ProgrammableFlow(P-Flow)は、ネットワークの効率化運用を実現するために、OpenFlowをベースとしてNECが独自に研究開発したアーキテクチャです。
ProgrammableFlowのネットワークは、通信経路制御を行うProgrammableFlow コントローラ(PFC)と、パケット転送制御を行うProgrammableFlow スイッチ(PFS)で構成されます。
SigmaSystemCenterは、ProgrammableFlowコントローラを経由して、ProgrammableFlowのネットワークの制御を行うことができます。ProgrammableFlowコントローラの制御を行うために、SigmaSystemCenterにPFC Controlオプションのライセンスを追加する必要があります。SigmaSystemCenterのEnterprise Editionの場合はPFC Controlオプションのライセンスが含まれるため、追加の必要はありません。
ProgrammableFlowのネットワークでは、物理ネットワーク上に仮想的なネットワーク(仮想テナントネットワーク(VTN))を複数作成することが可能です。VTN上ではルータ、ブリッジ、ファイアウォール、ロードバランサなど、ネットワークを構成する機器を仮想的に構築することが可能です。
SigmaSystemCenterでは、論理ネットワークの設定でVTNの設定を行うことができます。
論理ネットワークでは、VTNの以下の項目について設定を行うことができます。ProgrammableFlowコントローラ上に指定の設定がない場合は、任意のタイミングで作成・削除の制御を行うことが可能です。
VTN
仮想ブリッジ
仮想ルータ
なお、SigmaSystemCenterは、OpenFlow Ethernet Fabric(OEF)の方式に対応していません。ProgrammableFlow スイッチがPF5340で構成される仮想ネットワークの制御では利用できませんので注意してください。
ProgrammableFlowの詳細については、UNIVERGE PFシリーズの製品サイトや製品のマニュアルを参照してください。