管理対象マシンが物理マシンでブートコンフィグ運用の場合は、マシン登録用のスクリプトRegisterMachinevIO.batを利用した登録を行います。RegisterMachinevIO.batの実行により、管理対象マシンは論理マシンと物理マシンの2種類のマシンリソースとして[リソース]ビュー上に登録され、DeploymentManagerにも登録されます。
RegisterMachinevIO.batは、<SystemProvisioningのインストールフォルダ>\opt\vio配下にインストールされます。
また、[リソース]ビューに登録後に、リソース割り当てやマスタマシン登録で、[運用]ビューへの登録を行う必要があります。「1.2.13. [運用]ビューへの登録」、「1.2.15. ブートコンフィグ(vIO)運用における[運用]ビューへの登録」を参照してください。
ブートコンフィグ運用では、[リソース]ビュー上で管理対象マシンを、論理マシンと物理マシンの2種類のマシンで区別して管理します。論理マシンと物理マシンは、ブートコンフィグ(vIO)運用において、管理対象マシンに対するブートコンフィグの適用前後の状態を管理するための概念です。
物理マシン
ブートコンフィグ適用前の状態を管理するための概念です。ブートコンフィグの適用前の仮想化されていない物理情報を持つマシンとして管理されます。
論理マシン
ブートコンフィグ適用後の状態を管理するための概念です。ブートコンフィグの適用後の仮想化された情報を持つマシンとして管理されます。
本利用方法では、SIGMABLADEに搭載されるブレードを管理対象マシンとする場合に限定します。登録を行う前に、対象のSIGMABLADEの制御ができるように、SigmaSystemCenterの管理サーバからSIGMABLADEに搭載されるEMカードに、ネットワーク経由で接続された状態になっている必要があります。
また、DeploymentManagerの利用が必要なため、SigmaSystemCenterの[管理]ビューの[サブシステム]にDeploymentManagerが登録されている必要があります。
登録対象のブレードが格納されるSIGMABLADE筐体を指定して、RegisterMachinevIO.batを実行すると、次のイメージ図のように、指定のSIGMABLADE筐体内の全ブレードについて、ブートコンフィグの適用状況に応じて論理マシンと物理マシンの2種類のマシンが[リソース]ビューとDeploymentManagerに登録されます。対象のSIGMABLADE筐体は、SIGMABLADEに搭載されるEMカードのフローティングIPアドレスにより指定します。
ブートコンフィグが適用された管理対象マシンについては、 物理マシンと論理マシンの2種類のマシンが登録されます。ブートコンフィグが適用されていない管理対象マシンは、物理マシンのみが登録されます。自動的に登録される管理対象マシンの情報は、マシン名、UUID、MACアドレスなどです。
DeploymentManagerへの登録については、RegisterMachinevIO.batにより自動登録する管理対象マシンが構築済みのマシンの場合、登録済みの論理マシンに対してIPアドレスの設定が別途必要です。「1.2.2. [リソース]ビューへの登録 - 物理マシン(ブートコンフィグ(vIO) 運用でない場合)」を参照してください。また、DeploymentManagerに既に同一のUUIDの管理対象マシンが登録されている場合は、新規に追加登録されません。
[リソース割り当て]の操作で[運用]ビュー上のホスト定義に物理マシンの割り当てを実行すると、物理マシンに対してブートコンフィグの適用の処理が行われます。このとき、論理マシンは自動的に[リソース]ビュー上に登録され、DeploymentManagerにも自動登録されます。
なお、利用中に、SigmaSystemCenterの物理マシン、論理マシンの管理情報と実体の情報に差異が発生してしまった場合、RegisterMachinevIO.batではなくRepairMachinevIO.batを使用すると実体との不整合を正す作業が簡易に行えます。
SigmaSystemCenterの管理情報と実体情報との差異は、SigmaSystemCenterから操作を行わずに直接ブートコンフィグの適用変更を行った場合や、障害発生後にマシンの交換を行った場合に発生する可能性があります。