Virtual Volumes(VVols)機能は、VMware vSphereとストレージの連携機能です。仮想マシンの仮想ディスクがストレージのディスクアレイ上のディスクボリュームで実現され、仮想マシン作成時にストレージ側の操作なしで自動的なディスク作成が可能なことが特長です。
Virtual Volumes機能が利用できる環境(Virtual Volumes環境)を構築後、SigmaSystemCenterからVirtual Volumes環境のデータストアを指定して仮想マシン作成を行うと仮想マシンの仮想ディスクがVirtual Volumeで作成されます。
Virtual Volumes環境のデータストアを指定する以外は、既存のVMDKファイルを使用した仮想マシン作成の操作と基本的に同じ操作で使用することができます。
また、仮想マシンの作成や編集の際、vCenter Serverに登録されているストレージポリシーを指定して、仮想マシンに適用することができます。ただし、ストレージポリシーの適用は、指定の作成先データストアがストレージポリシーの要件を満たしている/満たしていないに関わらず行われますので、注意してください。
「4.3.11. 仮想化基盤別の固有設定(構成パラメータ設定)」の「(2)設定項目(VMware)」のvm:storage-policyの項目の説明を参照してください。
なお、Virtual Volumes機能について、SigmaSystemCenterとストレージの組み合わせで検証実績があるのは、iStorageのみです。Virtual Volumes機能に関してSigmaSystemCenterにストレージ機種に依存する動作はないため、他のストレージでも基本的に利用可能と考えられます。
Virtual Volumes環境を構築するためには、後述の図のように、以下の2つの作業が必要です。
vCenter ServerにVASAプロバイダを登録する
特殊な論理ディスクであるプロトコルエンドポイント(PE)を作成し、使用対象のESXiに割り当てる。
iStorageの場合、以下のページから構築方法の詳細を確認することができます。「iStorage ソフトウェア バーチャルボリューム機能利用の手引」をダウンロードして参照してください。