5.5.5. ユースケース

音声データはice micノードの出力をイベントデータとして そのままバックエンドに送信するような使用方法を想定しておりません。 エッジ内で分析に使用した結果をイベントデータとしてバックエンドに送信するか、 ファイルに保存してファイル単位で送信するといった方法で使用することを推奨します。

5.5.5.1. 異常巨大音発生時の自動アラート通知

オーディオデバイスから音声を取得し、Node-REDに備え付けのfunctionノードを使用して閾値チェックをすることで、 音声が閾値以上の音量かどうかをチェックし、異常な巨大音が発生しているかどうかを確認することができます。 巨大音の発生が確認できた場合には視覚可能なアラート(パトライトの点灯等)をするなど、特定の処理を自動的に実行することができます。

接続するオーディオデバイスはIPカメラだけでなく、USBマイク/カメラやオンボードのデバイスを使用することができます。

usecase1

5.5.5.2. 音声のAI分析(話者識別や異常音の判別)に基づくデバイスアクチュエーション

オーディオデバイスから音声を取得し、ICEが提供するAI連携用ノードを使用することで、音声データに対するAI分析を行うことが可能です。 AIにより話者を識別したり、環境音の中の異常音を判別するなどの分析を実行し、 判別結果に応じた処理を実行することが可能です。

たとえば、話者に応じてスピーカーで呼びかける音声を再生するといったアプリケーションを実現できます。

音声のAI分析には音声をスペクトログラムと呼ばれる画像に変換し、画像をAIで分析します。 ICEではSI部品として音声を画像に変換するためのaudio2imageノードを提供できます。

usecase2

5.5.5.3. ホットワード検知による音声コマンド処理

3rdpaty製ノードを利用することで、音声からホットワード検知(特定の単語の検知)を行い、 ホットワードが発せられたときにのみ特定のコマンドを実行するアプリケーションを実現できます。

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