SigmaSystemCenterは、ネットワーク関連の機能として大きく以下の4つの機能があります。
管理対象マシンの論理ネットワークへの追加と削除
SigmaSystemCenterは、物理スイッチや仮想スイッチの制御を行うことで、管理対象マシンのネットワークへの追加と削除を実現します。
論理ネットワークをはじめとするSigmaSystemCenterのさまざまなネットワーク関連の機能を利用することで、簡易にネットワークの設計・構築・運用ができるようになります。
また、SigmaSystemCenterでは、物理スイッチから仮想スイッチまで、幅広い種類のスイッチを制御対象として扱うことができます。
管理対象マシンのロードバランサのトラフィック振り分け先の追加と削除
ロードバランサは、外部からのアクセスを複数のマシンに振り分けることでシステムの負荷を分散させる装置です。SigmaSystemCenterは、ロードバランサの振り分け先として管理対象マシンの登録追加と登録削除を行います。SigmaSystemCenterは、専用ハードウェアの物理ロードバランサだけでなく、ソフトウェアで構築されたソフトウェアロードバランサの制御を行うことが可能です。
管理対象マシンに対する静的ルートの設定
管理対象マシンへのイメージ展開時に静的ルートの設定を行うことができます。
「5.2.18. 静的ルート(スタティックルート)とは」、「5.5.7. 静的ルート設定」を参照してください。
ファイアウォールのパケットフィルタリングルールの追加と削除
ファイアウォールに対して、不正アクセスを防ぐためのルールの追加・削除を行うことができます。
「5.2.14. ファイアウォールとは」、「5.5.5. ファイアウォール」を参照してください。
SigmaSystemCenterは、管理する環境の種類により、それぞれ異なる製品を利用します。
物理スイッチと物理ロードバランサなど、物理的なネットワーク装置の管理はNetvisorProを使用して行います。本章で説明を行うNetvisorProのバージョンはNetvisorPro V2.0以上です。
仮想環境のネットワークについては、VMwareなどの各仮想化基盤製品を利用して管理します。
ソフトウェアロードバランサについては、InterSecVM/LBとLinux Virtual Serverで構築したロードバランサに対応します。