リソースプールには、次の2種類があります。
ルートリソースプール
最上位のリソースプールです。仮想マシンサーバのグループから作成します。ルートリソースプールのリソースの容量は、リソースプールの作成元となる運用グループを構成する全仮想マシンサーバのスペックから算出されます。
サブリソースプール
下位のリソースプールです。上位のリソースプールから切り出して作成します。上位のリソースプールから切り出す際の指定値が、サブリソースプールのリソースの容量となります。サブリソースプールからさらに小さなサブリソースプールを切り出すこともできます。
ルートリソースプールの作成の際、次の指定を行う必要があります。
種別: 共有か専有かを選択します。共有を指定した場合、リソースプールを複数のテナント/グループ間で共有することができます。専有を指定した場合、単独のテナント/カテゴリ/グループのみがリソースプールを使用できるようになります。
vCPUの単位: 仮想マシンに割り当てるvCPUのリソース量を指定します。周波数か1コアあたりのvCPU数のどちらかで指定します。Xen環境ではコア数の情報を取得することができないため、1コアあたりのvCPU数は選択しないでください。
割り当て先: リソースプールの種別で専有を選択した場合、割り当て先のテナントを指定します。
ルートリソースプールからサブリソースプールを切り出す際、次の指定を行う必要があります。
種別: 共有か専有かを選択します。サブリソースプールは、通常、専有を指定します。
リソース: 切り出すリソースの量として、VM数・vCPU数・メモリ容量・データストア容量・LUN数を指定します。
指定した各リソースの値はサブリソースプールの総数として扱われます。サブリソースプールが割り当てられた仮想マシンのグループでは、総数以上のリソースを使用して仮想マシンを作成することはできません。
各リソースの値に0または空を指定した場合は、サブリソースプールの総数が未指定の状態となります。この状態で仮想マシンの作成などを行う場合、上位のリソースプールの残りのリソース量が実質的なリソース上限値として使用されます。
"上限を超えた値を指定する"オプションを有効にすると、上位のリソースプールのリソース量を超えた切り出しが可能です。オプションの指定がない場合は、上位のリソースプールのリソース量を超えて切り出すことはできません。
LUNの設定では、10GBの倍数単位のサイズごとにLUN数を指定します。各行のサイズの範囲は表示サイズ以上で表示サイズ+10GB未満です。サイズ拡張などで接続対象となるLUNの実際の構成が指定と一致しなくなった場合は、指定の変更が必要です。
タグが設定されたデータストア・LUNが存在する場合は、データストア容量・LUN数をタグごとに指定することができます。タグを指定しない場合は、タグの有無に関係のないすべてのデータストア容量・LUN数の総数となります。
割り当て先: リソースプールの種別で専有を選択した場合、割り当て先のテナントを指定します。
サブリソースプールからさらに小さなサブリソースプールを切り出す際、次の指定を行う必要があります。
リソース: 切り出すリソースの量として、VM数・vCPU数・メモリ容量・データストア容量・LUN数を指定します。
指定した各リソースの値はサブリソースプールの総数として扱われます。サブリソースプールが割り当てられた仮想マシンのグループでは、総数以上のリソースを使用して仮想マシンを作成することはできません。
各リソースの値に0または空を指定した場合は、サブリソースプールの総数が未指定の状態となります。この状態で仮想マシンの作成などを行う場合、上位のリソースプールの残りのリソース量が実質的なリソース上限値として使用されます。
LUNの設定では、10GBの倍数単位のサイズごとにLUN数を指定します。各行のサイズの範囲は表示サイズ以上で表示サイズ+10GB未満です。サイズ拡張などで接続対象となるLUNの実際の構成が指定と一致しなくなった場合は、指定の変更が必要です。
タグ指定ありのデータストア・LUNのリソースが存在する場合は、データストア容量・LUN数をタグごとに指定することができます。タグを指定しない場合は、タグの有無に関係のないすべてのデータストア容量・LUN数の総数となります。
割り当て先: 割り当て先のカテゴリ/グループ/モデルを指定します。上位のリソースプールの割り当て先の下位のカテゴリ/グループ/モデルを指定することができます。
ルートリソースプール/サブリソースプールは、テナント/カテゴリ/グループ/モデルにおいて、以下のように使用することができます。
テナント
テナント運用を行うときに使用します。種別が専有のルートリソースプール、サブリソースプールを割り当てることができます。複数のリソースプールを割り当てることが可能です。作成時にリソース管理IDを指定する必要があります。
テナント配下のカテゴリ/グループ/モデル
テナントに複数のリソースプールが割り当てられている場合、配下のカテゴリ/グループ/モデルにおいてどのリソースプールを使用するかを指定することができます。また、テナントに割り当てられたリソースプールから切り出されたサブリソースプールを割り当てることができます。
上記以外のカテゴリ/グループ/モデル
種別が共有のルートリソースプールを指定して使用します。同一のルートリソースプールを複数のカテゴリ/グループ/モデルで共有して利用することができます。