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WebOTX Manual V10.1 (第7版) 目次を表示 |
WebOTXはStandardの製品において、インメモリデータグリッド製品、Oracle CoherenceおよびInfinispanと連携し、 スケーラブルなシステムを容易に構築できる機能を備えています。
WebOTX V10.10はInfinispan 8.2.8.Finalと連携可能です。InfinispanのWebサイトからダウンロードしてください。
WebOTXをInfinispanと連携させるには、ダウンロードしたzipに含まれる以下のJarファイルを、ドメイン起動前に ${INSTALL_ROOT}/lib/datagrid ディレクトリにコピーしておく必要があります。
さらに、Infinispanを利用するアプリケーションがCDI(JSR 299: Contexts and Dependency Injection)を利用している場合は、 ダウンロードしたzipに含まれる以下のJarファイルについても、同様に ${INSTALL_ROOT}/lib/datagrid ディレクトリにコピーしてください。
次に、Infinispanの動作に必要なJarファイルを有効化するため、以下のようにエディタ等で${INSTALL_ROOT}/features/full-profile-feature.xmlに以下の行を追加してください。
変更前
<modules>
<module location="lib/datagrid/resolve-blueprint.jar" />
...
</modules>
変更後
<modules>
<module location="lib/datagrid/infinispan-embedded-8.2.8.Final.jar" />
<module location="lib/datagrid/resolve-blueprint.jar" />
...
</modules>
データグリッド連携をするためのドメイン共通の設定を行なえます。通常は設定を変更する必要はありません。 同一ネットワーク内に他のデータグリッドクラスタが存在する、あるいは他のソフトウェアとポートが衝突するなど、 設定変更が必要な場合があります。
Infinispanserver.data-grids.infinispan-cluster-nameとして、Infinispanのクラスタ名を指定します。既定値は"webotx-infinispan-cluster1"です。 同一ネットワーク内に複数のInfinispanクラスタが存在する場合、クラスタ名をクラスタごとにユニークな文字列に変更してください。
server.data-grids.infinispan-jgroups-fileとして、{INSTANCE_ROOT}/config/datagrid/infinispanディレクトリにある、JGroups(*)設定ファイルを指定します。 JGroups設定ファイルについては、Infinispan User Guide 「1.4. Clustered Configuration」を参照してください。
(*)Infinispanが利用しているクラスタ通信基盤ライブラリ。
セッションレプリケーションやJPAなど、データグリッド製品を利用するモジュールごとに、個別の設定を使用することが可能です。
統合運用管理ツール、運用管理コンソール、運用管理コマンドより"データグリッド個別設定"を作成し、利用モジュール側の設定でデータグリッド個別設定の名前を指定します。
また、WebOTXインストール時に以下2つの個別設定が作成されており、これを指定することで簡単にデータグリッド連携を行なえます。
どちらも既定ではタイプがdisabledになっています。実際に使用する際には、タイプをinfinispanに変更する必要があります。