ロードバランサに対するトラフィック振り分け先の追加と削除の処理は、管理対象マシンに対するプロビジョニング処理の1つとして行われます。
ロードバランサに対して設定する仮想サーバやリアルサーバなどの情報は、Webコンソールの[リソース]ビュー上で作成するロードバランサグループで定義します。
ロードバランサグループは、ロードバランサを利用して運用を行う運用グループに割り当てて使用します。
運用グループ上のホストに対して次の操作を行ったとき、SigmaSystemCenterは、運用グループに割り当てられたロードバランサグループの定義に従って、トラフィック振り分け先に対象マシンを追加する制御をロードバランサに対して行います。
リソース割り当て
マスタマシン登録
スケールアウト
置換
用途変更
構成変更
新規リソース割り当て
上記の操作によりトラフィック振り分け先に追加した対象マシンの情報は、[リソース]ビュー上でロードバランサグループを選択したときに表示される[リアルサーバ一覧]で確認することができます。
次の操作を実行すると、SigmaSystemCenterは、ロードバランサグループの定義に従って、トラフィック振り分け先から対象マシンを削除する制御をロードバランサに対して行います。
割り当て解除
スケールイン
マシン削除
置換
用途変更
構成変更
VM削除
なお、上記操作を行わずに、[リソース]ビューの[リアルサーバ一覧]上で任意のマシンをトラフィック振り分け先から直接削除することも可能です。
トラフィック振り分け先の情報として追加・削除するリアルサーバのIPアドレスは、ホスト設定のIPアドレスが使用されます。ホスト設定のIPアドレスは、固定かつ、ロードバランサグループのリアルサーバのネットワークアドレスに所属している必要があります。
ロードバランサグループのリアルサーバのネットワークアドレスと異なるセグメントのIPアドレスは、ロードバランサ制御の対象となりません。1つの仮想サーバから異なる複数のセグメントのリアルサーバに振り分けたい場合は同じ仮想サーバが定義されたロードバランサグループを複数作成し、リアルサーバ側の設定にそれぞれ異なるセグメントのネットワークアドレスを設定してください。
なお、SigmaSystemCenterからの制御により、ロードバランサに対して行われた設定に対して、ロードバランサの管理コンソール等を使用して、SigmaSystemCenterを使用せずに変更しないようにしてください。SigmaSystemCenter以外のツールで変更が行われた場合、SigmaSystemCenterのロードバランサの制御が正しく動作しなくなる可能性があります。
SigmaSystemCenterの制御対象ではない設定については、SigmaSystemCenter以外のツールで設定を行うことは可能です。