LUNは、管理対象マシンに接続されたディスクボリュームを識別するための番号です。管理対象マシン内で必ず一意の番号が割り当てられます。その他、SANブートの際にブートに使用するディスクボリュームを指定するための番号としても、使用されます。
LUNの指定は、明示的なLUNの指定を行う場合と明示的に指定しない場合の両方が可能です。ホスト設定の[ストレージ]タブ上のディスクボリュームの設定ごとに行うことができます。LUNを指定可能なストレージの種類は、iStorageとVNXのみです。NetAppの場合は、LUNの指定はできません。また、SMI-S(iStorage, VNX, Unity, VMAX3)を利用してストレージを管理している場合も、LUNの指定はできません。
グループプロパティ設定/モデルプロパティ設定の[ストレージ]タブでは、LUNを指定することはできません。グループプロパティ設定/モデルプロパティ設定で接続の設定を行った場合は、LUNの指定はなしとなります。
LUNの指定は、SigmaSystemCenter 3.0で指定できるようになりました。従来のバージョン(SigmaSystemCenter 2.1以前)からアップグレードした場合、明示的にLUNを指定しない設定となります。
LUNを明示的に指定する
指定番号のLUNがディスクボリュームに割り当てられます。指定した番号が既に割り当て済みの場合は、ディスクボリュームの接続処理は異常終了します。(*1)
LUNを明示的に指定しない
割り当てられるLUNの番号は、ディスクボリュームの接続処理実行時に決定します。ディスクボリュームの接続前に既に接続済みのディスクボリュームが存在する場合、空いているLUNが使用され、ホスト設定の設定順に上から順番に割り振られます。たとえば、接続済みのディスクボリュームにLUN2が割り当てられている場合、LUNは"0"から順に割り振られ、"2"はスキップされます。
(*1) iStorageでは、LUNの指定方法について、次の注意事項があります。
接続制御を行う前に既に接続済みの別ディスクボリュームに割り付けられているLUNの最終値から、連続して番号を指定する必要があります。LUNの最終値から番号を飛ばして指定した場合、接続処理は異常終了します。接続済みのディスクボリュームが存在しない場合は、"0"を指定する必要があります。
LUNの最終値の前に未割り当ての番号がある場合、その値を指定することは可能です。
たとえば、接続処理時にLUN0, LUN1, LUN3のディスクボリュームが存在する場合、"5"以上のLUNを指定するとエラーになります。この場合、LUN2かLUN4を指定する必要があります。