SMI-SによるiStorageの管理は、SystemProvisioningと制御対象のiStorage上で動作するSMI-S Provider(ストレージ制御ソフト)とが連携して行われます。SigmaSystemCenter管理サーバからLAN経由で直接iStorageにアクセスできるようにしてください。
なお、iStorage上のストレージ制御ソフトは、ストレージ制御以外にIOPS制御、iStorage監視、データレプリケーション表示のオプション機能を利用する際にも使用されます。
iStorageManagerは、SigmaSystemCenterのストレージ制御時には使用されませんが、iStorageの管理用に利用可能です。
iStorageManager Integration Baseについては、本構成では必要ありません。
iStorageと管理対象マシンは、同一のSANのネットワークに接続してください。iStorageとiStorageManagerは、LAN経由かSAN経由のどちらかで接続しておく必要があります。通常は、LAN経由の方が使用されます。IOPS制御を使用する場合はLAN経由で使用してください。
管理対象マシンとiStorageの間のパスが複数ある冗長構成の場合は、管理対象マシンにStoragePathSaviorをインストールする必要があります。
なお、同じディスクアレイに対してSMI-Sによる管理とiStorageManager Integration Baseを使用した管理の両方を行うことはできません。SMI-Sによる管理を行う場合は、"iStorageManager"のサブシステムの登録は行わないようにしてください。
性能データ収集の連携を行う場合は、SigmaSystemCenter側にはSystemMonitor性能監視が必要です。iStorage側にはiStorageManagerとPerforMateが必要です。SystemMonitor性能監視からLAN経由でiStorageManagerとPerforMateに通信できるようにください。その他、SigmaSystemCenterの管理サーバに、iStorageManagerに添付されているSigmaSystemCenter連携スクリプトのインストールが必要です。
また、SigmaSystemCenterのWebコンソールのマシン上にPerforNaviがインストールされている場合は、Webコンソールの性能グラフからPerforNaviを起動することができます。
本連携の詳細については、「SystemMonitor性能監視 ユーザーズガイド」の「9. iStorage上のLUNの性能データ収集」を参照してください。
SystemMonitor性能監視については、「2.7.3. SystemMonitor性能監視の概要 - 性能履歴情報の収集、蓄積、閲覧、閾値監視」を参照してください。
各製品・コンポーネント間の接続のプロトコルやポート番号については、「SigmaSystemCenter リファレンスガイド データ編」の「付録A ネットワークポートとプロトコル一覧」を参照してください。
iStorageの利用環境の構成例は、下記の図のとおりです。
iStorageManagerを使用してストレージの初期設定を行い、SigmaSystemCenterのサブシステムの設定を行ってください。
iStorageManagerの設定
対象のディスクアレイを管理対象として登録します。ディスクアレイのパスが複数ある場合は、それぞれが管理されるように設定を行います。
iStorageManager の利用者アカウントの登録を実施します。
AccessControlのライセンスを解除し、利用可能な状態にします。
IOPS制御機能を利用する場合、iStorageのI/O流量制御機能を有効にするため、IO Load Manager のライセンスを解除します。
データレプリケーションの表示機能を利用する場合、iStorageのDDR機能を有効にするため、DynamicDataReplication のライセンスを解除します。
SigmaSystemCenterの[管理]ビュー / サブシステムの追加設定
管理対象のディスクアレイごとにサブシステム"SMI-S Service"の追加が必要です。
サブシステム"SMI-S Service"追加時に指定する項目は以下のとおりです。
URL
以下の形式で接続先のディスクアレイのIPアドレスを設定します。
http:// 装置IPアドレス(SMI-S Provider) : port番号
ポート番号のデフォルトはhttpの場合5988、httpsの場合5989です。ポート番号の部分は省略可能です。
アカウント名
接続先のディスクアレイの管理者アカウントを設定します。
パスワード
管理者アカウントのパスワードを設定します。
SMI-S Providerの利用方法については、「iStorageソフトウェア SMI-S Provider 利用の手引 - Mシリーズ」を参照してください。
SigmaSystemCenterでストレージ管理ができるようにするために、上記に続いて、「6.2.3. iStorage制御のために必要な事前の設定について」の作業も必要です。