9. アプリケーション開発

業務システムの構築において益々重要度が高くなっている要素の一つとして、短期間開発、がありま す。市場の変化が激しい現在において、業務システムを市場や企業戦略に合わせてスピーディに変更・ 強化していくことが望まれます。

WebOTX では、サーバアプリケーションの開発言語としてJava、C/C++、COBOL、Holon を使うことがで き、クライアントアプリケーションの開発言語としてJava、Visual Basic、C/C++、COBOL、Holon を使うこと ができます。これらの開発言語は、業務への適性とアプリケーション開発者の得手・不得手から考えて 最適なものを選択することができます。それぞれの言語で使用する統合開発環境(IDE)製品は、プラット フォームに依存して最適なものを選択できます。

現在WebOTX では、Java 言語の開発はWebOTX Developer’s Studio を、Visual Basic やC/C++の開発 ではMicrosoft 社のVisual Studio を推奨しており、これらIDE 上で容易にWebOTX 上のアプリケーショ ンを開発できるようにするプラグインを提供しています。COBOL はOpen COBOL Factory 21 を、Holon はHolonEnterprise を使うことで、統合された開発を行うことができます。

WebOTX では、オブジェクト指向などの新技術に対する開発者の負担を下げるために、各種開発支援ツ ールを提供しています。Rich クライアント・アプリケーションを自動生成するクライアントAP やFlash 通信 ライブラリ、Thin クライアント用のプレゼンテーションロジックを生成するWebAP、各種コネクタを自動生 成するコネクタ開発環境を提供します。データベースアクセスについては、Persistent State Service や Enterprise JavaBeans のEntity Bean を使うことでWebOTX が自動的に行い、開発者はビジネスロジック に専念することができます。

9.1. WebOTX Developerとは

WebOTX V9 は高い生産性と保守性を持つ統合開発環境を提供します。デファクトスタンダードな統合開 発環境Eclipse をベースに、NEC で独自に開発したJava EE 6 対応アプリケーション開発機能としてWeb アプリケーション開発環境や、Web サービス開発環境、EJB 開発環境、OLF/TP アダプタ開発環境を提 供します。ソース編集機能やCVS による版管理、JUnit によるテスト環境、WebOTX のテスト用サーバな どを兼ね備えており生産性を向上させることができます。

9.1.1. Developer ’s Studioとは