RDM用途で使用中のLUN(ディスクボリューム)の回収方法は、以下のとおりです。
手順のイメージについては後述の図を参照してください。
「◆仮想マシンへの割り当ての解除」、「◆LUNの削除」を既に連携製品で行っている場合は、SigmaSystemCenter上で収集のみを実行してください。
②の手順以外はSigmaSystemCenterの操作を再度実行する必要はありません。
詳細は以下のとおりです。
①の手順を連携製品(VMware,Hyper-V)で実施している場合は、SigmaSystemCenterでの作業は不要です。
②の手順は、SigmaSystemCenterの「仮想」ビューで、[LUN一覧]-[状態]に対象のLUNが"使用済み"のステータスで存在している場合は実施が必要です。
③の手順を、iStorageManagerで実施している場合はSigmaSystemCenterでの作業は不要です。
④の手順でスキャンの実行を連携製品(VMware,Hyper-V)で実施している場合は、SigmaSystemCenterでの作業は不要です。
⑤の手順をiStorageManagerで実施している場合は、SigmaSystemCenterでの作業は不要です。
◆仮想マシンへの割り当ての解除
①対象のLUNと仮想マシンとの紐付けを解除します。
次の2通りの操作により、仮想マシンとの関連付けが削除されると、LUNの使用状態は"使用済"になります。
VM削除の操作で、LUNが割り当てられた仮想マシンを削除する。
VM編集の操作で、仮想マシンから対象のLUNに該当する拡張ディスクに対して、切断を実行する。
◆LUNの削除
②対象のLUNに対してRDM用途の設定を解除
ssc rdmstorage update noneコマンドを実行し、対象のLUNに対するRDM用途の設定を解除します。
③仮想マシンサーバとLUNの接続を切断します。
ssc release diskvolumeコマンドを実行し、仮想マシンサーバからLUNを切断します。
Hyper-Vの場合、切断を実行する前に、フェールオーバー クラスター マネージャーを使用して、クラスターからLUNの登録を削除します。
④仮想マシンサーバにLUNが切断されたことを認識させるためのスキャンを実行します。
ssc scan datastoreコマンドを実行し、仮想マシンサーバからLUNが切断されたことを仮想マシンサーバのホストOSに認識させます。
スキャン後、[運用]ビュー/リソースプールや[仮想]ビュー/仮想マシンサーバ上のLUN一覧に表示される情報が更新されます。
⑤LUNを削除します。
ssc delete diskvolumeコマンドにより、対象のLUNを削除します。
使用済の状態のLUNを削除せずに、再度RDM用途に利用するためには、使用済のLUN上に存在するデータの消去を行う必要があります。データ消去方法は、以下の2つが考えられますが、上記手順でLUNを削除した後に、「4.3.14. RDMの利用方法(LUN作成時)」に記載の手順で新規のLUNを追加する方法でも同じ結果を得ることができます。使用済LUN削除後に新規LUNを作成する方法は、他製品を使用せずにSigmaSystemCenter上ですべての手順が実行可能なため、こちらの方法を推奨します。
ゲストOSのフォーマット機能を利用する。
VM編集などの操作を実行し、任意の仮想マシンにLUNを割り当てた後に、ゲストOSからフォーマットを実行します。仮想マシンにLUNを割り当てるためには、事前にssc rdmstorage updateコマンドでLUNの使用状態を"使用済"から"未使用"に変更する必要があります。
ストレージ管理ソフトウェアのフォーマット機能を利用する。
ストレージ管理ソフトウェアがフォーマット機能をサポートしている必要があります。フォーマットを実行する前に、RDM設定の解除とLUNの切断を実行する必要があります。RDM設定の解除はssc rdmstorage update noneコマンド、LUNの切断はssc release diskvolumeコマンドを使用します。フォーマット後に、ssc assign diskvolumeコマンドとssc rdmstorage updateコマンドを使用して、LUN接続とRDM設定を再度行います。