実行してください。

Initialization error. Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または OS のリソース不足が考えられます。確認してください。

Invalid option.

正しいオプションを指定してください。

The function of process stall monitor is disabled.

プロセスストール監視機能が有効ではありません。

The cluster has been stopped.

クラスタは停止状態です。

The cluster has been suspended.

クラスタはサスペンド状態です。

This command is already run.

コマンドは既に実行されています。ps コマンドなどで実行状態を確認してください。

Internal error. Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足または OS のリソース不足が考えられます。確認してください。

2.18. クラスタ統計情報を表示する(clpperfc コマンド)

クラスタ統計情報を表示します。

コマンドライン
clpperfc --starttime -g group_name
clpperfc --stoptime -g group_name
clpperfc -g [group_name]
clpperfc -m monitor_name
説明

グループの起動、停止時間の中央値(ミリ秒)を表示します。

モニタリソースの監視処理時間(ミリ秒)を表示します。

オプション
--starttime -g group_name

グループの起動時間の中央値を表示します。

--stoptime -g group_name

グループの停止時間の中央値を表示します。

-g [group_name]

グループの起動、停止時間の中央値を表示します。

groupnameを省略した場合は、全グループの起動、停止時間の中央値を表示します。

-m monitor_name

直近のモニタリソースの監視処理時間を表示します。

戻り値

0

正常終了

1

コマンドオプション不正

2

ユーザ認証エラー

3

構成情報ロードエラー

4

構成情報ロードエラー

5

初期化エラー

6

内部エラー

7

内部通信初期化エラー

8

内部通信接続エラー

9

内部通信処理エラー

10

対象グループチェックエラー

12

タイムアウトエラー

実行例

グループの起動時間の中央値を表示する場合

# clpperfc --starttime -g failover1
200

特定グループの起動、停止時間の中央値を表示する場合

# clpperfc -g failover1
            start time    stop time
failover1          200          150

モニタリソースの監視処理時間を表示する場合

# clpperfc -m monitor1
100
備考

本コマンドで出力する時間の単位はミリ秒です。

有効なグループの起動時間、停止時間が取得できなかった場合は - が表示されます。

有効なモニタリソースの監視時間が取得できなかった場合は 0 が表示されます。

注意事項

本コマンドは、root 権限を持つユーザで実行してください。

エラーメッセージ

メッセージ

原因/対処

Log in as root.

root 権限を持つユーザで実行してください。

Invalid option.

コマンドオプションが不正です。コマンドオプションを確認してください。

Command timeout.

コマンドの実行がタイムアウトしました。

Internal error.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

2.19. クラスタ構成情報をチェックする (clpcfchk コマンド)

クラスタ構成情報をチェックします。

コマンドライン
clpcfchk -o path [-i conf_path]
説明

クラスタ構成情報を基に設定値の妥当性を確認します。

オプション
-o path

チェック結果を保存するディレクトリを指定します。

-i conf_path

チェックする構成情報を保存したディレクトリを指定します。

省略した場合は、反映済みの構成情報をチェックします。

戻り値

0

正常終了

0以外

エラー終了

実行例

反映済みの構成情報をチェックする場合

# clpcfchk -o /tmp
server1 : PASS

保存した構成情報をチェックする場合

# clpcfchk -o /tmp -i /tmp/config
server1 : PASS
実行結果

本コマンドの結果で表示されるチェック結果 (総合結果)は以下になります。

チェック結果(総合結果)

説明

PASS

問題がありません。

FAIL

問題があります。
チェック結果を確認してください。
備考

各サーバの総合結果のみを表示します。

注意事項

本コマンドは、root 権限を持つユーザで実行してください。

Cluster WebUI でエクスポートした構成情報をチェックする場合、事前に解凍してください。

エラーメッセージ

メッセージ

原因/対処

Log in as root.

root 権限を持つユーザで実行してください。

Invalid option.

