SystemProvisioningの死活監視は、SystemProvisioningで提供される監視の機能です。ESMPRO/ServerManagerやvCenter Serverの死活監視が利用できない場合は、本機能を利用してください。
本機能では、以下の3種類の監視機能を提供しています。仮想化基盤監視については、VMwareでは利用できません。
Ping監視
Pingの疎通有無により、監視対象のマシンの死活監視を行います。
Port監視
監視対象のマシンに対して、指定のポートへの接続可否により、死活監視を行います。
仮想化基盤監視
仮想マシンサーバの場合のみ利用できます。仮想化基盤のOSからのレスポンスの有無により、監視対象のマシンの死活監視を行います。
本機能の設定は、[運用]ビュー上のグループプロパティ設定/モデルプロパティ設定/ホスト設定の[死活監視]タブや環境設定の[死活監視]タブで行うことができます。
また、本機能のPing監視、Port監視を利用するためには、管理対象マシン([運用]ビュー)のホスト設定の[ネットワーク]タブで、管理用IPアドレスの設定を行う必要があります。仮想化基盤監視については、管理対象マシンが仮想マシンサーバとして運用グループ上で稼動している場合に実行されます。
その他、各監視機能は、監視対象のマシンの状態が以下のすべての条件を満たしている場合に動作します。条件を満たしていないマシンに対しては、監視は行われません。
対象マシンのポリシー状態が「全て有効」であること
対象マシンのハードウェアステータスが「正常」であること
対象マシンのメンテナンスモードがOFFであること
また、各監視機能は、管理サーバと管理対象マシン間が疎通していることが前提となるため、ファイアウォールの設定やネットワーク環境に依存して監視が失敗してしまう場合がありますので注意してください。
意図しない監視結果になる場合は、設定や環境を確認してください。
以下に、監視が失敗(障害を誤検出)する例を記載します。
管理サーバ側で、"PVMService"サービスに対するICMP Echo Replyを受信できるようになっていない。
ICMP Echo Replyのファイアウォール例外設定については、「SigmaSystemCenter リファレンスガイド データ編」の「付録A WindowsファイアウォールにおけるICMP Echo Replyの例外設定方法」を参照してください。
管理対象マシン側が、pingに対して応答できるように設定されていない。
Pingパケットが、途中経路のネットワークでフィルタリングされている。
異常検出時に発行されるイベントは、以下のとおりです。
イベント区分: マシンアクセス不可能障害
通報元: AliveMonitor
イベントID: [PeriodicalAliveMonitor] TargetDown
イベントに対応する処理は、各標準ポリシーの「マシンアクセス不可能障害」、または「ターゲットアクセス不可」のポリシー規則で定義されています。