ストレージプールとは、ディスクアレイ上の複数の物理ディスクを束ねて、仮想的に管理できるようにされたものです。
ストレージプールにより、ディスクアレイの物理的な構成を意識することなく、ディスクアレイを利用することができるようになります。
ストレージプールには、容量の管理方法の違いにより、実容量プールと仮想容量プールの2種類があります。
ストレージプールの種類 | 説明 |
---|---|
実容量プール | 物理サイズ(プールに登録している物理ディスクの総計)が、総容量となるプール。 |
仮想容量プール | 物理サイズ(プールに登録している物理ディスクの総計)を超えて総容量を設定することができるプール。 実際のサイズ以上の容量に見せかけることができる。 一般的にシンプロビジョニングと呼ばれる技術で実現される。 |
ストレージプールの実現方法や名称は各ストレージ機種ごとに異なります。SigmaSystemCenterでは、以下の表のように対応します。
ストレージ機種 | 種類 | 容量の管理方法 | ディスクボリューム作成機能の利用可否 |
---|---|---|---|
iStorage | ベーシックプール | 実容量プール | 利用可能 |
ダイナミックプール | 実容量プール | 利用可能 | |
仮想容量プール | 仮想容量プール | 利用可能 | |
階層プール | 実容量プール | 利用可能 ※ | |
仮想容量階層プール | 仮想容量プール | 利用可能 ※ | |
VNX | RaidGroup | 実容量プール | 利用可能 |
StoragePool | 仮想容量プール | 利用可能 | |
NetApp | Aggregate | 実容量プール | 利用可能 |
VMAX3 | ストレージリソースプール | 仮想容量プール | 利用不可 |
Unity | プール | 仮想容量プール | 利用可能 |
※iStorageManager Ver9.4以降、iStorageManager Integration Base Ver9.4以降、iStorageのストレージ制御ソフト 0940以降が必要です。
SigmaSystemCenterでは、登録しているディスクアレイ配下のすべてのストレージプールについて、情報を閲覧することができます。
SigmaSystemCenterから、ストレージプールの作成・削除を行うことはできません。ストレージ管理ソフトウェアでストレージプールを作成後に、ストレージ収集を実行し、ストレージプールの情報をSigmaSystemCenterに取り込む必要があります。