正しいオプションを指定してください。

Could not opened the configuration file. Check if the configuration file exists on the specified path.

指定されたパスが存在しません。正しいパスを指定してください。

Server is busy. Check if this command is already run.

本コマンドはすでに起動されています。

Failed to obtain properties.

プロパティの取得に失敗しました。

Failed to check validation.

クラスタ構成チェックに失敗しました。

Internal error. Check if memory or OS resources are sufficient.

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

2.20. ファイアウォールの規則を追加する (clpfwctrl.sh コマンド)

CLUSTERPRO で使用するサーバのファイアウォールのゾーンに「ルール」の追加、削除を行います。

コマンドライン
clpfwctrl.sh --add [--zone=<ZONE>]
clpfwctrl.sh --remove
clpfwctrl.sh --help
説明

注釈

本コマンドは サーバのファイアウォールサービスを起動した状態で実行してください。

注釈

本コマンドは、単一サーバ上での、ファイアウォールのゾーンに「ルール」の追加、削除を行います。

注釈

本コマンドは CLUSTERPRO インストール直後と構成情報反映直後に実行してください。

注釈

本コマンドは firewall-cmd、firewall-offline-cmd コマンドが使用できる環境のみ対応しています。

CLUSTERPROで使用するポート番号にアクセスできるようにするため、ファイアウォールのゾーンに「ルール」を追加します。また、追加した「ルール」を削除します。
本コマンドで設定するポート番号、プロトコルの詳細については『CLUSTERPRO X SingleServerSafe for Linux インストールガイド』 -「CLUSTERPRO X SingleServerSafe について」 - 「インストール前のサーバ環境の確認・準備」 - 「ファイアウォールの設定を確認する (必須)」を参照してください。
ファイアウォールのゾーンにCLUSTERPROで使用する「ルール」を以下の名前で追加します。既に同じルール名が追加されている場合は、一度削除を行った後、追加を行います。ルール名の変更はしないでください。
  • ルール名

    • clusterpro

オプション
--add [--zone=<ZONE>]

ファイアウォールの「ルール」を追加します。ゾーン名を指定すると、指定されたゾーンに対して「ルール」を追加します。 ゾーン名の指定がない場合は、デフォルトゾーンに対して「ルール」を追加します。

--remove

追加したファイアウォールの「ルール」を削除します。

--help

Usageを表示します。

戻り値

0

成功

0 以外

異常

注意事項
本コマンドは root 権限をもつユーザで実行してください。
本コマンドはアウトバウンドについては追加を行いません。必要であれば別途追加をしてください。
JVMモニタリソースを1度でも登録すると、本コマンドはJVMモニタリソースの管理ポート番号を必ず許可します。
本コマンド実行時に、メモリ上に一時的に設定しているファイアウォールの設定については破棄されます。
実行例

デフォルトゾーンに「ルール」を追加する場合

# clpfwctrl.sh --add
Command succeeded.
実行例

ゾーン「home」に「ルール」を追加する場合

# clpfwctrl.sh --add --zone=home
Command succeeded.
実行例

設定した「ルール」を削除をする場合

# clpfwctrl.sh --remove
Command succeeded.
エラーメッセージ

メッセージ

原因/対処法

Log in as root.

root 権限を持つユーザで実行してください。

Invalid option.

正しいオプションを指定してください。

Failed to register rule(CLUSTERPRO). Invalid port.

構成情報に不正なポート番号が設定されています。構成情報を確認してください。

Failed to register rule(CLUSTERPRO). Invalid zone.

ゾーン名が不正です。ゾーン名を確認してください。

Unsupported environment.

