iStorage(FCモデル)のストレージ制御に関する概念は下記の図のとおりです。
ディスクボリューム接続制御は、iStorageManagerではアクセスコントロールと呼んでいます。 iStorageManagerにおいて、アクセスコントロールとは、LDセットと論理ディスクの割り当ての情報をiStorageに登録する制御です。このアクセスコントロールの制御により、管理対象マシンから論理ディスクへのアクセスがiStorageから許可され、管理対象マシンは論理ディスクにアクセスできるようになります。
LDセットとは、マシン上のHBAからディスクアレイ上のポートを経由して論理ディスクまでのパスを表すための概念です。 アクセスコントロールの制御の前に、対象のLDセットに対し、管理対象マシンのHBAを登録し、ディスクアレイ側で使用するポートのモードをWWNモードに設定する必要があります。HBAを一意に識別するための識別子として、WWPNの情報が使用されます。
SigmaSystemCenterは、iStorageManagerからLDセットの情報を取得し、LDセットの情報からHBAの情報を登録します。また、HBAの情報として、WWPN以外に、グループプロパティ設定/モデルプロパティ設定/ホスト設定上でHBAを仮想的に扱うための情報としてHBA番号の情報を独自に使用します。
パスについては、HBAの構成を冗長化する場合は、接続パスとしてiStorageManagerのLDセットの設定にHBAをすべて登録する必要があります。SigmaSystemCenterでも、グループプロパティ設定/モデルプロパティ設定/ホスト設定上のHBA番号とディスクボリュームの関連付け情報に使用するHBAをすべて登録しておく必要があります。マシン上のHBAとディスクアレイ上のポートとの組み合わせについては、設定をする必要はありません。