VM最適作成機能とは、仮想マシン作成の際、SystemProvisioningが自動的に適切な作成先の仮想マシンサーバとデータストアを選択する機能です。
仮想マシンを作成するときに考慮しなくてはならないものの1つは、仮想マシンの性能です。仮想マシンの性能はさまざまな要因により決まりますが、大きく影響を受けるものは配置先の仮想マシンサーバとデータストアの負荷です。
仮想マシンサーバとデータストアの負荷状況が高い場合、その上で動作する仮想マシンはその影響を受け性能が悪化します。逆に、仮想マシンサーバとデータストアの負荷は、その上で動作する仮想マシンの負荷に影響を受けます。また、上で動作する仮想マシンが多ければ多いほど、負荷が大きくなります。
仮想マシンをいつでも同じ性能で利用できるようにするには、仮想マシンの性能が使用時間帯によって偏ったり、個別差があったりしないようにする必要がありますが、そのためには、仮想マシンを複数の仮想マシンサーバとデータストアにある程度分散して均一に配置することが良い方法となります。
VM最適作成機能は、仮想マシン作成時、作成先候補である仮想マシンサーバとデータストアの使用状況が均一になるように、作成対象の仮想マシンの配置先を自動的に選択します。VM最適作成機能を利用することで、個々の仮想マシンの作成先の指定作業が必要なくなるため、負荷バランスを考慮した仮想環境構築作業が容易になります。
仮想マシン作成時に作成先の仮想マシンサーバとデータストアを自動選択にした場合、VM最適作成機能が動作します。VM最適作成機能はVMware、Hyper-V、XenServer、KVMのすべての仮想化基盤製品で利用可能です。また、Full Clone、Differential Clone、Disk Clone、HW Profile Cloneのすべてのテンプレートの種類で利用可能です。