iStorageの制御を行うためには、iStorageManagerとiStorageManager Integration Baseが必要です。 iStorageManager Integration Baseは、SystemProvisioningのインストール先と同じ管理サーバにインストールする必要があります。iStorageManagerは、SystemProvisioningと同一の管理サーバと別管理サーバのどちらの構成でも利用可能です。iStorageManagerを別管理サーバにインストールする場合は、SigmaSystemCenter管理サーバからLAN経由でiStorageManagerにアクセスできるようにiStorageManager Integration Baseを設定します。
なお、連携可能なiStorageManagerの数は1つのみです。管理対象のディスクアレイが、複数のiStorageManager上で別々に管理されている場合は本構成で管理することができないため、SMI-Sによる管理も利用してください。「6.2.2. iStorage(SMI-S)利用時のシステム構成」を参照してください。
iStorageと管理対象マシンは、同一のSANのネットワークに接続してください。iStorageとiStorageManagerは、LAN経由かSAN経由のどちらかで接続しておく必要があります。通常は、LAN経由の方が使用されます。IOPS制御を使用する場合はLAN経由で使用してください。
iSCSIを利用する場合は、SAN環境がIP-SAN環境となりますが、iStorageManagerやSystemProvisioningの各製品間の構成は、基本的にSAN環境と同様の構成で利用可能です。
管理対象マシンとiStorageの間のパスが複数ある冗長構成の場合は、管理対象マシンにStoragePathSaviorをインストールする必要があります。
なお、同じディスクアレイに対してSMI-Sによる管理とiStorageManager Integration Baseを使用した管理の両方を行うことはできません。iStorageManager Integration Baseを使用した管理を行う場合は、同じディスクアレイを対象として"SMI-S Service"のサブシステムの登録は行わないようにしてください。
また、IOPS制御、iStorage監視、データレプリケーション表示の機能を使用する場合、SystemProvisioningはiStorage上のストレージ制御ソフトと連携します。SystemProvisioningの管理サーバとiStorage間で通信できるようにしてください。
性能データ収集の連携を行う場合は、SigmaSystemCenter側はSystemMonitor性能監視、iStorageManager上にはPerforMateが必要です。SystemMonitor性能監視からLAN経由でiStorageManagerとPerforMateに通信できるようにする必要があります。その他、SigmaSystemCenterの管理サーバに、iStorageManagerに添付されているSigmaSystemCenter連携スクリプトのインストールが必要です。
また、SigmaSystemCenterのWebコンソールのマシン上にPerforNaviがインストールされている場合は、Webコンソールの性能グラフからPerforNaviを起動することができます。
本連携の詳細については、「SystemMonitor性能監視 ユーザーズガイド」の「9. iStorage上のLUNの性能データ収集」を参照してください。
SystemMonitor性能監視については、「2.7.3. SystemMonitor性能監視の概要 - 性能履歴情報の収集、蓄積、閲覧、閾値監視」を参照してください。
各製品・コンポーネント間の接続のプロトコルやポート番号については、「SigmaSystemCenter リファレンスガイド データ編」の「付録A ネットワークポートとプロトコル一覧」を参照してください。
iStorageの利用環境の構成例は、下記の図のとおりです。
iStorageManagerとiStorageManager Integration Baseをインストール後、iStorageManagerとiStorageManager Integration Baseの初期設定を行ってください。
iStorageManager の設定
対象のディスクアレイを管理対象として登録します。ディスクアレイのパスが複数ある場合は、それぞれが管理対象となるように設定を行います。
iStorageManager の利用者アカウントの登録を実施します。
AccessControlのライセンスを解除し、利用可能な状態にします。
IOPS制御機能を利用する場合、iStorageのI/O流量制御機能を有効にするため、IO Load Manager のライセンスを解除します。
データレプリケーションの表示機能を利用する場合、iStorageのDDR機能を有効にするため、DynamicDataReplication のライセンスを解除します。
iStorageManager Integration Base の設定ファイルiSMSM.confの記述
iStorageManager Integration Base からiStorageManagerに接続するための情報として、接続先となるiStorageManager管理サーバのIPアドレスやポートの情報をiSMSM.confに記述します。
iSMSM.confは<iStorageManager Integration Baseのインストールフォルダ>\conf下に置きます。
SigmaSystemCenterの[管理]ビュー / サブシステムの追加設定
サブシステムの設定にサブシステム種類 "iStorage Manager" を追加します。追加可能な"iStorage Manager"のサブシステムは1つのみです。
SigmaSystemCenterでストレージ管理ができるようにするために、上記に続いて、「6.2.3. iStorage制御のために必要な事前の設定について」の作業も必要です。