サポート対象外のOSです。

Could not read xmlpath. Check if xmlpath exists on the specified path. (%1)

xml パスが構成情報に存在するか確認してください。
%1 :xml パス

Could not opened the configuration file. Check if the configuration file exists on the specified path. (%1)

構成情報が存在するか確認してください。
%1 :xml パス

Could not read type. Check if type exists on the policy file. (%1)

ポリシーファイルが存在しているか確認してください。
%1 :xml パス

not exist xmlpath. (%1)

xml パスが構成情報に存在するか確認してください。
%1 :xml パス

Failed to obtain properties. (%1)

xml パスが構成情報に存在するか確認してください。
%1 :xml パス

Not exist java install path. (%1)

Java インストールパスが存在するか確認してください。
%1 :Java インストールパス

Internal error. Check if memory or OS resources are sufficient. (%1)

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。
%1 :xml パス

2.21. SELinux用の設定をおこなう (clpselctrl.sh コマンド)

CLUSTERPRO X SingleServerSafe 用の SELinux コンテキストのルールを追加して、SELinux が有効な状態でも CLUSTERPRO X SingleServerSafe が動作するようにします。

コマンドライン
clpselctrl.sh --add
clpselctrl.sh --delete
clpselctrl.sh --list
clpselctrl.sh --check
clpselctrl.sh --help
説明
CLUSTERPRO X SingleServerSafe 用の SELinux コンテキストのルールを追加します。
SELinux が有効な状態で本コマンドを実行しなかった場合、CLUSTERPRO X SingleServerSafe のサービスの起動や、ドライバのロードに、失敗することがあります。
これらを回避するために、CLUSTERPRO X SingleServerSafe インストール直後や、SELinux の設定を Enforcing へ変更する前に、本コマンドを実行してください。

注釈

  • SELinux が Enforcing の状態で CLUSTERPRO X SingleServerSafe をインストールする場合は、CLUSTERPRO X SingleServerSafe インストール直後に OSを再起動するよりも前に clpselctrl.sh --add を実行してください。

  • CLUSTERPRO X SingleServerSafe をインストールした後に SELinux を Enforcing へ変更する場合は、 SELinux を Enforcing へ変更する前に clpselctrl.sh --add を実行してください。

  • CLUSTERPRO X SingleServerSafe をアンインストールする場合は、 clpselctrl.sh --add で設定した情報が不要になりますので、 CLUSTERPRO X SingleServerSafe をアンインストールする直前に、 clpselctrl.sh --delete を実行して削除してください。

注釈

過去に CLUSTERPRO X SingleServerSafe のドライバをロードできるようにするために semodule -i コマンドを使って clpka.pp clpkhb.pp のインストールをおこなった場合には、 clpselctrl.sh --add コマンドを実行することにより、そのインストールした情報が不要になりますので、下記を実行してそれらの情報を削除してください。

# semodule -r clpka clpkhb
オプション
-a, --add

CLUSTERPRO X SingleServerSafe 用の SELinux コンテキストのルールを追加します。

-d, --delete

--add オプションで追加したSELinuxコンテキストのルールを削除します。

-l, --list

CLUSTERPRO X SingleServerSafe 用の SELinux コンテキストのルールの一覧を表示します。

-c, --check
CLUSTERPRO X SingleServerSafe 用の SELinux コンテキストのルールが追加されているかを確認します。
結果は「OK」または「NG」で表示されます。
-h, --help

Usageを表示します。

戻り値

0

成功

0

OK(--checkオプションの場合)

1

失敗

1

NG(--checkオプションの場合)

2

内部エラー

3

オプション指定誤り

4

grepコマンドエラー

5

コマンドの実行権限がない

6

必要なコマンドがない

その他

その他のエラー

注意事項
本コマンドは root 権限をもつユーザで実行してください。
本コマンドは、semanage コマンドと restorecon コマンドを使用します。 semanage コマンドや restorecon コマンドがインストールされていない場合には、事前にインストールをおこなってください。
  • RHEL 8系以降の場合

    # dnf -y install policycoreutils-python-utils
  • RHEL 7系の場合

    # yum -y install policycoreutils-python
実行例

SELinux コンテキストの設定をおこなう場合

# clpselctrl.sh --add
clpselctrl.sh : Command succeeded.
実行例

過去に semodule -i で CLUSTERPRO のドライバ用の clpka.pp clpkhb.pp をインストールしていた場合

# clpselctrl.sh --add
clpselctrl.sh : Please execute 'semodule -r clpka clpkhb' to remove these SELinux policy packages.
clpselctrl.sh : Command succeeded.

