Hold制約は、現在所属している仮想マシンサーバ上に配置を固定する制約です。
この制約を指定した仮想マシンは、VM最適配置機能、および、最適起動機能において、移動対象から除外されます。
VM移動操作においては、この制約を指定した仮想マシンが電源ONの場合に限り、移動を行うことができません。
仮想マシンの移動が行われる機能 | Hold制約が設定された仮想マシンの移動 |
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VM最適配置機能 | 移動対象から除外 |
VM最適起動機能 | 移動対象から除外 |
VM移動操作(仮想マシンの電源がOnのとき) | 操作実行不可 |
VM移動操作(仮想マシンの電源がOffのとき) | 操作実行可能 |
VM最適起動機能においては、この制約が指定されている仮想マシンは、VM最適起動が無効に設定されている場合と同様に動作します。
たとえば、仮想マシンが現在所属している仮想マシンサーバが、故障状態や、メンテナンス状態などにある場合、VM最適起動機能が有効であったとしても起動されません。
VM最適配置機能においては、この制約が指定されている仮想マシンは移動対象から除外されます。
また、VM退避操作時には、当該仮想マシンは移動できませんが、エラー報告の対象からは除外されます。
すなわち、Hold制約を有する仮想マシンのみが退避元の仮想マシンサーバに残っている状況の場合、VM退避操作は正常終了します。
VM最適作成機能は、Hold制約を考慮しません。作成する仮想マシンのホストにHold制約が設定されていた場合でも、この制約を無視して作成箇所が選択されます。
Hold制約は、他の制約と排他的に設定を行う必要があります。
既に他の制約が設定されている状況で、Hold制約を設定することはできません。
また、Hold制約が設定されている仮想マシンに対し、他の制約を設定することはできません。
Hold制約が設定された仮想マシンを依存関係の依存先として設定し、VM退避操作で依存元となる仮想マシンの再起動を指定して実行した場合、再起動処理が失敗する場合があります。
Hold制約が設定された仮想マシンに依存関係を設定する場合は、VM退避操作による再起動指定時の影響に注意してください。