収集の操作はリソースの種類や対象の範囲別に多数ありますが、収集される情報の範囲別に整理すると、次の表のようになります。
各ユーザインタフェースの詳細については、「SigmaSystemCenterリファレンスガイド Webコンソール編」、「sscコマンドリファレンス」を参照してください。
情報収集範囲 | 操作 (Webコンソール/sscコマンド) | 説明 | |
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すべてを一括して収集する(全収集)。 | 以下のいずれかの操作を行う。
| 登録中のすべてのリソースについて、情報の収集が行われます。また、登録中の全サブシステムで収集が行われます。収集される情報の詳細については他の収集範囲の説明を参照してください。
すべての情報の収集が行われ、収集対象の情報を間違えることがないため、収集に時間がかからない場合は本操作を利用してください。逆に収集に時間がかかる場合は収集対象を選択して収集の操作を行うことで、収集の実行時間の短縮を図れます。
全収集の実行時間は、以下の標準的なサブシステムのフル構成の環境で、約2分かかります。実行時間は、台数やハードウェアのスペックに依存するため、参考情報としてください。
なお、例外として、以下の項目については本操作の対象外になっています。
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ssc collect all | |||
定期収集 | 任意の間隔で、全収集の処理が定期的に自動で実行されます。 [管理]ビュー→[環境設定]→[全般]タブで[情報収集を行う]のチェックをオンにすることで本機能が有効になります。
SigmaSystemCenter以外のツールで管理対象の環境を操作する運用が多い場合は、本機能を利用して、管理対象の環境の情報をSigmaSystemCenterの管理情報に定期的に反映するようにしてください。 逆に、通常の運用では他のツールを使用せずSigmaSystemCenterを使用して管理対象マシンの運用を行う場合は、操作実行時に管理対象マシンの最新の状態が反映されるため、本機能を利用する必要はありません。
| ||
マシンに関連する情報を収集する。 | マシン別に一通りの情報を収集する。 | 以下のいずれかの操作を行う。
| 操作対象のマシンに関連する情報の収集が行われます。
SigmaSystemCenter以外のツールを使用して電源制御を行った場合や管理対象マシンの構成を変更した場合は、本操作で収集を行ってください。
操作対象が仮想マシンサーバの場合は、[マシン収集]の操作では配下の仮想マシンの情報の収集は行われません。収集対象が配下の仮想マシンも含む場合は、[収集]の操作を行ってください。
収集により、以下の情報が更新されます。
また、対象が仮想マシンサーバ・仮想マシンの場合、操作対象に関連する以下の情報の収集も行われます。
ストレージやネットワークのサブシステム経由で取得する情報やソフトウェアの情報は対象のマシンに関連する設定がある場合でも収集されないため、別途収集を行う必要があります。テンプレートについては、仮想マシンサーバに対して、本操作ではなく[収集]の操作で収集可能です。 |
ssc collect machine | |||
仮想マシンサーバに対して配下の仮想マシンも含めた収集を行う。 | [仮想]ビュー→仮想マシンサーバを選択→[操作]メニュー→[収集] | 仮想マシンサーバのみ利用可能な操作です。上記のマシン収集の処理に加えて、配下の仮想マシンに対してもマシン収集が行われます。
また、仮想マシンサーバに登録されているテンプレートの情報の収集も行われます。
配下の仮想マシンも一括して情報収集したい場合やSigmaSystemCenter以外のツールで操作対象の仮想マシンサーバ上で新規に仮想マシンを作成した場合は、本操作を利用してください。
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ssc collect vms | |||
リソースグループ配下を一括して収集する(マシンに関連するすべての情報)。 | [リソース]ビュー→リソースグループを選択→[操作]メニュー→[収集(ALL)] | 指定リソースグループ配下の各マシンに、マシン収集、ソフトウェア収集、センサー収集(瞬間値)、および、センサーに関してスタティックな情報の収集も行われます。
マシンに関連するストレージ(HBAやディスクボリューム)やネットワーク機器の情報は、ストレージ、ネットワークの収集が別途必要です。 | |
ssc collect group -path resource:Path -target all | |||
リソースグループ配下を一括して収集する(マシン収集のみ)。 | [リソース]ビュー→[マシン]下のグループを選択→[操作]メニュー→[マシン収集] | 指定リソースグループ配下の各マシンに対して、マシン収集が行われます。 | |
ssc collect group -path resource:Path -target basic | |||
リソースグループ配下を一括して収集する(ソフトウェア収集)。 | [リソース]ビュー→[マシン]下のグループを選択→[操作]メニュー→[ソフトウェア収集] | 指定リソースグループ配下の各マシンに対して、マシンに関連するシナリオ、スクリプトの情報の収集が行われます。 | |
ssc collect group -path resource:Path -target software | |||
リソースグループ配下を一括して収集する(センサー収集)。 | [リソース]ビュー→[マシン]下のグループを選択→[操作]メニュー→[センサー収集] | 指定リソースグループ配下の各マシンに対して、マシンのセンサー情報(瞬間値)の収集が行われます。
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ssc collect group -path resource:Path -target sensor | |||
仮想環境の情報を収集する。 | すべての仮想環境の情報を収集する。 | [仮想]ビュー→[仮想]→[操作]メニュー→[収集] | 収集により、登録されているすべての仮想環境の以下の情報が収集されます。
一括して情報収集したい場合やSigmaSystemCenter以外のツールで新規に上記の追加や作成を行った場合は、本操作を利用してください。
また、情報収集の範囲を限定したい場合、仮想マネージャ/データセンタ/仮想マシンサーバ/仮想マシンを選択して、収集を行ってください。
