イベントに対応して実行するアクションは、最大で30 件設定することができます。複数のアクションを指定した場合、設定画面上で登録した順番に上からアクションが実行されます。
2 つ目以降のアクションは、対象のアクション([ラベル] 省略時は、1 つ上に登録されているアクション、[ラベル] 指定時は、その番号に登録されているアクション)の実行結果を実行の条件として、以下のパターンで指定することができます。
Success:
対象のアクションが実行され、正常終了したときに実行されます。
対象のアクションが実行されない場合や、実行結果がエラーの場合は実行されません。
Completed:
対象のアクションの実行完了後に実行されます。
対象のアクションが実行されない場合は、実行されません。
Failed
対象のアクションが実行され、異常終了したときに実行されます。
対象アクションが実行されない場合や実行結果が正常の場合は実行されません。
実行途中でジョブのキャンセルを行った場合、処理は中断されてジョブは異常終了します。後続のアクションについても、設定した実行条件に関わらず実行されずに終了します。
全体の実行結果は、すべて正常終了したときのみ、正常終了となります。いずれか1つのアクションが異常終了になった場合は、異常終了で終了します。ただし、「実行結果のリセット」アクションが、異常終了になったアクションの後で実行された場合には、それ以降のアクションがすべて正常終了すれば、全体の実行結果も正常終了となります。
例外として、「センサー診断、故障ステータス設定」、「マシン設定/ 総合回復診断、ステータス設定・正常」、「マシン設定/ 個別ステータス診断、ステータス設定・正常」のアクションが異常終了し、ジョブが終了した場合も、全体の実行結果としては正常終了となります。
[例1]
仮想マシンサーバ上でマシンアクセス不可障害が発生した場合を想定して、マシンアクセス不可障害の対応処置として以下の設定を行った場合について説明します。
管理対象マシンの種類: 仮想マシンサーバ
発生イベント: マシンアクセス不可障害
対応処置詳細(かっこ内は実行条件)
この場合、SigmaSystemCenterは、以下の図のように処理を行います。
[例2]
グループで負荷状況をSystemMonitor 性能監視にて監視し、閾値を超えた場合にスケールアウト制御を実行する際に、スケールアウト制御の実行結果に応じて、ユーザへの通知を行うスクリプトを切り替える場合について説明します。
管理対象の種類: グループ
発生イベント: SystemMonitor 性能監視によるグループカスタム通報1
対応処置詳細(かっこ内は実行条件)
スケールアウトマシン追加
ローカルスクリプトの実行※成功時の通知(1.が成功した場合に実行)
ローカルスクリプトの実行※失敗時の通知(1.が失敗した場合に実行)
実行結果のリセット(3.が成功した場合に実行)
この場合、SigmaSystemCenterは、以下の図のように処理を行います。