ネットワーク制御の種類別に設定方法を説明します。
(1)仮想マシンサーバの物理スイッチ側ネットワークへの追加/削除
SigmaSystemCenterから物理スイッチのVLANの制御を行うために、以下のSigmaSystemCenterの設定が必要です。下記設定を実施する前に、「5.3.4. 仮想環境のネットワーク制御を行うために必要な準備」を行う必要があります。
[リソース]ビュー上で制御対象のスイッチを登録する
[リソース]ビューのスイッチ一覧上で、制御対象のスイッチを登録します。
[リソース]ビュー上で仮想マシンサーバが接続する論理ネットワークの登録を追加する
[リソース]ビューの論理ネットワーク一覧上で、仮想マシンサーバの接続先となる論理ネットワークを登録します。
追加した論理ネットワークには、VLANの情報を登録する必要があります。登録した内容は、VLAN制御の際にスイッチに割り当てるVLANの情報として使用されます。
なお、論理ネットワーク上で定義するVLANを事前に作成しておく必要はありません。VLAN制御時、指定のVLANが作成されていない場合、SigmaSystemCenterは自動的に指定のVLANを作成します。
[リソース]ビュー上で制御対象の管理対象マシンのNICとスイッチのポートとの関連付け設定を行う
[リソース]ビューのマシンプロパティ設定の[ネットワーク]タブ上で、NICとスイッチのポートと関連付けを行います。本関連付けの設定より、VLAN制御の際に制御対象のマシンと接続されているスイッチのポートの情報が取り出されます。
[運用]ビュー上で仮想マシンサーバが接続する論理ネットワークとNIC番号との関連付け設定を行う
[運用]ビューのグループまたはモデルプロパティ設定の[ネットワーク設定]タブ上で、仮想マシンサーバが接続する論理ネットワークとNIC番号の組み合わせを登録します。物理NICに接続する論理ネットワークが複数ある場合は、それぞれの組み合わせを登録する必要があります。
VLAN制御の際、制御対象のマシンの登録情報からNIC番号に対応するNICの情報が取り出されます。そして、そのNICに関連付けられたスイッチとポートの情報から、VLANを割り当てる先となるスイッチとそのスイッチのポートが決定します。
グループ/モデルプロパティ設定の両方に設定がある場合は、モデルプロパティの設定が優先されます。
上記の設定を行ったうえで、マスタマシン登録などの操作を行うと、実際のVLANの割り当て/割り当て解除の制御が実行されます。上記設定だけでは、実際のVLANの割り当て/割り当て解除の制御は実行されません。
(2)仮想マシンサーバの仮想スイッチ側ネットワークへの追加/削除
SigmaSystemCenterから仮想マシンサーバの物理NICと仮想スイッチの接続などの制御を行うために、以下のSigmaSystemCenterの設定が必要です。下記設定を実施する前に、「5.3.4. 仮想環境のネットワーク制御を行うために必要な準備」を行う必要があります。
分散スイッチが制御対象の場合、[リソース]ビュー上で制御対象のスイッチを登録する
分散スイッチが制御対象の場合、vCenter Serverを使用してあらかじめ作成しておいた分散スイッチをSigmaSystemCenter上で収集を実行し、登録します。収集を行うと、[リソース]ビューのスイッチ一覧上に登録されます。
[リソース]ビュー上で仮想マシンサーバが接続する論理ネットワークの登録を追加する
[リソース]ビューの論理ネットワーク一覧上で、仮想マシンサーバの接続先となる論理ネットワークを登録します。
論理ネットワークには、仮想/分散スイッチとポートグループ(VLAN)の情報を登録する必要があります。
登録したポートグループは、制御の際に接続先となるポートグループの情報として使用されます。
仮想スイッチは、事前に仮想スイッチを作成しておく必要はありません。指定した名前の仮想スイッチが存在しないときは、接続の処理の際に自動的に作成されます。分散スイッチの場合は、あらかじめ、スイッチ一覧上に登録しておいた分散スイッチを指定する必要があります。
[リソース]ビュー上で制御対象の仮想マシンサーバのNICを登録する
[リソース]ビューのマシンプロパティ設定の[ネットワーク]タブ上で、仮想スイッチと接続するNICの情報を登録します。NICに関連付けるスイッチの設定がありますが、この画面で設定対象となるスイッチの種類は物理スイッチのため、仮想スイッチについては設定しません。
[運用]ビュー上で仮想マシンサーバが接続する論理ネットワークとNIC番号との関連付け設定を行う
[運用]ビューのグループまたはモデルプロパティ設定の[ネットワーク設定]タブ上で、仮想マシンサーバが接続する論理ネットワークとNIC番号の組み合わせを登録します。物理NICに接続する論理ネットワークが複数ある場合は、それぞれの組み合わせを登録する必要があります。
実処理の際、制御対象のマシンの登録情報からNIC番号に対応するNICの情報が取り出されます。また、論理ネットワークの登録情報から、接続先となる仮想スイッチが特定されます。
上記の設定を行ったうえで、マスタマシン登録などの操作を行うと、実際の物理NICと仮想スイッチの接続などの制御が実行されます。上記設定だけでは、実際の処理は実行されません。
(3)仮想マシンの仮想ネットワークへの追加/削除
SigmaSystemCenterから仮想マシンの仮想NICと仮想スイッチの接続などの制御を行うために、以下のSigmaSystemCenterの設定が必要です。下記設定を実施する前に、「5.3.4. 仮想環境のネットワーク制御を行うために必要な準備」を行う必要があります。
分散スイッチが制御対象の場合、[リソース]ビュー上で制御対象のスイッチを登録する
分散スイッチが制御対象の場合、vCenter Serverを使用してあらかじめ作成しておいた分散スイッチをSigmaSystemCenter上で収集を実行し登録します。収集を行うと、[リソース]ビューのスイッチ一覧上に登録されます。
[リソース]ビュー上で仮想マシンが接続する論理ネットワークの登録を追加する
[リソース]ビューの論理ネットワーク一覧上で、仮想マシンの接続先となる論理ネットワークを登録します。
論理ネットワークには、仮想/分散スイッチとポートグループ(VLAN)の情報を登録する必要があります。 登録したポートグループは、制御の際に接続先となるポートグループの情報として使用されます。 設定前にあらかじめポートグループを作成しておく必要はないため、存在しないポートグループを設定することが可能です。ただし、接続の処理が実行される操作の前に作成しておく必要はあります。
[運用]ビュー上で仮想マシンが接続する論理ネットワークとNIC番号との関連付け設定を行う
[運用]ビューのマシンプロファイルのネットワーク情報上で、仮想マシンが接続する論理ネットワークとNIC番号の組み合わせを登録します。仮想NICは10まで指定可能です。仮想NICの番号は、仮想スイッチに接続する仮想NICを特定するための情報として使用されます。
実処理の際、[運用]ビューの登録情報からNIC番号に対応する仮想NICの情報が取り出されます。また、論理ネットワークの登録情報から、接続先となる仮想スイッチが特定されます。
なお、仮想NICの接続先となる仮想スイッチやポートグループは、上記"(2)仮想マシンサーバの仮想スイッチ側ネットワークへの追加/削除"などの操作により、事前に作成しておく必要があります。仮想マシンの仮想ネットワークへの追加/削除の制御では、仮想スイッチやポートグループは自動作成されません。
上記の設定を行ったうえで、新規リソース割り当てなどの操作を行うと、実際の仮想NICと仮想スイッチの接続などの制御が実行されます。上記設定だけでは、実際の処理は実行されません。