なお、「VMware vCenter Server」と「Hyper-V Cluster」のサブシステムの設定で[マシンを運用グループへ自動登録する]のチェックがある場合、収集の操作で新規に登録される仮想マシンサーバ、仮想マシンについて、[運用]ビュー上のグループ、ホストの定義の作成やマスタマシン登録によるホストへの割り当てまで自動で行われます。「1.2.20. [運用]ビューへの管理対象マシンの自動登録機能について」を参照してください。 |
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仮想マネージャ/データセンタ別に情報を収集する。 | [仮想]ビュー→仮想マネージャを選択→[操作]メニュー→[収集] | 指定の仮想マネージャ/データセンタ配下の情報が収集されます。
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ssc collect group -path virtual:Path | |||
サブシステム別に収集する。 | [管理]ビュー→[サブシステム]→ [サブシステム一覧]内のサブシステムを選択して、一覧の上にある[収集]を実行 | 指定のサブシステムの情報が一括して収集されます。
特定のサブシステムのみ収集を行いたい場合は、本操作を利用してください。
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ssc collect Type -name HostName|IPAddress | |||
ストレージの情報を収集する。 | すべてのストレージ情報を収集する。 | [リソース]ビュー→[ストレージ]→[操作]メニュー→[ストレージ収集] | すべてのストレージ関連情報の収集が行われます。
収集により、以下の情報が更新されます。
なお、新規作成したディスクボリュームを仮想マシンサーバと接続した場合は仮想化基盤製品に認識させる必要があります。SigmaSystemCenterからはssc scan datastoreの実行で可能です。詳細は、「6.3.8. データストア」、「6.3.9. RDM」を参照してください。 |
ssc collect storage | |||
ストレージのサブシステム別に情報を収集する。 | [管理]ビュー→[サブシステム]→ [サブシステム一覧]内のストレージのサブシステムを選択して、一覧の上にある[収集]を実行 | 指定のサブシステムで管理されている情報の収集が行われます。
収集により、以下の情報が更新されます。
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ssc collect Type -name HostName|IPAddress | |||
ネットワークの情報を収集する。 | スイッチの情報を収集する。 | 以下のいずれかの操作を行う。
| 物理スイッチ、仮想スイッチ、分散スイッチの情報の収集が行われます。 収集により、以下の情報が更新されます。
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ロードバランサの情報を収集する。 | 以下のいずれかの操作を行う。
| ロードバランサ(ソフトウェアロードバランサを含む)の情報の収集が行われます。 収集により、以下の情報が更新されます。
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ファイアウォール製品の情報を収集する。 | [リソース]ビュー→[ファイアウォール]→[操作]メニュー→[FW情報収集] | ファイアウォール製品に対して情報の収集が行われます。
収集によりホスト名や製品名の情報が更新されます。 設定に関連する情報は収集対象になっていないため、ファイアウォールの利用の際、収集の操作が必要になることはありませんが、登録した製品への接続確認で利用することができます。
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ProgrammableFlow Controllerの情報を収集する。 | [管理]ビュー→[サブシステム]→ [サブシステム一覧]内のProgrammableFlow Controllerのサブシステムを選択して、一覧の上にある[収集]を実行 | ProgrammableFlow Controllerに対して情報の収集が行われます。 収集により、以下の情報が更新されます。
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ソフトウェアの情報を収集する。 | OS イメージ、Backupタスク、アプリケーションとアップデート、Backupイメージの情報を収集する。 シナリオの情報を収集する。 | 以下のいずれかの操作を行う。
| いずれもDeploymentManager経由で情報を収集します。どの操作を行っても、DeploymentManagerで管理されているソフトウェア関連のすべての情報を収集することができます。 |
ssc collect dpm | |||
テンプレートの情報を収集する。 | - | テンプレートの情報のみを収集する操作はありません。
テンプレートが登録されている仮想環境、または、仮想マシンサーバに対して[収集]の操作を行うことで、他の情報と一緒にテンプレートの情報を収集することが可能です。
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スクリプトとファイルの情報を収集する。 | 以下のいずれかの操作を行う。
| いずれの操作も管理サーバのScriptまたはdeployfilesフォルダに格納されているローカルスクリプトおよびファイルの情報の収集が行われます。 | |
データストアのタグの情報を収集する。 | vSphereからストレージポリシーの情報を収集し、関連するデータストアのタグ情報に反映する。 | ssc collect tag | タグ(ストレージポリシー)に適合するデータストアの情報を収集し、タグ(ストレージポリシー)とデータストアを関連付けます。 作成済みのタグに設定されているストレージポリシーに適合するデータストアの情報をvCenter Serverから収集し、適合するデータストアのタグ設定に該当するタグの名前を自動的に追加します。 タグは、収集を実行する前に、ssc tag createコマンドで作成し、ssc customproperty add tag -kind datastoreコマンドでストレージポリシーの構成パラメータを設定している利用を想定しています。
「4.3.11. 仮想化基盤別の固有設定(構成パラメータ設定)」の「(5)設定項目(データストアのタグ)」も参照してください。
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