ルートリソースプールのリソース使用状況では、ルートリソースプールのVM数、CPU、vCPU、メモリ、データストア、LUNの状況を、"総数"、"消費"、"未使用"、"予約済"、"実際に消費"の情報で確認することができます。
リソース使用状況は、[リソースプール]タブに切り替えたときや情報再取得や画面更新を実行したときに更新されます。"実際に消費"以外の各情報は、構成情報データベースに登録されているデータを元に更新されます。"実際に消費"の情報は仮想化基盤製品から取得した仮想マシンサーバの実情報が元となります。
総数
全体のリソースの量です。リソースプールに所属する仮想マシンサーバ、データストアが持つリソースの量から算出されます。故障中の仮想マシンサーバの情報は加算されません。
消費
リソースプールのリソースの消費量です。リソースプールを使用しているテナントやグループ配下の仮想マシンのデータを元に、リソースプールの消費量が計算されます。リソースプールに所属している仮想マシンサーバ上で実際に使用されているリソースの使用量と異なる場合があります。ルートリソースプールに対するリソースの消費量のチェックは行われないため、総数を超えるリソースの消費が可能です。"消費"は、次の2つの情報で構成されます。
消費量の値
"総数"で示される全体のリソース量に対する消費量の割合
未使用
リソースの未使用の量です。"未使用"の値は、"総数"の値から"消費"の値を引いた値です。次の2つの情報で構成されます。
未使用の量の値
"総数"で示される全体のリソース量に対する未使用量の割合
予約済
配下のサブリソースプールの総数の合計値が、予約済の情報として表示されます。サブリソースプールを切り出す際に「上限を超えた値を指定する」指定を有効にした場合、"総数"の値を超えてサブリソースプールを切り出すことができます。"予約済"は、次の2つの情報で構成されます。
予約済の量の値
"総数"で示される全体のリソース量に対する予約済量の割合
実際に消費
リソースプールに所属している仮想マシンサーバ上で実際に使用されている該当リソースの使用量です。"消費"の値がリソースプールを使用しているテナントやグループ配下の仮想マシンのデータから算出されるのに対し、"実際に消費"の値は実環境におけるリソースの使用状況を示します。次の2つの情報で構成されます。故障中の仮想マシンサーバの情報は加算されません。
実際に消費されているリソース量の値
"総数"で示される全体のリソース量に対する実際に消費されているリソース量の割合
"総数"値との割合の情報はバーで表示されます。"消費"と"予約済"と"実際に消費"については、次のようにバーの表示の色が割合により変更されます。"未使用"については、緑色の表示のみです。
割合 < 60% : 緑色
60% ≦ 割合 < 80% : 黄色
80% ≦ 割合 : 赤色
各リソースにおける各項目の詳細について、説明します。
リソース | 項目 | 説明 |
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VM数 | 総数 | リソースプールに所属する仮想マシンサーバに接続するデータストア上で作成可能な仮想マシンの数を合計した値です。集計対象となるデータストアは、データストアの設定でVM作成先候補に設定されているもののみです。各データストアにおける仮想マシンの台数の上限は、データストア編集で設定します。 |
消費 | リソースプールを使用して作成された仮想マシンの台数です。 | |
未使用 | "総数"の値から"消費"の値を引いた値です。 | |
予約済み | 配下のサブリソースプールの総数の合計値です。 | |
実際に消費 | リソースプールを使用しているテナントやグループ配下の仮想マシンのうち、起動中の仮想マシンの数です。すべてのマシンが起動中の場合は、"消費"と同じ値になります。また、マスタVMやレプリカVMなど稼動ステータスがOffのマシンは台数に含まれません。 | |
CPU | 総数 | リソースプールに所属する仮想マシンサーバのCPUの周波数を合計した値です。各仮想マシンサーバの周波数は、VMサーバ一覧で確認することができます。 各仮想マシンサーバの周波数は搭載するCPUの周波数と搭載する数を掛け合わせたものです。搭載するCPU数の数え方は仮想化基盤製品により異なります。
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消費 | リソースプールを使用しているテナントやグループ配下の仮想マシンに割り当てられたCPUリソースの合計値です。個々の仮想マシンに割り当てられたリソースの量は、次のように仮想マシンに割り当てられたvCPU数の情報とvCPUの単位の情報から計算されます。
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未使用 | "総数"の値から"消費"の値を引いた値です。 | |
予約済み | 配下のサブリソースプールに割り当てられたCPUリソースの合計値です。配下のサブリソースプールのvCPUの総数の合計値とvCPUの単位の情報から計算されます。
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実際に消費 | 仮想マシンサーバの実際のCPU負荷状況の情報の合計値です。仮想化基盤製品から情報を収集します。仮想マシンの負荷以外に、仮想関係の制御のために実行される仮想マシンサーバ自身の処理の負荷も本情報に反映されます。 | |
