複数の種別の配置制約を設定した場合や、制約グループを利用して配置制約を設定した場合は、その制約の設定に問題がないかを事前に確認を行ってください。
sscコマンドの"vmop verify-rule"を実行すると、現在の配置制約に問題が存在するか否かを確認することができます。 本コマンドを、不正な組合せが存在する状態で実行した場合、不正な制約の一覧と、その種別が出力されます。
不正制約の種別 | 説明 | 備考 |
---|---|---|
ConflictPinAndEq | EQ制約の範囲とPin制約の範囲に矛盾が存在する。 | (*1) |
ConflictPriority | EQ制約の範囲に、Pin制約の優先度/オプションの矛盾が存在する。 | (*1) |
ConflictRelation | 制約グループで設定した制約との間に、制約対象/制約先の競合がある。 |
*1 : SigmaSystemCenter 3.1 Update 1 以降に新規で作成した制約に対しては、発生しません。
"ConflictRelation"は、同じ制約対象/制約先に対し、Pin制約が複数存在する場合に検出されます。 これは、複数のVM制約グループに所属するホストが重複している場合などに発生します。
この場合、制約は以下の順に優先度を判定し、最も優先度の高い制約が利用されます。
制約対象/制約先がともにホストである制約
forceが指定されている制約
weakが指定されている制約
priorityが高い制約
詳細については、「ssc コマンドリファレンス」を参照してください。
SigmaSystemCenter 3.1以前にEQ制約を設定していた場合は、アップグレード後に一度整合性の確認を行ってください。 整合性の確認を行うまで、設定されているEQ制約は無効となります。
また、これらの制約が存在する状況では、新規で制約を追加/編集することができません。
整合性の確認を行った後、自動的にVM制約グループが作成され、EQ制約が反映されます。
ただし、移行前の状態で制約に矛盾がある場合、矛盾している部分のEQ制約は無効となります。