制約グループ機能は、VM配置制約機能に対し、複数の仮想マシン、および、仮想マシンサーバのホストをグループ化します。
制約グループは、配置制約設定時、ホストの代わりに制約対象/制約先に利用することができます。
制約グループには、2つの種別があります。それぞれの機能については、下表記載のとおりです。
種別 | 機能 |
---|---|
VM制約グループ | 仮想マシンをグループ化する。 各制約の制約対象に設定することが可能。 |
VMサーバ制約グループ | 仮想マシンサーバをグループ化する。 Pin制約の制約先に設定することが可能。 |
制約対象にVM制約グループを設定した配置制約は、そのVM制約グループに所属するすべての仮想マシンに対する制約とみなします。
下図は
仮想マシン: VM-001, VM-002, VM-003 のように3台の仮想マシンが存在し、それらに対してPin制約として仮想マシンサーバ(VMサーバ)への制約を設定する場合の例です。
A)は、各仮想マシンに対し、それぞれ"VMサーバ"にPin制約を設定した例です。
B)は、各仮想マシンをVM制約グループとしてグループ化し、このVM制約グループを"VMサーバ"にPin制約を設定した例です。
これら2つの制約例は、同じ制約が設定されているものと解釈されます。
また、A)の例の場合、新たに仮想マシン(VM-004)を追加して同じ配置制約を設定する場合、VM-004に対しても既存と同じように設定する必要がありますが、B)の例の場合はVM制約グループにVM-004を追加することで実現することが可能となります。
特に、Pin制約の制約先が複数存在するような場合には、A)の例ではVM-004にすべての制約を設定する必要があるため、B)の例のように、VM制約グループを利用することで管理を簡略化することが可能になります。
制約グループの設定先と、設定可能なホストについては、下表のとおりとなります。
種別 | 設定(所属)先 | 設定可能なホスト |
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VM制約グループ | グループ (マシン種別:VM) | グループ所属のホスト |
VMサーバ制約グループ | グループ/モデル (マシン種別:VMサーバ) | 設定先がグループの場合 グループ所属ホストのうち、モデルに割り当てていないもの、 および、未割り当てのホスト 設定先がモデルの場合 グループ所属ホストのうち、設定先モデルに関連付くもの、 および、未割り当てのホスト |
配置制約の設定時において、VM制約グループは所属グループに関わらず制約対象に利用することができます。 VMサーバ制約グループは、配置制約を設定するグループ/モデルが同一のものに限り、制約先に利用することができます。モデルに作成した制約グループは、グループに設定することはできません。
VM制約グループに対しては、以下の制限があります。
EQ制約が設定されているVM制約グループに所属するホストを、他のVM制約グループに設定することはできません。
Pin制約、NE制約、および、Hold制約が設定されているホストを、EQ制約が設定されているVM制約グループに追加することはできません。
VM制約グループは、すべてのグループに対する設定の総和に対し、1000個まで設定することが可能です。
VMサーバ制約グループは、各グループ/モデルに対して100個まで設定することが可能です。
1つの制約グループに所属できるホスト数の上限は、100となります(ただし、EQ制約、またはNE制約を設定する場合、別途上限があります)。
これらの上限を超える設定を行うことは、推奨されません。
VM制約グループの設定については、「SigmaSystemCenter リファレンスガイド Web コンソール編」、および「ssc コマンドリファレンス」を参照してください。