vCPU | 総数 | 対象リソースプールにおける"vCPUの単位"の指定値と仮想マシンサーバの情報から計算されます。
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消費 | リソースプールを使用しているテナントやグループ配下の仮想マシンに割り当てられたvCPU数の合計値です。各仮想マシンに割り当てられたvCPU数は、[仮想]ビューの仮想マシンの基本情報におけるCPU数の値やssc changehistory show コマンドのCpuProfile VirtualQuantity の値で確認することができます。 | |
未使用 | "総数"の値から"消費"の値を引いた値です。 | |
予約済み | 配下のサブリソースプールの総数の合計値です。 | |
実際に消費 | リソースプールを使用しているテナントやグループ配下の仮想マシンのうち、起動中の仮想マシンのみを計算対象としたvCPU数の合計値です。すべてのマシンが起動中の場合は、"消費"と同じ値になります。 | |
メモリ | 総数 | リソースプールに所属する仮想マシンサーバのメモリサイズを合計した値です。各仮想マシンサーバのメモリサイズは、VMサーバ一覧で確認することができます。 |
消費 | リソースプールを使用しているテナントやグループ配下の仮想マシンに割り当てられたメモリサイズの合計値です。各仮想マシンに割り当てられたメモリサイズは、[仮想]ビューの仮想マシンの基本情報におけるメモリサイズの値や、ssc changehistory show コマンドのMemoryProfile VirtualQuantity の値で確認することができます。 | |
未使用 | "総数"の値から"消費"の値を引いた値です。 | |
予約済み | 配下のサブリソースプールの総数の合計値です。 | |
実際に消費 | リソースプールに所属する仮想マシンサーバの実際のメモリ使用量の合計値です。各仮想化基盤製品の動的なメモリ管理の機能によりメモリ使用状況に合わせてメモリの実際の割り当て配分が自動的に変更されます。そのため、消費で表示されるメモリサイズとは、異なる量のメモリリソースが仮想マシンに割り当てられます。動的なメモリ管理については、メモリシェア、メモリ予約、メモリリミットで設定することができます。 | |
データストア | 種別 | タグが設定されたデータストアが存在する場合、タグごとに集計を行った結果が、"データストア(tag)"の形式で表示されます。tagの表記のないものは、タグの有無にかかわらずすべてのデータストアを集計した値となります。 |
総数 | リソースプールに所属する仮想マシンサーバに接続するデータストアの容量×使用率上限(%)を合計した値です。集計対象となるデータストアは、データストアの設定でVM作成先候補に設定されているもののみです。各データストアにおける使用率上限(%)は、データストア編集で設定します。 | |
消費 | リソースプールを使用しているテナントやグループ配下の仮想マシンに割り当てられた仮想ディスクのサイズの合計値です。各仮想マシンに割り当てられた仮想ディスクのサイズは、[仮想]ビューの仮想マシンの仮想ディスク一覧におけるサイズ(GB)の値や、ssc changehistory show コマンドのStorageProfile[x] Sizeの値で確認することができます。 | |
未使用 | "総数"の値から"消費"の値を引いた値です。 | |
予約済み | 配下のサブリソースプールの総数の合計値です。 | |
実際に消費 | リソースプールに所属するデータストアの実際の使用量の合計値です。各仮想化基盤製品のシンプロビジョニングの機能により、実際の使用量は仮想ディスクサイズの合計値より少ない場合があります。 データストア一覧の各データストアの使用量(GB)の合計値と同じ値ですが、データストア一覧の方は構成情報データベースのデータを元に表示されるので、最新の情報が表示されずに"実際に消費"の値と異なる場合があります。その場合は、収集操作を行ってください。 | |
LUN | 種別 | RDM用途のLUNを10GBの倍数のサイズごとに集計を行った結果が、"LUN(sizeGB)"の形式で表示されます。集計範囲はsizeGB以上size+10GB未満となります。 タグが設定されたLUNが存在する場合、各サイズに対してタグごとに集計を行った結果が、"LUN(sizeGB,tag)"の形式で表示されます。tagの表記のないものは、タグの有無にかかわらずすべてのLUNを集計した値となります。 |
総数 | リソースプールに所属する仮想マシンサーバ上にあるRDM用途のLUN数の合計値です。 | |
消費 | リソースプールから仮想マシンに割り当てられて使用されたLUNの数です。使用状態が"使用中"、"使用済"のLUNが集計対象となります。リソースプールに"使用済"のLUNが存在する場合、リソースプールの"消費"値は、配下のサブリソースプールの"消費"値の合計とは一致しません。 | |
未使用 | "総数"の値から"消費"の値を引いた値です。 | |
予約済み | 配下のサブリソースプールの総数の合計値です。 | |
実際に消費 | "消費"と同じ値です。 |