# semodule -r clpka clpkhb
libsemanage.semanage_direct_remove_key: Removing last clpka module (no other clpka module exists at another priority).
libsemanage.semanage_direct_remove_key: Removing last clpkhb module (no other clpkhb module exists at another priority).
実行例

設定済みの時に、チェックと一覧表示を実行した場合

# clpselctrl.sh --check
OK

# clpselctrl.sh --list
/opt/nec/clusterpro/drivers(/.*)?
/opt/nec/clusterpro/etc/init.d/.*
/opt/nec/clusterpro/etc/systemd/.*\.service
/opt/nec/clusterpro/etc/systemd/.*\.sh
エラーメッセージ

メッセージ

戻り値

原因/対処法

Command succeeded.

0

設定または削除に成功。もしくは既に設定や削除がおこなわれていた。

Command failed.

1

設定または削除に失敗。

OK

0

既に設定済み。(--checkオプションの場合)

NG

1

未設定、または、削除済み。(--checkオプションの場合)

Internal error.

2

メモリ不足またはOSのリソース不足が考えられます。確認してください。

Invalid option.

3

正しいオプションを指定してください。

grep command failed.

4

grep コマンドでエラーが発生しました。

Log in as root.

5

root 権限を持つユーザで実行してください。

'semanage' and 'restorecon' commands are required.

6

semanageコマンドやrestoreconコマンドが見つかりません。インストールしてください。

Please execute 'semodule -r clpka clpkhb' to remove these SELinux policy packages.

--

古い設定があります。表示されたコマンドを実行して古い設定を削除してください。

3. 注意制限事項

本章では、注意事項や既知の問題とその回避策について説明します。

本章で説明する項目は以下の通りです。

3.1. CLUSTERPRO X SingleServerSafe 運用後

運用を開始した後に発生する事象で留意して頂きたい事項です。

3.1.1. ドライバロード時のメッセージについて

clpkaドライバをloadした際に、以下のメッセージがコンソール、syslogに表示されることがあります。この現象は異常ではありません。

kernel: clpka: no version for "struct_module" found: kernel tainted.
kernel: clpka: module license 'unspecified' taints kernel.

3.1.2. ipmi のメッセージについて

ユーザ空間モニタリソースにIPMIを使用する場合、syslogに下記のkernelモジュール警告ログが多数出力されます。

modprobe: modprobe: Can't locate module char-major-10-173

このログ出力を回避したい場合は、/dev/ipmikcsをrenameしてください。

3.1.3. 回復動作中の操作制限

モニタリソースの異常検出時の設定で回復対象にグループリソース(EXECリソース)を指定し、モニタリソースが異常を検出した場合の回復動作遷移中(再活性化 → 最終動作)には、以下のコマンドまたは、Cluster WebUI からのサーバ及びグループへの制御は行わないでください。

  • サーバの停止 / サスペンド

  • グループの開始 / 停止

モニタリソース異常による回復動作遷移中に上記の制御を行うと、そのグループの他のグループリソースが停止しないことがあります。
また、モニタリソース異常状態であっても最終動作実行後であれば上記制御を行うことが可能です。

3.1.4. コマンドリファレンスに記載されていない実行形式ファイルやスクリプトファイルについて

インストールディレクトリ配下にコマンド編に記載されていない実行形式ファイルやスクリプトファイルがありますが、CLUSTERPRO X SingleServerSafe 以外からは実行しないでください。
実行した場合の影響については、サポート対象外となります。

3.1.5. ログ収集時のメッセージ

ログ収集を実行した場合、コンソールに以下のメッセージが表示されることがありますが、異常ではありません。ログは正常に収集されています。

hd#: bad special flag: 0x03
ip_tables: (C) 2000-2002 Netfilter core team

(hd#にはサーバ上に存在するIDEのデバイス名が入ります)

kernel: Warning: /proc/ide/hd?/settings interface is obsolete, and will be removed soon!

