SigmaSystemCenterから物理スイッチのVLANの制御を行うためには、以下のSigmaSystemCenterの設定が必要です。下記設定を実施する前に、「5.3.2. 物理スイッチと物理ロードバランサの制御を行うために必要な準備」に記載の作業を行う必要があります。
[リソース]ビュー上で制御対象のスイッチを登録する
[リソース]ビューのスイッチ一覧上で、制御対象のスイッチを登録します。
[リソース]ビュー上で管理対象マシンが接続する論理ネットワークの登録を追加する
[リソース]ビューの論理ネットワーク一覧上で、管理対象マシンの接続先となる論理ネットワークを登録します。
追加した論理ネットワークには、VLANの情報を登録する必要があります。登録した内容は、VLAN制御の際にスイッチに割り当てるVLANの情報として使用されます。
なお、論理ネットワーク上で定義するVLANを事前に作成しておく必要はありません。VLAN制御時、指定のVLANが作成されていない場合、SigmaSystemCenterは自動的にVLANを作成します。
[リソース]ビュー上で制御対象の管理対象マシンのNICとスイッチのポートとの関連付け設定を行う
[リソース]ビューのマシンプロパティ設定の[ネットワーク]タブ上で、NICとスイッチのポートと関連付けを行います。本関連付けの設定より、VLAN制御の際に制御対象のマシンと接続されているスイッチのポートの情報が取り出されます。
[運用]ビュー上で管理対象マシンが接続するネットワークとNIC番号との関連付け設定を行う
[運用]ビューのグループプロパティの[ネットワーク設定]タブ上で、管理対象マシンが接続する論理ネットワークとNIC番号の組み合わせを登録します。
VLAN制御の際、制御対象のマシンの登録情報からNIC番号に対応するNICの情報が取り出されます。そして、そのNICに関連付けられたスイッチとポートの情報から、VLANを割り当てるスイッチとそのスイッチのポートが決定します。
上記の設定を行った上で、「5.6.3. SigmaSystemCenterの操作の際、実行されるネットワーク制御について(物理環境の場合)」に記載の操作を行うと実際のVLANの割り当て/割り当て解除の制御が実行されます。上記設定だけでは、実際のVLANの割り当て/割り当て解除の制御は実行されません。
運用操作により、物理スイッチにVLANが割り当てられたポートの状況は、物理スイッチのポート一覧の画面で確認することができます。以下の情報が表示されます。
ポートに接続されたマシンとNIC番号
タグの使用可否
割り当てられているVLAN名
VLANの適用状態
以下の状態があります。
適用済: 正常にVLANが割り当てられた状態
適用処理中:VLANを割り当て中の状態
適用解除中:VLANを割り当て解除中の状態
適用エラー:VLANの割り当て / 割り当て解除が何らかの原因で失敗した場合
未適用(表示上は空欄): VLANが割り当てられていない状態
物理スイッチのVLAN関連の設定や操作の利用例を次の図で説明します。