RDM用のLUNの利用方法は、SigmaSystemCenterから行う場合と、仮想化基盤製品から行う場合の2つの方法があります。
操作対象の仮想マシンサーバが起動中のときにRDMの操作を行う場合は、操作の内容によっては仮想マシンサーバとディスクボリュームの他の接続に影響がある場合があるので、注意してください。そのため、ストレージ製品や仮想化基盤製品で案内されている注意事項や各製品のサポート窓口に確認を実施してください。
(1)SigmaSystemCenterから行う場合
RDM用のLUNとしてディスクボリュームをSigmaSystemCenterに登録するためには、ssc rdmstorage updateコマンドを使用して、対象のディスクボリュームがRDM用途であることを宣言する必要があります。
対象のディスクボリュームは、ディスクボリューム作成後に、以下の方法で、仮想マシンサーバに認識させ利用できる状態にしてから、RDM用途として宣言を行います。
VMwareの場合
ssc scan datastoreコマンドを実行します。
Hyper-Vの場合
ホストOS上で、ディスクの再スキャンを実行した後、フェールオーバー クラスター マネージャーでクラスターに登録します。その後、SigmaSystemCenter上で収集を実行し、ディスクボリュームの情報を取り込みます。
ディスクの再スキャンは ssc scan datastoreコマンドで行うことも可能です。
RDM用途であることが宣言されたディスクボリュームは、[仮想]ビュー/仮想マシンサーバ上のLUN一覧や[運用]ビュー/リソースプールで閲覧することができるようになります。
RDM用途に宣言したディスクボリュームは、仮想マシンに割り当てて利用します。利用方法については、「4.3.14. RDMの利用方法(LUN作成時)」や「4.3.15. RDMの利用方法(LUN削除時)」を参照してください。
なお、ストレージ管理ソフトウェアで対象のディスクボリュームの作成や接続を行い、ディスクボリュームをSigmaSystemCenterの[リソース]ビュー上に登録していない場合、Webコンソール上でRDM用途として宣言できていないディスクボリュームの情報を確認することができないため、ssc rdmstorage showコマンドで行う必要があります。
(2)仮想化基盤製品から行う場合
仮想化基盤製品上でRDM用途のディスクボリュームを仮想マシンに割り当てて作成した場合、SigmaSystemCenter上で収集を行うと、SigmaSystemCenterは、RDM用途のディスクボリュームとして使用中の状態で対象のディスクボリュームを認識します。
仮想化基盤製品上で、使用中の状態になっているRDM用途のディスクボリュームの割り当てを仮想マシンから外した場合、SigmaSystemCenterは、収集後、使用済みの状態で対象のディスクボリュームを認識します。