3.1.6. サービス起動/停止用スクリプトについて

init.d 環境では以下の場合に、サービスの起動/停止スクリプトでエラーが出力されます。systemd環境ではエラーは出力されません。

  • CLUSTERPRO Server インストール直後(SUSE Linux の場合)
    OSシャットダウン時に下記のサービス停止スクリプトでエラーが出力されます。各サービスが起動されていないことが原因で出力されるエラーのため問題はありません。
    • clusterpro_alertsync

    • clusterpro_webmgr

    • clusterpro

    • clusterpro_api

    • clusterpro_ib

    • clusterpro_trn

    • clusterpro_evt

  • サービスの手動停止後のOSシャットダウン(SUSE Linux の場合)
    clpcl コマンドや Cluster WebUI からサービスを停止後、OS シャットダウン時に停止したサービスの停止スクリプトでエラーが出力されます。サービスが停止していることが原因で出力されるエラーのため問題はありません。
    • clusterpro

以下の場合に、サービスの停止スクリプトが不正な順序で実行されます。

  • chkconfig --del name を実行し全サービスを無効化した後の OS シャットダウンCLUSTERPRO のサービスを無効化した後、OS シャットダウン時に CLUSTERPRO のサービスが不正な順序で停止されます。OS シャットダウン時に無効化したCLUSTERPRO のサービスが停止されないことが原因で発生します。
    Cluster WebUI から実行するサーバシャットダウンや、clpstdn コマンドなど CLUSTERPRO のコマンドを使用してのサーバシャットダウンの場合は不正な順序で停止されても問題ありません。

3.1.7. systemd 環境でのサービス状態確認について

systemd 環境ではsystemctl コマンドによるサービスの状態表示と、実際のクラスタの状態とは一致しない場合があります。

クラスタの状態の確認には clpstat コマンド、Cluster WebUI を使用してください。

3.1.8. EXEC リソースで使用するスクリプトファイルについて

EXEC リソースで使用するスクリプトファイルはサーバ上の下記のディレクトリに配置されます。

/インストールパス/scripts/グループ名/EXECリソース名/

構成変更時に下記の変更を行った場合、変更前のスクリプトファイルはサーバ上からは削除されません。

  • EXEC リソースを削除した場合や EXEC リソース名を変更した場合

  • EXEC リソースが所属するグループを削除した場合やグループ名を変更した場合

変更前のスクリプトファイルが必要ない場合は、削除しても問題ありません。

3.1.9. 活性時監視設定のモニタリソースについて

活性時監視設定のモニタリソースの一時停止/再開には下記の制限事項があります。

  • モニタリソースの一時停止後、監視対象リソースを停止させた場合モニタリソースは停止状態となります。そのため、監視の再開はできません。

  • モニタリソースを一時停止後、監視対象リソースを停止/起動させた場合、監視対象リソースが起動したタイミングで、モニタリソースによる監視が開始されます。

3.1.10. Cluster WebUI について

  • 接続先と通信できない状態で操作を行うと、制御が戻ってくるまでしばらく時間が必要な場合があります。

  • Proxy サーバを経由する場合は、Cluster WebUI のポート番号を中継できるように、Proxy サーバの設定をしてください。

  • Reverse Proxy サーバを経由する場合、Cluster WebUI は正常に動作しません。
    CLUSTERPRO X SingleServerSafe のアップデートを行った場合、起動している全てのブラウザを一旦終了してください。
    ブラウザ側のキャッシュをクリアして、ブラウザを起動してください。
  • 本製品より新しいバージョンで作成されたクラスタ構成情報は、本製品で利用することはできません。

