SigmaSystemCenterでは、ストレージプールの容量の情報を、以下のように複数の観点で確認することができます。
下記の情報は、Webコンソールの[リソース]ビューのストレージプール一覧やssc show storagepoolコマンドで確認することができます。
(1)割り当て上限
ストレージプールの総容量です。ストレージ管理ソフトウェア上でストレージプールを作成するときに指定します。割り当て容量の上限値となり、割り当て上限を超えてディスクボリュームを作成することはできません。
仮想容量プールの場合、物理容量以上の値を定義可能です。
実容量プールの場合、実際に使用可能な容量を示すため、物理容量と同じ値になります。
VNX/UnityのStoragePoolでは、割り当て上限の指定ができないため、ディスボリュームの作成が可能な上限は使用するストレージ機種の上限までとなります。SigmaSystemCenter上の表示では、割り当て上限は、物理容量と同じ値として扱います。
(2)割り当て容量
ストレージプール上に作成されたディスクボリュームのサイズの総和です。仮想容量プールの場合、ストレージプールの実際の使用状況は実消費量で確認しますが、割り当て容量の情報により、ストレージプール上で最終的にどの程度の容量が消費されることになるかを確認することができます。Webコンソールでは、次の情報を確認することができます。
割り当て容量の値
割り当て上限に対する割り当て容量の割合
仮想容量プールの場合、物理容量以上の値を定義可能です。
(3)物理容量
ストレージプールを構成する物理ディスクの容量の総和です。実容量プールの場合、割り当て上限と同じ値になります。
(4)実消費量
ストレージプール上で、実際の使用領域としてディスクボリュームに割り当てられている領域の容量です。実消費量の情報から、ストレージプールの物理的な領域の空き状況を確認することができます。Webコンソールでは、次の情報を確認することができます。
実消費量の値
物理容量に対する実消費量の割合
ストレージプールが実容量プールの場合は、割り当て容量と同じ値になります。
実消費量が物理容量の60%を超えるストレージプールがあるとき、Webコンソールのストレージの基本情報に以下の警告が表示されます。
60%以上 - での警告
80%以上 - での警告
上記の各情報と各ストレージ機種で使用される用語との対応関係は、以下の表のとおりです。
製品 | 用語 | ||||
---|---|---|---|---|---|
SigmaSystemCenter | 割り当て上限 | 割り当て容量 | 物理容量 | 実消費量 | |
iStorage | ベーシックプール ダイナミックプール 階層プール | 容量 | 使用量 | なし (容量を表示) | なし (使用量を表示) |
仮想容量プール 仮想容量階層プール | 容量 | 使用量 | 実容量 | 割り当て済み容量 | |
VNX | RaidGroup | なし (Total Capacityを表示) | なし (Total Capacity - Free Capacityを表示) | Total Capacity | Total Capacity - Free Capacity |
StoragePool | なし (User Capacityを表示) | Total Subscribed Capacity | User Capacity | Consumed Capacity | |
NetApp | なし (Total Capacityを表示) | なし (Used Capacityを表示) | Total Capacity | Used Capacity | |
VMAX3 | StorageResourcePools | なし (Usable Capacityを表示) | Subscribed Capacity | Usable Capacity | Allocated Capacity |
Unity | プール | なし (User Capacityを表示) | Total Subscribed Capacity | User Capacity | Consumed Capacity |
その他、以下の観点で確認することもできます。
(5)タグ
ストレージプールにタグを設定している場合に確認することができます。Webコンソールの[リソース]ビューでのみ確認可能です。
各ストレージプールに設定したタグを一覧表示します。また、タグごとに集約した以下の情報を確認することができます。
割り当て上限
割り当て容量
物理容量
実消費量
作成可能ボリュームサイズ
ディスクアレイ名
(6)作成可能ボリュームサイズ
ストレージプールにタグを設定している場合に確認することができます。Webコンソールの[リソース]ビューでのみ確認可能です。
ストレージプールのタグを指定してディスクボリュームを作成する際に、各タグ指定時に作成可能なディスクボリュームの最大容量を示します。
(7)ディスクアレイ名
ストレージプールにタグを設定している場合に確認することができます。Webコンソールの[リソース]ビュー(「ストレージ」ノード選択時)でのみ確認可能です。
各タグを設定しているストレージプールが属するディスクアレイ名を示します。ディスクアレイ名を選択すると、選択したディスクアレイ情報画面へ移動します。