レポートのカスタマイズはレポート定義ファイルとレポートテンプレートファイルを編集して行うことができます。
レポート定義ファイルで使用するSigmaSystemCenterのデータを定義し、その定義情報を使用して、レポートテンプレートファイルにレポートの表示内容を記述します。
レポート定義ファイル
作成するレポートファイルの設定を行うためのxmlファイルで、レポートに使用するデータを定義することが可能です。
データベースから取得するデータの定義だけでなく、複数のテーブルの連結やデータ数のカウントなど新たなデータの定義を行うことも可能です。
レポート定義ファイルの作成を行うためには、作成例として説明されている「7.3.2. レポート定義ファイルの設定例」を参考に作成してください。
レポート定義ファイルで記述可能なデータ定義は、レポートの概要情報やSigmaSystemCenterがデータベース上に記録しているデータなどがあります。「7.3.4. 組み込みテーブル」に記載されている一覧情報を参照して、記述してください。
また、xmlファイルの各タグの記載ルールについては、「7.3.3. レポート定義ファイル」を参照してください。
レポートテンプレートファイル
レポートファイルの雛形となるxlsxファイルです。
レポート定義ファイルに記述したテーブルとカラムの定義名を使用して、レポートの表示内容を記述します。Excelのテーブルとグラフ機能などを使用して柔軟にレポートの内容をカスタマイズすることができます。
「7.3.5. レポートテンプレートファイル」を参照してください。
レポート定義ファイルおよびレポートテンプレートファイルは、既定では<SystemProvisioningのインストールフォルダ>\conf\reportdocumentフォルダに格納されています。レポートファイルの生成時には、このフォルダ内に存在するレポート定義ファイルおよびレポートテンプレートファイルが選択され、使用されます。 レポート定義ファイルおよびレポートテンプレートファイルの格納用フォルダは以下のレジストリ値によって変更することができます。
キー : HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\NEC\PVM\ReportDocument
値 (型) : DefinitionDir (REG_SZ)
<SystemProvisioningのインストールフォルダ>\conf下のフォルダ名、または、任意のフォルダの絶対パス
既定値は "reportdocument"
後述の図のようなイメージで各ファイルの定義を使用して、レポートの作成が行われます。