  • Web ブラウザを終了すると (ウィンドウフレームの [X] 等)、確認ダイアログが表示される場合があります。
    設定を続行する場合は [ページに留まる] を選択してください。
  • Web ブラウザをリロードすると (メニューの [最新の情報に更新] やツールバーの [現在のページを再読み込み] 等) 、確認ダイアログが表示される場合があります。
    設定を続行する場合は [ページに留まる] を選択してください。
  • 上記以外の Cluster WebUI の注意制限事項についてはオンラインマニュアルを参照してください。

3.1.11. システムモニタリソース、プロセスリソースモニタリソースについて

  • 設定内容の変更時にはクラスタサスペンドを行う必要があります。

  • モニタリソースの遅延警告には対応していません。

  • 動作中に OS の日付/時刻を変更した場合、10分間隔で行っている解析処理のタイミングが日付/時刻変更後の最初の一回だけずれてしまいます。以下のようなことが発生するため、必要に応じてクラスタのサスペンド・リジュームを行ってください。

    • 異常として検出する経過時間を過ぎても、異常検出が行われない。

    • 異常として検出する経過時間前に、異常検出が行われる。

  • システムモニタリソースのディスクリソース監視機能で同時に監視できる最大のディスク数は64台です。

3.1.12. JVM モニタリソースについて

  • 監視対象のJava VMを再起動する場合はクラスタサスペンドするか、クラスタ停止を行った後に行ってください。

  • 設定内容の変更時にはクラスタサスペンドを行う必要があります。

  • モニタリソースの遅延警告には対応していません。

  • JVMモニタリソースを登録後にCluster WebUI の言語(クラスタプロパティ→情報タブ→言語)を変更する場合(例:日本語→中国語)、JVMモニタリソースを一旦削除し、再度JVMモニタリソースを登録してください。

3.1.13. HTTP モニタリソースについて

  • HTTPモニタリソースでは以下いずれかのOpenSSLの共有ライブラリのシンボリックリンクを利用しています。

    • libssl.so

    • libssl.so.1.1 (OpenSSL 1.1.1 の共有ライブラリ)

    • libssl.so.10 (OpenSSL 1.0の共有ライブラリ)

    • libssl.so.6 (OpenSSL 0.9の共有ライブラリ)

    OSのディストリビューションやバージョン、およびパッケージのインストール状況によっては、上記のシンボリックリンクが存在しない場合があります。
    HTTP モニタリソースでは、上記のシンボリックリンクが見つけられない場合は、以下のようなエラーが発生します。
    Detected an error in monitoring <Monitor Resource Name>. (1 :Can not found library. (libpath=libssl.so, errno=2))
    
    このため、上記のエラーが発生した場合は、/usr/lib または /usr/lib64 配下などに上記のシンボリックリンクが存在しているか確認をお願いします。
    また、上記のシンボリックリンクが存在しない場合は、下記のコマンド例のようにシンボリックリンク libssl.so を作成頂きますようお願いします。

    コマンド例:

    cd /usr/lib64 # /usr/lib64 へ移動
    ln -s libssl.so.1.0.1e libssl.so # シンボリックリンクの作成
    

3.1.14. ホスト名の変更手順について

運用を開始した後で、サーバのホスト名を変更したい場合、以下の手順で行ってください。

  1. クラスタが正常であることを [clpstat] コマンド、または Cluster WebUI を使用して確認します。

  2. 以下のコマンドを実行して、クラスタを停止します。

    # clpcl -t

  3. ホスト名を変更します。

  4. ホスト名を変更したサーバ上で [reboot] コマンド等を使用して再起動してください。

  5. クラスタが正常であることを [clpstat] コマンド、または Cluster WebUI を使用して確認します。