管理対象マシンのネットワーク関係の監視については、ネットワークの障害の影響で発生する管理対象マシンの障害を死活監視で検出する方法で、部分的に対応可能です。
vCenter Serverのバージョンが4.0以降では、仮想マシンサーバに搭載されているNICと外部のネットワーク機器との接続の障害のアラームを検出することが可能です。既定では、ポリシーに設定されていませんが、追加で対処を設定することが可能です。
イベントは、接続が失われた場合、冗長性が低下した場合の2種類があります。それぞれ、対応方法が異なります。
また、障害発生するネットワークが管理LANか、VM用LANかによっても対処の方法が異なります。
種類 | イベント区分 | 通報元 | イベント | 説明 |
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ネットワークパス接続切断 | その他 | VMwareProvider | Network connectivity on VMS is lost | 管理LAN 仮想マシンサーバの死活監視により管理LAN経由で仮想マシンサーバの接続確認が行われるため、管理LANの障害については、監視を行う必要はありません。 通常、管理LANが切断状態になっているため、ESXが本障害を検知してvCenterServerにアラームを通知することができません。そのため、vCenterServerが管理LANの本障害を検出することはありません。
通常、管理LANの本障害は検出することができませんが、検出可能な構成になっている場合は、本イベントに対する対処は障害の通知のみとしてください。管理LAN障害のイベントと死活監視のイベントが重複して発生してしまった場合、より復旧の可能性が高い死活監視用のポリシーアクションが動作しない可能性があります。
VM用LAN 仮想マシンが使用するVM用LANが使用できない状態になっています。Migrateで他の仮想マシンサーバへ移動することで、対処できる可能性があります。
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ネットワークパス冗長性低下/喪失 | Network redundancy on VMS is lost | 仮想マシンサーバに搭載されているNICと外部のネットワーク機器との接続の冗長性が低下、あるいは喪失している場合に発生します。 最終的に接続が切断する場合を想定して、予防のために、別仮想マシンサーバへのMigrateにより、障害が発生した仮想マシンサーバから事前に退避しておくことが可能です。
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Network redundancy on VMS is degraded |