Object Brokerの起動/終了

WebOTX Object Broker の起動/終了方法について説明します。

名前サーバ、IRサーバはネットワークでWebOTX Object Broker を使用して通信しようとするマシンのうちのどれか一台で動作させます。一般的には、頻繁に起動終了を繰り返すようなマシンではなく、サーバマシンなどの安定して動作するマシンで名前サーバ、IRサーバを動作させるようにします。これに対しOAD(Object Activation Daemon)はWebOTX Object Broker を使用するすべてのマシンで動作させる必要があります。
名前サーバ、IRサーバを起動するか否かは、マシン毎に設定が可能です。また、別のマシンで動作している名前サーバ、IRサーバを使用する設定も可能です。設定の方法については、OSによって異なりますので各項の説明を参照してください。

1. Windows版の場合

Windows はサービスにより起動/終了を行います。

Windows版の場合、サーバとして次のプロセスが起動されます。

各プロセスを起動するか否かについては、orbcustmコマンドで設定します。
他のマシン上で動作するサーバを利用する場合にはそのマシン名も設定することができます。

Memo

2. Linux版の場合

Linux版の場合、インストール時に起動/停止スクリプトがシステムに登録されますので、OS起動時に自動的に起動し、OS停止時もしくはシングルユーザ移行時に自動的に停止します。

Linux版の場合、サーバとして次のプロセスが起動されます。

他のマシン上で動作するサーバを利用する場合の設定については、 「名前サーバに関する設定項目」、 「インタフェースリポジトリに関する設定項目」を参照してください。

コマンドによる起動/終了は以下のように行います。(root権限が必要となります。)

Memo

各プロセスを起動するか否かについては、/etc/objectbroker<バージョン識別子>.confファイルに以下の設定をしてください。

 
OBJECTBROKER_OAD=on
OBJECTBROKER_NAMESV=on
OBJECTBROKER_IRSV=on
OBJECTBROKER_CNAMESV=on
OBJECTBROKER_CORBALOC=on
OBJECTBROKER_OADJ=on

上から順にoad、名前サーバ、IRサーバ、キャッシュ名前サーバ、corbalocサーバ、oadjを起動することができます。on以外を記述する、あるいは、行を削除すると起動しません。
Linux版ではインストール時にすべてonで設定されています。

Caution
IRサーバ、corbalocサーバ、oadjを起動する場合には、oadを起動する必要があります。