負荷分散方式は、ロードバランサがリアルサーバにトラフィックを振り分ける方法です。
SigmaSystemCenterでは、下表の方法を選択することができます。ロードバランサグループごとに設定することができます。
ロードバランサがリアルサーバにトラフィックを振り分ける動作は、負荷分散方式以外にセッション維持方式の指定も影響します。負荷分散方式とセッション維持方式の指定の組み合わせによる動作については、「5.8.5. セッション維持方式」を参照してください。
方式 | CPU負荷による重み付けの指定 | 各製品での利用可否 | 説明 | ||
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NetvisorPro | IntersecVM/LB | Linux Virtual Server | |||
RoundRobin | - | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 | ラウンドロビンでリアルサーバを選択する方式です。
IntersecVM/LBでは、ラウンドロビン(rr)の指定として扱います。 |
LeastConnection | - | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 | 最少コネクション数のリアルサーバを選択する方式です。
IntersecVM/LBでは、最小コネクション(lc)の指定として扱います。 |
Weight | 指定なし | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 | リアルサーバごとに定義した重み付け(weight値)に従ってリアルサーバを選択する方式です。
IntersecVM/LBを利用している場合、重み付け最小コネクション(wlc)の指定として扱います。
なお、IntersecVM/LBの重み付けラウンドロビン(wrr)に対応する設定はありません。重み付けラウンドロビン(wrr)の設定が必要な場合、直接IntersecVM/LBに対して設定を行ってください。
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指定あり | 利用不可 | 利用可能 | 利用不可 | リアルサーバのCPU負荷による動的重み付けを行った上で、最少コネクション数のリアルサーバを選択する方式です。
IntersecVM/LBを利用している場合、CPU負荷による動的重み付け最小コネクション(wlcc)の指定として扱います。また、CPU負荷による動的重み付けを行うために、リアルサーバ(分散ノード)上に分散ノードモジュールをインストールする必要があります。
なお、IntersecVM/LBのCPU負荷による動的重み付けラウンドロビン(wrrc)に対応する設定はありません。動的重み付けラウンドロビン(wrrc)の設定が必要な場合、直接IntersecVM/LBに対して設定を行ってください。
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ResponseTime | - | 利用可能 | 利用不可 | 利用可能 | 応答速度が最も早いリアルサーバを選択する方式です。 |
Weightを使用する場合は、リアルサーバに割り当てる重みをロードバランサグループごとに行う必要があるため、次の図のように振り分け先のリアルサーバごとにロードバランサグループの設定を行う必要があります。
InterSecVM/LBの場合、CPU負荷による重み付けを使用すると、リアルサーバに対する重み付けが自動的に行われるため、1つのロードバランサグループで重み付けの機能を利用した運用が可能になります。